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転生は公爵家  作者: 梅雨川
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第九話 勇気と決意

将来魔王となるキャラクターの妹は、只々そこにうずくまっていた。


その姿は一種の防衛本能であり、同時に姉に対する唯一の生存権の手法だった。

それらの柵を受け入れなければならないほど姉妹の関係は悪化していた。

だが、これは一方的に妹であるルシアが自身が姉に嫌われているという錯覚にも等しいほどの思い込みをしているが故の距離感だった。


それを理解したうえでライアンは言葉を重ねる。


「あれは貴様の姉だろ。何故止めない、何故声を掛けない」


ルシアは黙ったままうつむくだけだった。


「貴様の唯一の家族、理解者だったであろう。何故呼び止めなかった」


ルシアは反応しなかった。


「もはや貴様の姉を倒すしか方法はあるまい。今の時点ですでに力を持ちすぎている」


「ま、待って」


ルシアが初めて反応を示した。


「あれはいずれ魔王となり世界の脅威に、俺の領地に脅威をもたらす。ほおて置けるものではない。唯一の救いは妹にいまだに未練があることだが、貴様が立たないのなら俺が打つしかあるまい」


「まって!お姉ちゃんをどうするの!」


ルシアの叫び声が地下の古代迷宮にこだまする。この声で生存が確認され、ルシアの姉であるメアリーに殲滅されるのがおちだ。


「ならば何故立たない!何故言わない!貴様はどうしようもない、強いから、無理だと諦めて、姉を見捨てるのか!」


「だって、だってしょうがないでしょ!お姉ちゃんは強いのに、私は弱い!」


ルシアは再びうつむき、服の裾を力いっぱいに握る。


「・・・どうしようもないものはしょうがないじゃん」


ライアンはルシアに背を向け、構える。


「ならばそこでおとなしくしているがいい。俺はこんな結末は、幕引きは許さない」


ライアンの話が終わると同時にその場にメアリーが姿を現す。

その姿は異世界に似つかわしくなく、メアリーの体に巻き付くように空気を圧した茶色の物質が浮遊している。気温を自在に操作することで、物質を生み出す。


「・・・あんなの、どうしようも・・・」


「あれは自身の身体に触れている部分の空気の温度を操っているに過ぎん。柔軟な空気を操ることにより、弓や矢などの木材、鉄、あらゆる物理攻撃を気圧により防いでいる。聖魔法は論外だ。」


「そんなの、無理じゃ」


「ならば、温度を封じた空気圧で攻撃すればいい。簡単なことだ。では応用問題と行こう」


門を複数開き、宝台を出す。


「魔術ととは、そもそも触媒が必要だ。魔導書、アダマンタイト、多量の魔力を含んだマジックレコード、これらの利用により魔術を発動、利用することが出来る。奴の場合、その触媒自体を魔術で包んで防衛している」


「じゃあ無理でしょ!」


「空気に対し有効な物とは何か。奴は空気ではなく温度差を利用し操っているに過ぎん。現時点での温度はこちらの方が高いのだろう。ならば、気温上げ、その効力を失わせればいい」


宝台は、魔力を物理的な力として射出する。

ならば、その魔法の方向性を燃焼へと移行する。


「気温上昇時に発生する気圧の変化、水分の気化により、それらの効力は反転し奴自身の気温をも操らなくてはならない。そのような物、空気圧の操作程度で何とからるわけがない。その場合、地土術を解いて定義をもう一度し直す必要がある」


故に。

と、ライアンは複数の宝台を起動させる。


周囲の気温が上がると、今まで以上に体に圧がかかり、息苦しくなる。

メアリーの周りを囲んでいた空気の層が薄くなっていく。


「今こそ曽於の融資を見せよ!あれは貴様の姉だろ!チャンスは今しかないぞ!」


生きも絶え絶えにルシアにそう告げる。


今度こそ、ルシアは立ち上がり、メアリーに向かって走り出す。

その走りに迷いはなく、近距離且つ確実にメアリーに一撃を加える。


「大地の恵み、土と生命の根源よ、わが身を食らいて力を与えたまえ!」


ルシアの手には土でできた長身の剣。

この世界の歴史、イシリス教曰、メイザー・イシリスは最初の土地に土でできた剣を建てた。その土地を神聖領域とし、絶対防御の地と定め、イシリス教総本山が不可侵領域な理由はその絶対防衛領域の為である。


その具現化した土の剣は、触れた者、刺した者を神聖な物としてさいこうちくさせう再生の剣。


「・・・なる、ほど。始祖の、剣か。刺した者を神聖な物として再生する、だがその剣、間違えれば、姉を殺すことになるぞ!」


始祖の剣は今までに完璧に再現できたものはいない。

それは、不完全を意味し、結界、その場の神聖領域の構築には役立つが、生物には役立たない。


「それでも、それでもお姉ちゃんを取り戻したいから!もう、人を殺すお姉ちゃんを見たくない!」


やがて到達したルシアはメアリーに剣を刺す。


今まで取り囲んでいた灰色の物質はメアリーまでも飲み込んでいたようだが、それらが一枚一枚はがれ、白いクリーム色の人間らしい肌が見えてくる。


ライアンは、体力の消耗により、その場に立っていることしか出来なかったが、頭目からでもその変化を見ることが出来た。


「・・・ふん、やれば、できるでは、ないか」


ルシアがメアリーを抱きかかえる様相がみえ、気が抜ける。


「・・・お姉ちゃん」


「ルシア、ごめんね?ふがいないお姉ちゃんで」


ルシアが首を横に振り否定する。


「いいの。私はお姉ちゃんが生きていればそれでよかったのよ」


その様相はまさしく理想の姉妹の様であった。


やがて、エリーがその場にたどり着く。

その走りようや焦り様には、迷宮にいたモンスターの何度を表すようであった。


「遅いではないか、エリーよ」


「ライアン様、ご無事で何よりです」


エリーに手を貸してもらい、その場から移動する準備をする。

エリーの服装には、いつものパンツスーツに加え、いくつかの装飾物を見に付けていた。

猫の毛でできた髪留めに、土と植物の象徴、赤い花で作った指輪。


エリーがその指輪を渡してくる。


「これは、教皇クロディネスが聖堂を建てる際利用したと言われる青い薔薇を使用し作ったものです。癒しと守りを与えてくれます」


宗教色にも詳しいエリーからの謝罪を含んだ物だった。


「それは良い、それよりもここからの脱出を」


ライアンが指輪をエリーに返し、脱出経路を聞こうとしたとき、天井が崩れ始めた。

この小さな古代迷宮は、空間が小さいうえに長年保たれた低温状態が一気に変化したためネイ部からの崩壊が始まっていた。無論、地上には大きな屋敷が鎮座しているため収まるのを待っていれば生き埋めになることは間違いない。


「・・・・まずいですね、急激な気圧の変化から内側から崩壊が始まっています」


エリーの声音が深刻さを表している。


「あの、こちらに頑丈な建物があります。役に立つ川わかりませんが」


ライアンはすぐさまメアリーの案内を頼りに行動を決める。


「それに賭けるしかないか。案内していくれ」


メアリーは先ほどの再構築に成功したのか何ら不便を見せない様子で先導している。

これは、ルシアの魔法の才能に感謝するべきなのだろうが、そこに気を回せない現状が差し迫っている。


案内されたのは、迷宮の最奥に眠る小さな観音扉の前だった。


「この扉、私の無意識化の時、いくら攻撃しても壊れなかったんです」


「ちなみに、その扉の開け方は」


エリーの質問にメアリーが申し訳なさそうに謝る。


「そこまでは知りません」


「少々お待ちを、調べます」


エリーが扉をべたべたと触り、調べ始める。

このような迷宮や古代技術に疎いライアンはその作業の時間を稼ぐべく宝台を出し、入れてある大理石の大きな柱を出す。

以前、魔法の練習の際、作成した柱だが、それ故に脆い。


「5分が限界だ。その間に何とかしろ」


大理石の柱がすでに悲鳴を挙げ、きしむ音を出している。

さながら木製の柱が割れる音に似ていた。


「私も手伝います!」


メアリが柱に気圧操作を纏わらせ、柱の強度の助けをしている様に見える。


「お姉ちゃん・・私も助力するわ!」


ルシアが土系魔法を使用し、そばらの壁が気の蔦の生えた土で覆われる。

属性は土、系統は緑、つまり自然だ。


「大地の加護を得た土を触媒にした増幅魔術よ」


三重で強化されたこの空間は今尾のところもっているが、いずれ崩れ去るだろう。こんな現状でも、日々一つ入っていない観音扉はその丈夫さを表しているようで安心できるものではなかった。


「エリー、いつまでだ!」


「もう少しです!どこかにボタンがあるはず・・・」


既に大理石の柱は外壁が崩れ、中身の細い柱のみとなってしまった。


「・・・ちなみにメアリー、貴様瞬間移動とかできないのか」


「ライアンさん、それどこのチートですか?」


メアリーが真顔で聞き返す。


「・・・・無理か」


将来的に魔王として活動している際、メアリーは瞬間移動なる物を利用している様に感じた。

様々な町に幹部を送るのに数日とかからなかったからだ。それとも、幹部が使えるだけなのか。


「しかし、このままでは皆がれきの下でお陀仏だぞ!」


効くかも分からない攻撃を迫りくる壁に連射する。


「くっ、ここまでか」


もうそろそろで諦めかけていた時の事だった。


「空きました!さあ早く!」


エリーが開いた扉の奥で声を掛けている。


「ルシア!貴様が先に行け!」


「・・・感謝します!」


「貴様もだメアリー!」


「いえ、私は・・・」


メアリーが躊躇うようにその場から動かない。


「貴様が起こした事件の後始末は後だ!まだ貴様にはやり残していることがあろう!」


「・・・失礼します!」


ルシアに続きメアリーの援護が切れ、数秒も経たずして柱が限界を迎えようとしていた。


「ライアン様!もう皆さん非難しました」


ライアンは、その場に柱を残し、扉に飛び込む。

その直後、がれきが落下しその場が生き埋めになる、それでは収まらず、扉の中にまでがれきが入ってくる。


「ライアン様お下がりください」


「わかっている」


一応の崩壊が治まり、その場に静けさが戻る。


「先を急ぎましょう」


エリーが先導して奥に進んでいく。

光る魔石を出し、辺りを青白い光が照らす。


「これを使え。周囲の魔力を消費して明るくなる貴重な物だ。効力の持続には制限が付く」


「・・・ライアン様、ここでそれを重視するのは」


「事実だ。故に、時間が惜しい。急ぐぞ」


「わかりました」


「はい」「ええ行きましょう」


三人の足音が静寂を破る。

何故か音は響かず、靴が床をたたく音と四人の呼吸音がその場に流れる。


息を切らしているわけでもないのにその呼吸音は乱れている。


やがて突き当りにたどり着く。


「ふむ。分かれ道か。残念だが俺にはもう余力がない。貴様ら二人が右に行け、俺とエリーが左に行く」


「わかったは」


「そうですね。私もルシアと一緒がいいわ」


「・・・お姉ちゃん」


頬を赤く染めて姉を見つめるルシア。


「でわ、しばらくしたのち、もう一度ここに落ち合いましょう」


それそれ二手に分かれる。


「ふむ、暗ければ見えにくかろう。これを貸してやる。くれぐれも壊すなよ」


ライアンがしまいに渡したのは先ほど渡した魔道具とは違い、ランタン型の魔道具で、消費抜きで光を放ち続ける魔道具である。弱点は光る石よりも照らせる範囲が限られているところだ。


「でわな」


エリーと左の道を歩き出す。

この古代迷宮にあった建造物は、妙にきれいで整備が行き届いていた。


「ふむ、これは接敵も視野に入れるべきだったな」


明らかに管理されている通路。


「これは、以上にきれいですね」


やがて両開きの扉にたどり着く。

その扉はこの時代には似つかわしくないまっさらな扉で、まるで現代の閉店中のスーパーに戻って来た気分だった。


「これは空くのか?」


「おそらく、先ほどの扉と同じ原理化と」


エリーが壁をペタペタと触り、何かしらを探しているしぐさを見せる。

その間にエリーの主人は、宝台を出し、接敵に備える。


剣、杖、他結界のための触媒を出す。


「どうだ、空きそうか?」


「先ほどはここに・・・ありました」


エリーが少し体重をかけるとその壁の小さな扉が開く。

その奥には魔法の世界に似つかわしくないパネルが一つあるのみだった。


「ふむ、これか。本来なら、こうすればあくのだが、あかんか」


手をかざしても反応しない。

当然ながら廊下の照明も落ち、建物内は寒さが支配していた。


「その様ですね。ここは無理やりにでも開けます」


エリーが持ってきたであろう加護付きの装飾系魔道具が光を放つ。


「原初を照らす原始の光、その名は炎、世界を照らす星の息吹!顕現せよ!炎の剣(クロス・フォティア)


その剣の輝きは赤を通り越し、白く光っていた。

炎に解かされるように一部分が溶解し穴が開く。


その先は無数の光の点。


「ふむ、これは、プロテクトアンドロイドと言ったところか?」


「ライアン様、ここは私に」


「ふむ、俺はもう無理だ。任せる。おそらく電気系が弱点だ」


「イエス、ユアハイネス」


永延と電気攻撃により、ロボットらしき物体を戦闘不能にしていく。

それらは、モーター音とともに迫ってくる。


それらを、肩幅に足を開きその場で真正面から電気系攻撃により無効化していく姿はまさに王道。

そしてライアンは思う。


想像していたエリーの戦い方ではない、と。


女性の護衛と聞いたから、てっきり身体的な動きが激しいものかと思ったが、普通に王道で行動した。まさしく、その姿は守護する者、後ろにいるだけで安心感を持たせる。


予想外ではあるがむしろこの戦い方の方が望ましい。後ろにいる者に安心感を与えてくれる。


あらかたの攻撃を退けたエリーは先ほどの剣をしまい、様子を見る。


「どうやら、先ほどのが全ての様ですね」


「ああ、その様だな」


だが、こんな古代迷宮にある建造物がこの程度の防御にするかどうかが疑問だ。


改めてその空間には、暗闇には似つかわしい赤いボタンが目立った。

ライアンが近くで見てみると、そこには英語ではっきりと、【RESTART】とこう書いてあった。


「再起動か」


ライアンは迷わず押してしまう。


「ライアン様!」


押した途端、モーターが回る音がわかり、エアコンが回復する。

とたん、その交際職は赤へと塗り替わり、警報を知らせてくる。


『建物内への侵入、及び破壊活動を確認。直ちに排除します』


「ちっ、しくったか」


扉は妙なパネル、分解構造建築型コンクリートにより直されていく。

それはまさに科学技術の粋であった。


どうする。

まず、個の警報は恐らく自動で流れているわけであって、流れている事自体は正常に作動していると判断するならば、もし侵入者がいた場合、建物内の者の安全を保護しつつ攻撃する方法。


「密閉空間での窒息死か、毒殺であろうな」


となると、唯一扉が開いているこの部屋が最後の逃げ場と言うことになる。

この建物に人物認証らしきものはなかった。つまり、ただ扉が強引に開かれたことのみに反応したことになる。


「エリー、しばらくこの扉を保つことはできるか」


「可能です」


「では、あの姉妹を連れてくるまでしばし待っていろ」


ライアンが道を戻っていると、向こう側から駆け付けた姉妹がいた。


「どうしたの?!」


「どうしました?!」


「うむ、部屋に入れたのだが、強引にしてしまったおかげで警報が鳴ってしまった。一つだけ入れる部屋がある」


ライアンは、二人に肩を貸してもらいながらも部屋に戻る。

部屋の扉は着々と直され、エリーの力をもってしても修正されていく。


「ここだ」


三人が入り、エリーに力が切れ扉が完全に治る。

四人のため息が重なる。


「どうやら間に合ったようだな」


部屋の中は、無数のレバーと船舵があるのみだった。

他ロボットは機能を停止していた。


「ここは」


「おそらく、古代の遺物かと」


古代の遺物、古い時代にあった文明なのだろう。


では何故この文明は滅んだ?何故地下に埋まっていた?

予測として、恐らく隕石衝突と考えられる。


ゲームの設定によればこの惑星は地球より大きいらしい。そして月が一つ。

レバーや舵にはわかりやすく文字とマークが表示さえていた。


【START】と書かれたメインレバーなる物があった。


「そのレバーではないか?」


エリーがライアンの指さしたレバーを見る。


「押してみましょう」


エリーが躊躇なくそのレバーを押すと、モニターが起動する音とともにパネルが生き返る。

その様はまるでパソコンの起動時の様であった。


「ふむ、正解であったか」


「そのようですね」


メアリーとルシアが肩を寄せ合い世話しなく周りを気にしていた。


「どうだエリー、これで脱出できそうか?」


「わかりません」


パネルの表示には、様々なボタンが存在していた。

その中でも、【Artificial intelligence (Start)】と言う表示にライアンが興味を持つ。


「ふむ、これはAIの事か?とりあえずぽちっとな」


『Restart program start. From now on, connect to the main computer and accept the application. What is your language?』


「ラングアジ?言語か?ならば日本語だろう」


『Detected Japanese, and later changed to Japanese. ようこそ戦艦武蔵へ』


「我々のわかる言語になりましたね」


「・・・これが古代の技術?」


「凄いですね・・・」


三人のつぶやきとは別に、ライアンは目を見開いて硬直していた。

ゲームを隅々までプレイしたわけではないライアンは戦艦の名前に驚きを隠せなかった。


「ライアン様?ライアン様?」



理論的に間違っていたらご指摘お願いいたします。

出来る限り修正できるよう、努力します。

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