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桜蛇お嬢は自由奔放、無手勝流!@Real ⇒ Fantasy Adventurers  作者: 酒色南肴
1 Creators did redesign another world.
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52.またのご利用をお待ちしておりますbyダンマス

※読者には解けないタイプのものなので気にしないでくださいませ。

 掲示板を見る限り、すでに多数の死に戻りが出ているもよう。即連れ戻しに引き返すPTあれば、進めるところまで進むPTもあり、それぞれの悲喜こもごも、それだけで物語としてうっかり引き込まれそうになる。


「歩き掲示板して罠にかかるなよ?」

「ん、ごめんこれだけ読み終えたら終わりにする~」


 イベントダンジョン先行組のひとつ、中ボス疑惑の強大な敵に挑む! 男前な盾役が犠牲になりつつ、それを撃破! 彼曰く「イベント最速クリアの礎になれるなら本望だ」

 しかしPTメンたちは「あいつを迎えに行くぞ!」と満場一致で洞窟から離脱するのだ。

 撃破した敵の情報を掲示板で流し「未知を既知に変えちまって悪いな」などと飛ばしつつ、リトライだ! と明るい〆。青春かな! 若干打ち切り臭がしないでもないけど!


 いやぁいいお話でした。ちなみにトイ島でのお話です。

 絵本の冒険譚っぽさがいい感じだったのでパテメンにも語り聞かせます。拍手するライハ、頷くリカム、関心するヒュー、興奮するサイガ君、反応のない双子。

 あれ?


「このへん注意して見てんだけど、これ、横道ひとつひとつに印ついてねぇ?」

「こっちは~両手生えたチューリップみたい! さっきはお弁当箱に骨付き肉刺したみたいなのがあったよ~」


 探索に集中してた! なんかごめん!

 しかしリィの例えがわからなすぎて。

 前者は冠の上部分みたいなギザギザの両側にカギカッコみたいな記号、後者は長方形にΦみたいなのが刺さった形である。


 中央の空白円を目指し、迷路を解くように地図や横道をなぞり、幾通りもある道筋のうちどれを行くか検討中。その最中に誰よりもあちこちウロウロ歩き回っていたのがこの双子。斥候の面目躍如かな。

 なお先ほど一直線に見て行った時に、足元にロープが張られている罠がありました。被害者一号ライハ。キィが気づいて予め言ってくれてたのに、何故か引っかかる兄貴ェ。ずべしっと転んでたので、ヒールしておきました。気分は精神ヒール。効果は主にライハ以外のSAN値(正気度)回復。過保護発動カウントダウンの停止措置。


「印? どのへんだ?」

「ヒューこっち、ここじゃない? 足首あたり。光の加減で見えるよ」

「たしかに。壁を削った跡が偶然模様になった、てわけじゃなさそうだな」

「は~これはチビくないと気づかないっスね」

「ちび言うな~」

「ちっちゃかわいいなら言ってもいいよ~」


 耳長畜生たちはスルーして考察しましょう。


 ぼこぼこの壁をごくわずかな範囲だけ雑に均したっぽい。それが床から5cmくらいかな、にあって、釘で引っかいたような模様が描かれている。納得いかなかったのか何度もなぞり書きしたせいで削れ過ぎている部分と、一発書きかなくらいの綺麗な線がある。


「よく見るRFAの字じゃねぇな」

 図形とか象形文字とかに見えるねぇ。

「古代文字とも違うの?」

 わたしが見た大陸古語や古代七島語、伝書の文字なんかと比べるとずいぶん簡素かな。あれらは文字の画数からしてもっと複雑だった。

「他にも多数、できるだけ多くサンプルとして集め比較したいところだな」


 というわけで文字? 図形? を地図に書き込みながら歩く。


「ちょうちょにお米ついてる~」

「三羽の小鳥がくちばしつんつん~」

「くりきんとんにシダ植物生えた~」


 すべてリィ語録である。

 それぞれエレベーターの閉まるボタンのように向かい合った三角二つとそこに重ねて少し凹んだ円、勾玉のようなものが三個、半円の上に象形文字のような羽根っぽいのがくっついた何か。

 その他いろいろ。どれ一つとして同じものもなければ共通点も今のところ見当たらない。掲示板でも印について多少載ってはいたが、謎のまま。しかも同じものはひとつとしてないようだ。


「私には文字というより暗号や符号のように見えるな」

「そうだねぇ…横道に入ってみたらもっとヒントが出てくるかな?」


 虎穴に入らざれば虎子を得ずというやつですかね。


 じっと眺めて突っ立っているだけじゃどうしようもないし。ライハの提案の受けて、まずは「うずまきキャンディ(リィ談)」の図形の道に入ってみました。外側からグルグル巻いて最後に真ん中から下に一本線が伸びた一筆描きである。低い入り口の先にそれより少し高めの天井が続いた、道というより穴のような横道だ。


「あ、ライ兄、そこ――」

 かちり。

 何今のカチリって。振り向けば屈んだライハが手をついた入り口天井、そこが一部色違い。通路からは見えず、中にはいって初めて気づけるという。悪意に満ちた仕掛けですね! キィとキィに続いて入ったわたしは素で入れる高さだよ! 古代人、身長軒並み低かった説をここに提唱しよう。


「まわる回る~」

「わぁお~」


 カチリの後はゴゴゴゴゴという地響きとともに壁床天井ぐるーんと回る。展望台の回る床程度の速度。じっと黙って立ってると微妙に不安定な気分になるやつー。


「止まった?」

「分断~?」

「入ってきた方が壁になってるねぇ」


 分断された三人、用心しながら歩き進める。

 そこには…!


「穴が塞がったと思ったら、動き続けてまた開いたぞ」

「ゴロゴロゴロ~がしーん! てした後にもとに戻って入れるようになったんだよ~」

「忍者屋敷のような仕掛けだな」

「中で180度回転したってことっスか?」


 パテメンと再会できたけど、振り出しに戻りました。

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