↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
桜蛇お嬢は自由奔放、無手勝流!@Real ⇒ Fantasy Adventurers  作者: 酒色南肴
1 Creators did redesign another world.
12/423

10.連携しましょう、そうしましょう

 うん、めちゃ凶悪だった。


 武器も魔法も取り終わって、さくっとPTチュートリアル開始したのね。

 まずはPT戦闘チュートリアルだったのね。ランダム出現だという記念すべき最初の敵は、一般成人男性の1.5倍ほども体高がある巨大なイノシシ。

 行動は単純。突撃して突いてくる、たまに牙で下から突き上げる。


巨体(ジャイアント)大猪(ワイルドボア)


「ブリーズ」

「クリエイト・火」

 年上組の協力技が極悪でした。


 そもそも。さっき説明し忘れたんだけど、このゲーム、初歩の技でも魔力(MP)をx倍乗せして強化とかができるんですよ。オプションでマジックサポートをオンにすると、わりと簡単に、感覚的に扱える(と、我々は思っていた。詳しくは本番開始後に)


 つまりだね。

 リカムのMP増し増しそよ風あらため突風~ライハの炎を載せて~が提供された巨大猪、熱波に焼かれて逃げられない! 状態である。じりじり焦げてお肉の焼けるいい匂いが。ジビエやね…さすが医療において五感のリハビリにも使われるというダイブ型VR、このリアルな再現度。というかイノシシのHPバーが3割近く減ってるよ。


 身体全体をぶるんぶるんさせてなんとか脱出。と思ったら、魔法の効果時間が切れただけっぽい。Lvが上がって効果時間増えたら地獄も作れそうガクブル。


「盾で~殴る!」

「スキあり直矢刺し!からのドレインヒール!」

 盾を掲げて突進してくるヒューに気を取られた巨兵(誤字)大猪。わたしはその背後に駆け寄り、弓に付属していた矢を尻にぐさり。


 このドレインヒール、必ず対象に触れるもしくは何かを介して繋がっていないと発動しないのだ。攻撃と回復を兼ねるゆえのデメリットだろう。ちなみに味方にも発動できますよ。ふふ。


「ブリーズ」

「クリエイト・火」

 ヒューとわたしが攻撃即離脱した後を、再び極悪コンボが襲う。

 そしてまた突進&ドレインヒール。そして炎…と思いきや。


「MPが尽きたな」

「俺もです」


 2発で打ち止め。初級に過ぎない魔法ブリーズをMP乗せ乗せの突風変換。クリエイト・火は初歩中の初歩術で本来魔力消費は少ないものなのに、これまたMPがっつり注いで威力アップの種火(もはや炎)創造。


 ヤツら浪漫に逝きやがったか。


「いえいえ6割削っていただきましたから」

 残り4割弱…、いや3割強ってとこかしらん。

 気合を入れなおすぞ。


「やるまじろー!!」

「なんだよその掛け声」

「やるぞ! まじで! やろう!の省略です」


 やるなら殺れ やらば殺られじ PTボス (字余り)


 大盾構えたヒューを横目に矢を構える(弓は置いてきた)(いや背負ってるけど)(あ、武器と一緒に装着用の装備(アクセサリー)もゲットしたんです)

 …MPガッツリ放出すれば、ドレインヒールも大ダメージ出るかな?


 ヒューの体当たり!

 続いて特盛MPでお送りいたしますドレインヒール!


「あMP切れた」

「おい」


 ダメージはけっこう出たんだよ、うん。

 ヘイト来て突撃してくるイノシシを避けつつ弁明したい。


 前線は大盾振り回してガコガコやっているヒューに任せ、自分は弓を背中から降ろし牽制の矢を飛ばしつつ、ライハとリカムのいる後方まで戻る。


「うん。少し回復したかな」

 そこでライハがにこにこと笑いながら立ち上がった。戦闘中や移動中に何もしないでいるとMP回復するって話だったね、そういえば。


「私も一瞬のそよ風くらいならイケそうだな」


「「いやリカムはまだ回復しておいて」」

 一寸そよ風で何をする気なんだ姐さん。


「ヒュー」

「ん! パワーアップ、全MP掛け!!」

 ライハの呼びかけと目線で何かを察したヒュー(DEX:10)、巨大イノシシの突進をかわし、振りかぶった大盾を巨大イノシシの腹の下に滑り込ませる。足に大盾が当たってバランスを崩したイノシシをしり目に距離を取り、駆け寄ってきたライハに向かって腰を落として両手を構える。これはあれか。


「せいっ」


 ヒューの組んだ手に足を掛けたライハを、STR(パワー)アップの魔法効果が乗ったヒューがぐっと空へと飛ばす。

 ヒューの投げた大盾が上手く脳を揺さぶってクラクラしているイノシシに、空から迫るライハ。そして。


「クリエイト・火」


 両手を巨大イノシシの目に翳して。


《グギュギャアァァァァ》


「焼いたな」

「焼けましたな…目玉」

 ヒューと共にうんうん頷いておく。


 あとはなんかもう、むやみやたらに走り回る巨大なだけのイノシシを、各々の得物で殴(嬲)ってました。向こうの攻撃はほとんど当たらないわけだけど、なかなかの速度であてずっぽうに走るからやり辛かった…。

 ていうかリカム、本は投擲武器じゃないからね。あと巻物も。当たってないしさ。MPないけど参戦したいというその気持ちはわかったから、杖で殴る程度にして。投擲物がちらちら視界に入るとちょっと邪魔です。


 なおライハ(DEX:5)は持ち上げるので精いっぱいの両手斧に振り回されて、フレンドリーファイアをやらかしておりました。ヒューに向けて合掌。死に戻りのないチュートリアル仕様でヨカッタねぇ。

※チュートリアル中のPCはHP0になりません(前回説明を入れ忘れた)

※上記について、前話に追加修正入れました(二行ほど)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。