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桜蛇お嬢は自由奔放、無手勝流!@Real ⇒ Fantasy Adventurers  作者: 酒色南肴
1 Creators did redesign another world.
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73.第三フェーズ突入~垣間見える、大人たちの先読み・気遣い・対処

《W:逆賊頭領『悪霊シゥヴァーマ』が解放されました》

《W:イベント『(ナーヴィラリス)(コンティネント)開通(・オープン)』が第三フェーズに移行します》


《W:『転置の呪』が発動しました》

《W:これよりRFA内72時間以内に逆賊頭領『悪霊シゥヴァーマ』以下、七島の各島に現れた逆賊幹部『悪霊ヴィパラ』『悪霊ブフガ』『悪霊ハラドゥ』『悪霊シューラ』『悪霊メウシュヒ』『悪霊スーイシヒ』『悪霊リャーニ』を無力化しなければ、七島は消滅します》


《W:『転置の呪』および逆賊頭領『シゥヴァーマ』については、公式サイトもしくはイベントヘルプでご確認ください》


 この辺りは『保育園』で事情説明を聞いた後で補足として聞いてある。

 第三フェーズでこのイベントは終わるが、その終了後の世界地図はプレイヤーたちにかかっている、のだとか。

 最も、運営側としては、そう易々と聖地・七島を地図(RFA)上から削除したくないようで。


《W:また、有事の際の安全機構として各島の守護獣が現世します》


 悪霊側への対抗手段であり、また、プレイヤー側への補助として、助っ人を用意してくれている。


 各島の守護獣とは。


 マスラにおいては熊。

 タァフにおいては猪。

 トイにおいては虎。

 ウィズにといては狼。

 トァにておいては羊。

 ヨゥにおいては猿。

 ルケにおいては兎。


 RFAプレイヤーなら誰もがチュートリアルでいずれかの()()()に対面しているはずだし、最初の洞窟を踏破した人なら守護獣の眷属にも会い、助けていることになる。


「あそこのメタリックボスはなんだったんだろう…」

「そういやあいつら(黒ローブたち)にそこ聞き損ねたな…」

 意味なんかないよ! と言われそうな気がなくもない。しかしそれが伏線だったりするかもしれない。疑心暗鬼になるわ、あいつらと話すと。


 そんな我々、RFAに帰って来ましたぞー。

 ちゃんとヒューとシュシュになってます。ゲームでリアル晒すとか嫌だから真っ先に確認したわ。


「えーっと。あの地下爆発で、みんなそれぞれの初期島に飛ばされたんだっけ?」

「混沌の余波で転移作用が生まれたとかなんとかって言ってたな」

「ということはここはルケかぁ。ライハやジン氏と連絡取って…あ、レイドが解除されてる」


 わざわざジン氏がどうこうしたというより、構成員に物理的距離が開いて強制解除したパターンぽいな。フレチャしよ。


『早いな。今、公式で確認していたところだ』


 時計を見ると、概ね謎空間に飛ばされた直後と判断してよさそう。そうか、わたしとヒューは奴らに聞いたけど、多くのプレイヤーはここまでの経緯は初耳か。


『あのシゥヴァーマってヤツの目的は、自分(てめぇ)の故郷に空いた穴を、七島で穴埋めするってことか』

『そうみたいですねぇ』


 そう!

 あの悪霊ボスさんが天使の輝石と悪魔の輝石をぶつけて作り出した、混沌という名の理不尽(超常現象)力場(バッチコイ)。それを利用して七島を飛ば(転置)し、『大地の裂け目』に七島をはめ込むつもりなのだ。


 これが『転置の呪』。現在進行形で全島を呪で覆っているところ。

 これが全部を覆うと、七島が大陸に吸収される結末(エンド)


 ふぁんたすてぃーっく! あんど Cr×p(くそったれ)!(×=a)


 なお、天使の輝石と悪魔の輝石がマリアージュしてこうなった、ということは特に書いていない。下手に触れるとバカアンチが沸くだろうからとスルーしたそうです。公式の発表はシゥヴァーマがやった、の一点のみ。イベントシナリオに分岐があったことを知っているのは、運営以外だとわたしとヒューだけだろう。


『それぞれの島に現れた悪霊幹部と頭領を倒せっつーことか』

『…と、普通なら思うでしょうが』


 黒ローブたちに翻弄されたと知った後のわたしは一味違うぜ!


『アナウンスをよーく思い出してください。もしくは公式の文面をよーく見てください』


 ――を、無力化(・・・)しなければ、――。


『討伐、じゃなくて、無力化、か』

『そう! こちらを攻撃しない状態にする、もしくは『転置の呪』を継続する気を失くさせる、とも読めません?』

『倒す以外の方法か…改心や浄化、降伏(ごうぶく)…ゲーム的に考えれば、テイム契約もアリか』

『わざわざ頭に『悪霊』ってついてますから、もしかしたら』

『悪、が取れて使える従僕になるかもしれないってことか。死霊使い(ネクロマンサー)目指す奴は欲しいだろうな』

『ですねぇ』


 いるかは知らないけど、これだけ人がいれば、そういう(ネクロマンサー)方向(し隊)の人がいてもおかしくはないよね。そこは好きにしてくれればいいんじゃないかなと思います、はい。


『公式の順番で行くと、ジン氏のところ(ウィズ)は『悪霊シューラ』ですか』

『みてぇだな』


 うちのルケは『悪霊リャーニ』みたいだな。


 七体の幹部とその頭領。どんな容姿でどんな攻撃法か、なんてネタバレはもらっていない。例の契約には、プレイヤーとして楽しむ権利は最大限保障する、とあったので、その権利を行使しました。半運営側だもんねぇニヤニヤとかやる趣味はない。ゲームはゲームとして楽しみたいもの。


 わたしとヒューが知ってるのは、どれもニセモノということだけ。『大陸開通(イベント)』のために用意された、イベントボスということだけ。


 ゆくゆくは現世産悪霊(ホンモノ)を紛れ込ませる予定だけど、さすがにしょっぱなからはやめたとのこと。(「安全機構もがっちり固めたし、オレはいけると思うんだよねー」「計算上はな。けど、それで失敗してこれまでの努力が水の泡はまずいだろ。まず初期投資の額が膨大だし、維持費も含めてまだ採算取れてないんだぞ」byRFA-WA)


 仮想空間への霊体収容効率も云々と小難しい話が続いたけど、わたしにはよくわからんかった。無理や強制、強行をするつもりがないということだけ理解。 


『早速敵のツラを拝みに…といきてーけど、一度ログアウトして仮眠をとる。こっちに残ってた装備や消耗品はレイド名簿と一緒に全部フレメールに添付してライハに送るから、そっちで確認してくれ』

『夜勤明けですもんね~ジン氏お疲れ様です』

『おう。じゃな』


 いやはや、夜勤明けにレイド司令官。お疲れさまでしたジン氏。お、こっちにもメール。残った戦利品についてとエンデリル鉱山で採掘した天使の輝石の買い取り額試算か。元レイドメン宛て一斉送信メールで来てるみたい。さすが社会人。気がまわるね。


 ジン氏はログアウトしたけど、ワールドアナウンスの効果でそれぞれの島では悪霊との接触および戦闘が続々と始まりつつある(掲示板チラ見)。


 まずは人工(NPC)悪霊をぶつけて、プレイヤーたちの悪霊退治の適性を見ていこうって企み(by運営)らしいですよ。


 以下、オマケ。


(「もし、天使の輝石の運搬のカラクリに気づいて地下五階に持ち込まなかったら、どういうシナリオになってたの?」)

(「悪霊から怨霊にパワーアップしたシゥたちとバトルだな~転置の呪が発動してないから時間制限はないけど、守護獣が出張らないからNPCに大いに被害出るやつ」)


 騙されてよかった、という気がしなくもない。

身内にインフルA発覚。

来週以降の更新が滞ったら察してください…


みなさまもお気を付けくださいませ。

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