86.兼業と専業の間~ソロですか固定パですか~
ちゃらららちゃっちゃっちゃ~
シュシュは 守護弓士 に ジョブチェンジした!
jobじゃなくてroleですけどね、このゲームの場合。
「というわけで! ついにエナジーヒートが買えるようになったのよ!! でもバカ高い!!!」
エナジーヒート:火属性回復魔法:最初にHP/MPを消費してから、徐々にHP/MPを回復。最終的に完全回復を優に超える回復量はあるが、その持続時間と回復量はHP/MP消費量に、回復速度はレベルに依存する。
つまり戦闘開始と共に予めかけておけば、効果時間内はHP/MPがめちゃくちゃ減りにくくなるのだ。減ったそばから回復的な。
「エナジーヒートは~回復onlyのroleなら格安で買えるぞ~」
「回復専門のじょーいに上がるほどにおとく~?」
情報班双子の言により判明した格差社会。
しかし回復専門士系統は、本っ当に戦闘力皆無の道らしいから…なんなら火力ステータスがマイナスになる疑いまであるから…選ぶ策はわたしにはないな。
「高いと言ってもな。大型台風レベルの嵐魔法が、家一軒ほどの値段設定なのだよ。攻撃魔法界隈では有名な話だ」
リカムが言うそれはわたしも知ってる。あまりに威力が莫大(下手にブッパするとNPCの民家が吹き飛ぶ)だから、リカムでさえ手を出していないことも知ってる。
「それがですね、エナジーヒート、わたしが提示された金額だと宮殿が二、三軒建つレベルなのですわ」
一同黙る。
「…回復に掠りもしないroleでは、魔法屋出現すらしない理由がわかった気がするな」
「サブ程度にヒールだけ回復を覚えてても出現しないぞ。ソースはフレ」
ヒューのフレ、色々いるんだな。
なおアトモスフィアヒール(風属性のMP回復魔法)はサブ回復程度でも買えるようになります、一応。
「回復専門用の格安価格でも家は建つな~」
「せいぜい豪邸~」
利便性に比例した入手難易度と判明。
回復専門でも仲間にカンパを募りたいレベルなのに、いわんや兼任をや。
「魔法屋で見かけるには、少なくとも他属性の回復魔法を全種覚えている必要がありそうだね」
ライハのまとめにふむふむと頷く。なるほど、そういう足切りかぁ。気付けばわたし、光闇水木土風の回復は全部持ってるわ。
「状態異常の回復は、全部持ってても完全上位が出ないなぁ」
もしかしたら、まだ全部じゃない可能性すらあるけど。
毒には毒の、麻痺には麻痺の、混乱には混乱の、以下略な回復魔法(光、水、木、土の属性に分かれてる)があるのよ。完全に別個だから、複数重ねられるといちいち一個ずつ解除しないといけないの。
まとめて欲しい。わりと切実にめんどい。
「一括異常回復は、それこそ回復専門でしか覚えられないのかもしれんな」
「あるかも~」
「うんえードS~」
見方を変えれば、専門職を専門職たらしめるためと言えなくはない、うん。
回復専門は大器晩成型。めもめも。
他のroleもそうなのかもな。例えばタンクとか。
「専門性を追求したタンクにだけ覚えられるスキルとか」
「味方完全防御的な?」
「タンクも、上位になるにつれ火力がマイナスになっている可能性はあるらしいね」
「完全にPT前提roleになるのねぇ」
「となると。もしや魔術師や戦士なども、どうにかして火力に振り切らねば得られないスキルがあるのではないか?」
それこそ狂戦士では。防御を投げ打って攻撃に出るヤツ。
狂戦士が代名詞のラウラでさえ、なんだかなんだで最低限の回避や防御はちゃんとしてたはず。だから、その説が正しいなら、アレ以上があるということに…。
「回復専門による回復、タンク専門による防御があって初めて最大を発揮する火力とか」
「浪漫だな」
「コーヤ君に教えてあげよう」
ユーシャ様ハーレムなコーヤ氏なら実現できそう(小並感)。ところでユーシャ様ハーレムなコーヤ氏ってめっちゃ韻踏んでるな。
「さらにデバフ専門~」
「そしてバフせんもん~」
キサマらは鞭専門だろ。ほぼ。
「バフデバフの専門で得られる超限られたスキルとか思いつかないんだけど」
「うーん即死?」
「んーと無敵?」
マジであったらヤバいなそれ。ゲームバランス的に。
「おい、そろそろ雑談止めて集中した方がいいぞ」
「そう? わりとさっきも余裕だったような」
「次の貴石から急に難度が上がる」
そうなのか~。
「突然、イツメンで闘技殿堂に行きたいと言うから、何かと思ったけど」
「武器の素材なら、ライハを連れて天然宝庫の方が効率が良いものな」
それはもちろん、今個人的に話題沸騰中のユニーク用レアモブを確認したくてですよ。
天然宝庫でも出るわけだが、戦闘もしたいので闘技殿堂よ。
イツメン6名にしたのは、ショートカットの都合。同一パテじゃないと、途中から再開ができないってやつね。人員集まりやすい方がチャレンジ周回しやすいもの。
「ライハがいれば確実に出るでしょ」
「兄貴がいるんだから出るな」
「すごい信頼だねぇ」
だって、ライハだもの。ラッキーボーイだもの。
「耐蝕岩窟やその他にしなかったのは?」
「耐蝕は無理。麻薬使いたくない」
「りゅーそくゆーえんはオレが無理~」
「謎謎迷宮とかおれが空気」
「大丈夫よヒュー、それはわたしもだから」
「最大MPが減るのは受け付けられないな、ストレス解消の意味で(無風霊域)」
「そもそも殴りたがってるから~天然宝庫ボツ~」
「同じ理由+兄貴以外が空気で博戯要塞もアウト」
つまりはそういう採択理由にて、この度やってきておりますマスラ島は闘技殿堂でございます。
「前に言ってた、素材ドロップのON/OFF機能はないようだけど」
「それはそれ、これはこれ」
「ドロップしたら、モノによっては考えるぜ」
レアモブ(レイド級)がどんなもんか、純粋に興味あるのよ。
もちろん別の面白いユニークが出たなら、その採用もアリという下心はありますな。
桜蛇でなくなったらタイトルの危機。




