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桜蛇お嬢は自由奔放、無手勝流!@Real ⇒ Fantasy Adventurers  作者: 酒色南肴
1 Creators did redesign another world.
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17.チュートはクリアしましょう、そうしましょう

 野良犬を殲滅した後も、犬(蛇と鳥獣人ズと薔薇)も歩けば魔物にあたる、数度戦闘をこなした。


 森に出る魔物は、犬型魔物以外にも、兎や狐、狸、猿、栗鼠(りす)蝙蝠(こうもり)(ふくろう)エトセトラ。昆虫型で蟻、蜂、蟷螂(かまきり)、蜘蛛、蝶、爬虫類で蜥蜴(とかげ)や蛇なんかもいるとヒューとライハは説明してくれたが、今回目にしたのは犬だけだった。


 なおチュートリアル中、敵を倒してもドロップはない。


「チュートリアル用に簡略化されてんのかな」


 森の奥では洞窟を発見。その近くに生えていたリンキマ草の採取も終え、今は立ち入り禁止らしい洞窟の入り口を見学(見えない壁があった)したのち、森を出てギルドへの道をたどっている現在。


「そうみたいだねぇ。わざわざ森を選択したのに」

「選択?」


 選択肢があるなんて聞いてないぞ?


「マワリ草とリンキマ草、採るだけなら街の外に出る必要はないんだよね、本当は」


 てへ、とか幻聴が聞こえる。


 ライハ曰く、ギルドで情報収集をすれば、草原や森で採取できることの他に、街の中の植物園に生えていることと、その採取の手伝いを求める依頼が出ていることがわかる、と。


「その報酬が現物支給で、ぴったりマワリ草120本とリンキマ草20本なんだよ」

「…つまり組み合わせれば、街中だけで採取チュートリアルは全部片が付いた、と?」


「そういうことだね。でも、それだと追加報酬は出ないよ?」


 我々が採取した分は、マワリ草324本、リンキマ草68本。依頼分の120本と20本を引いて、204本と48本。

 4人で割って、一人あたまマワリ草51本、リンキマ草12本。

 マワリ草1アール25エフ=125円×51=63アール75エフ=6,375円と、リンキマ草7アール50エフ=750×12=90アール=9,000円の追加報酬。

 合計一人153アール75エフ=15,375円の追加。

 採取依頼の400アール報酬を4で割って、+輝石売価+追加報酬。


 つまり、一番報酬の多いリカムは373アール75エフ(37,375円)が初期費用ということになるのだ。

 森に行かないルートで220アール(22,000円)が最高額と考えると相当破格である。


「む…もっと採取してくるべきか」

「いやチュートはさすがに終わろうよ」


 森の敵がぬるいチュートリアルで延々金稼ぎもありかもしれんが、正直本編に入ってレベル上げとかしたいです。チュートリアルじゃレベルもステも上がらないし、スキルも生えない仕様なのよ。


 金の匂いに目を光らせたリカムをなだめてから、ライハに向き直る。


「反対意見を抑えるために、あえて最初から森に行くよう誘導したと?」

「対複数での戦闘もしてみたかったんだよ?」


 にこ、と笑顔のライハさんです。


「ヒュー。アンタの兄貴、殴っていい?」

「ゲーム内なら許す。てかオレも殴る」

 両側からパーで叩いておきました。




「依頼達成の報告ですね? ギルドカードの提出をお願いします」


 チュートリアル専用クエストを受諾した時にも渡したギルドカード。そこには受けた依頼の内容と結果が記録されている、という設定らしい。

 そうそう、言い忘れていたけど、ギルドカードはランクで材質が変わる。F木、E鉄、D銅、C銀メッキ、B金メッキ、A白金(プラチナ)メッキ、Sは秘密、らしい。


「木製のカードは脆いから、Fランク卒業の時に真っ二つに折るのが伝統らしいぞ」


 これは住人(NPC)の冒険者なおっちゃんからリカムが聞き出したフレーバー的な豆知識。

 なんとなくだけど、そのおっちゃん、ビールジョッキ片手に「プロージット!!」とか叫んで他人のジョッキにがっつんがっつんぶつけてそう。本当になんとなくだけど。


「マワリ草の品質が一定以上のものがありました。今回は依頼主の意向で品質による金額の上下はありませんが、次回以降は品質により変わる可能性があります。また、一定以上の品質のものだけを納品するクエストなども発生します」


 ビンゴー!

 チュートリアルでは変わりないけど、本番ではイイものは高く買ってくれるってことよね、これ。

 ただし日向日陰での寄り分けでは良いも悪いもバラバラ判決だったので、それ以外の要素で品質が変わるということらしい。受付おねーさんは教えてくれませんでした! 自分で見つけろってことか~?


「兄貴は知らないのか?」

「うーん。図鑑にはそこまで書いてなかったね」

 そっか~。


「受付の女人と仲良くなれば、あるいは教われるかもしれんな」

 はいそこ、リカム。小声のヅカヴォイスで色気たっぷりに囁かないように。

 貴女、王子様フェイスで受付嬢を口説く気だな? 上手くいったら教えてくださいね。




《PTチュートリアルのクリア要件を満たしました》

《extraチュートリアルを終了しました》


 報酬を受け取ると天の声的アナウンス。チュートリアル完了ですね。

 しかし、ていうか、extra? 輝石のクエストのことかな?


「extraって出た?」

「出た出た。教会と工房のやつかな」

「俺は出てないよ」

「ライハは輝石の件にノータッチだからな。やはり輝石のクエストのことだろう」


 なるほどねー。

 ここで終了ってことは。輝石クエストを受けていないと、この段階で輝石の依頼は取り下げられてしまう、ということかな。

 あとさ。クリア要件を満たした、てことはさ。まだクリアしないでいいってことよね。

 本来なら植物園行って採取してクリア要件満たした後で、採取の追加報酬が欲しいなら街の外に繰り出しましょう的な順番だったんでは。

 ライハめ…。


《PTチュートリアルを終了できます。終了しますか?》

  》はい

  》いいえ


「選択肢デター」

「終わってもいい人~」

 はーい、て全員ですね。

 あれだけやったし、時間も時間だもんね。終わっていいよ、うん。


「そういや、ゆ…シュシュ、輝石クエストどうなったんだ?」

「チュート終わったらわかるってば」


 少し時間をくれと言われたのだよ。約束の有効を信じて、チュート後にまた行ってみるのだよ。

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