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桜蛇お嬢は自由奔放、無手勝流!@Real ⇒ Fantasy Adventurers  作者: 酒色南肴
1 Creators did redesign another world.
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55.WISDOM(知恵)の本領発揮感

 慣れれば慣れるものですね。


 居場所が狭く、やれることも特になし。崖の際に座って足ぶらぶら。移動罠についての質疑応答が終了してからは、RFA掲示板サーフィンに勤しんでおります。

 なかなか長く時間をかける機会もなく、イベントに限らず手を(目を?)広げた結果、知らなかったことや単純に笑える失敗談なども発掘できました。例えば獣型は概ね大中小で初期クラスアップが出現するし、人獣型はヒューのように獣型人型人獣型で出現するという規則性があるとか。例えばスライムはその半透明さで水に扮しPC・NPC用の湯屋に忍び込むのに適しているが、隠密スキルを持っていないとセキュリティ魔法に引っかかってお縄になるとか。また、肝心の部分は謎の濃厚湯気のせいで見えない仕様だとか。健全なんだかそうじゃないんだかよくわからん。

 他にも諸々そういう有用なものから笑えるものまで多種多様。


 とはいえイベントの話題が今は目につくわけで。

 今回のイベントについての考察も興味深く読ませていただく。


 このイベントはまず、こういう背景があった。


 およそ二千年前に勃発した、大陸‐七島間の戦争らしきもの。

 当時の七島の偉い人は、双方を繋ぐ転移門を封鎖することで戦を回避。

 と。


 今回のRFA初イベントは『(ナーヴィラリス)(コンティネント)開通(・オープン)』。


 運営のお達しとしては、転移門を復活させよ! ということだろうと予測できる。ゲームとしてなら問題はない。


 しかし歴史として考えると、不可解な点があるのだ。

 外敵を排除、伝書を製作。いつしか伝書は逸失し、大陸との間には船での移動方法が定着。


 七島と大陸の間の便利な移動方法である転移がなくなり船に成り代わったとして、それでなぜ戦争が起こらなくなったのか。そこを説明するものが何もないのだ。まだ完全には解読されていない伝書だが、残るは“碑文に続く洞窟”および“転移門”に関するものと見当はついている。


 伝書が正統に伝わっていた時期には、転移の廃止と戦争停止のイコールが当たり前のことで、記すほどのことではなかったということ? 魔法的なものの発達が進んで移動=転移が当たり前だったとしても、その前段階(転移で移動する前)は船もしくはそれと類似した物はあったはず。でなくば大陸から七島の存在を知ることも、またその逆もありえないのでは(太古には大陸か七島のどちらかにだけ人が存在した可能性もある)。

 いや。もとから『転移魔法』という技術があり、その暴走か何かで発見された七島または大陸という筋書きもありえるのか。その場合は『船』は概念からしてなかった可能性もある。

 それなら転移が失われる=戦争停止の図式は成り立つね。当時唯一の移動手段が消えたわけだから。


 ん~伝書と現代の間を解説したものが欲しいな。あったとしても数千年単位じゃ難しいかな? 羊皮紙だとしても耐用年数あるしなぁ。そういや伝書も羊皮紙だけど状態はよかったな。そのへんはご都合主義でいくのかね? 情報を遺すと言えば石板や粘土板の方が保存が利くとは思うが。あ、碑文に続く洞窟だ、ここ。石碑の文が碑文よね。


 ――石碑および碑文への到達成功。


 おっ。

 これはウィズ島の人か。おめでとう!! ふむふむ。


 ――洞窟の正規の道を探る手順は早々に解読できた。単純なことであったが、ひとつひとつの印に試していく必要があったために、ひどく手間のかかるものであった。正規の道で行けば罠はおろか魔物も出現せず、ボスのようなものとも遭遇しない。

 ――レベルの高低や戦闘職・生産職に関わらず努力さえすれば攻略できるようになっていると見ていいだろう。

 ――元の道に戻るスイッチは、正しい順路では作動せず、罠というよりも戦闘を回避するためのものと思われる。

 ――ドームの解除にも印および道順が重要。

 ――碑文の解読には大陸古語と古代七島語に精通したNPCが必要。幸いイベント開始直前に知り合った学者NPCがいたため、同行してもらう。NPCを死なせないためにも、安全な正規の道を行くべき。


 ――碑文の内容であるが、肝心の転移門の在処は明示されていない。ヒントらしき文面があるのみ。


「道順の導き方とドームの開け方は見たかい?」

「ウィズの者たちの投稿だ」

「見た~!」

「方法はたんじゅんだったね~」

「でもやろうと思ったらパズルっす!」

「それな」

「NPCか~ナタリーさん来てくれるかなぁ」


 とっぷりと日が暮れるには余裕のある、体感温度が少し下がってきたかなという頃。

 狙い澄ました一筋の太陽光が鍵穴の奥まで入り込む。その途端動き出した横式エレベーターによって、我々3人、無事仲間たちの元へと帰還いたしました。エレベーターの振動に、足ぶらしてたせいで揺られて落ちそうになって、慌ててヒューに抱き着いたのはナイショ。


「あ、その前に言っておくよ。気になったものがあったから」


 解明の進んだドームやら碑文やらへの興奮は冷めやらぬものの。

 まだどこにも報告されていない、海に面したエレベーターが動き出す直前、黄昏空にぼんやり浮かんだソレについて、まずはお話しますよ!

週3投稿、危ういわぁと思いつつなんとか投稿しているこの頃です。

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