表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
才能ホルダー  作者: 雨宮結愛
第1章
1/18

プロローグ



全力で受験戦争に立ち向かうのは、この日本に何人いるのだろうか。

中々悪くない自分のランキングを見つめながら、そんな事を思った。

コミュニケーションが苦手で、運動では一番になれない俺はこの時決断する。


勉強で一番になる、と。


その日から、みんなと共同していた学校生活を棄て、机に張り付き、小さくなった鉛筆と書き込まれたノートを積み上げ、テストの成績を上げていった。

ガリ勉と言われようが、問題児と親に報告が行こうが無視を続けた。

正直に言って、周りに合わせている時間など無駄だったからだ。

自分のペースで先行を続け、教科書の知識を詰め込む。

そして、満点は当たり前のように取り、少ないお小遣いで買った古本の参考書にまで手を出し始めた頃、近場で一番偏差値の高い中学に俺は難なく合格した。

しかし、全国規模で考えると環境は良くはなかった。

都内にある全ての大学の頂点、合格者が毎年百人を下回ると言われている【神人大学】に合格するにはまず、同じく都内にある【才人高校】に入学する事が最低条件。

入学初日からスタートダッシュをしないと間に合わないと思った俺は、それなりに多い提出物をこなしながらも、それの倍の量の自主課題を毎日消化していた。

そしてそのまま中学二年生に進級し、学力順にクラス替えをしたその日に俺は出逢う。


西円寺(さいえんじ) (まどか)と言う女学生に。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ