エイプリルフールは日本発祥!?
年度の移り変わりも近づいた3月の終わり、今年は4月1日にどんな嘘をつこうかなぁ、と考えていたらいい感じのネタが浮かんだので、なろうに投稿してみようって思い付きました。ZIRO
みなさんは、エイプリルフール『日本発祥説』をご存知でしょうか。
日本ではあまり知られていない話しですが、ヨーロッパではそこそこ知られた話しです。
これは、今から600年ほど昔の15世紀初頭、日本では室町時代の中頃で、南北に別れていた朝廷が再び合一し、南北朝時代が終わりを告げた頃の事。都で嘘をついては人々の怒りを買い、その様子を楽しんでいる困った少年が居たそうです。
その少年の噂は、幕府の将軍の耳にも届き、少年は将軍に呼び出されました。将軍は少年と『嘘付き合戦』をして、少年を懲らしめてやろうと思っていました。
現代の私達にとって「将軍様」と言えば、血筋だけで踏ん反り返っている偉そうな人といったイメージもありますが、少なくとも天下を治める立場でありますので、交渉事にも長けていなくてはなりません。
当時の将軍は、歴代の足利将軍家の中でも才覚に優れた人物であったと言われており、如何に嘘が上手いとはいえ、少年相手に言い負かされることなどないという自信がありました。
しかし、実際にやって来た少年は、将軍様の想像を遥かに超える閃きと口上手で、将軍は少年にやり込まれてしまい、たまらず「まいった」と言ってしまいました。
将軍は少年の嘘に関心しましたが、人々を騙し惑わせるのは良くないとして、嘘をつくのを止めさせようとしました。
しかし少年はそれは無理だと言います。自分は口を開けば嘘が出てくる。そしてその嘘で人々が憤る姿を見るのが何よりも好きでしょうがないと。
そこで将軍は、一年に一度、四月一日だけ嘘をついていいと少年に言いましたが、少年はせめて月に一度にしてほしいと言います。
では、月の初めに将軍の元へ来て、嘘付き合戦をしようと将軍は提案し、少年も元気よくそれに応えて帰って行きました。
それからというもの、少年の嘘はめっきり減りましたが、将軍様が嘘をついてもよいと言った四月一日だけは、タカが外れたように嘘をついて回り、やがてその日は都のあちこちで嘘が飛び交うようになったとか。
この話しは、冒険家マルコポーロによってヨーロッパに伝えられたのですが、なぜ日本では知られていないのか?実は、日本では違った形で知られているのです。
みなさん、将軍と少年と嘘と聞いてなにか思い当たりませんか?
『嘘』ではなく『とんち』というとわかりますかね。
そう、一休さんのお話しです。
一休さんの話しが、どこかで捻れてエイプリルフールの発祥となっていったという説です。
つまり、エイプリルフールとは、逆輸入だったんですねぇ☆彡
ちなみに、エイプリルフールで嘘をついていいのは午前中だけって知ってました?
このお話はZIROの思い付きで実際の人物・出来事とは一切無関係です。