崎谷至の日常≠日常
俺は自室で明日の仕事を確認していた。
そして、すべての仕事の成功報酬は高校生がバイトで稼げる金額の10倍も20倍も違っていた。
そして全て仕事の内容は殺人依頼であること。
「明日は全部で6件か・・・今日がなかった分いつもよりも多いな」
俺は仕事で使う道具を確認して用意した。
明日の仕事の内で暗殺2件、昨日のように殺人犯を殺すのが4件あった。
それに合わせて俺は、昨日も使った日本刀と暗殺に使う小型ナイフともしもの時のために、音をほとんど聞こえなくするように改造したライフルをバックにしまった。
そして時刻が12時半を過ぎたので、学校の授業の準備をして寝ることにした。
――――――――――
俺はいつも通り教室の机でノートに黒板に書かれる文字を書き写していた。
大神学園も一応学校なので、授業を受けてテストで点を取らなければ単位が貰えず、留年することになる
眠気と闘いながら授業を受けていると、チャイムが鳴り辛い授業から解放された。
首を鳴らし伸びをすると疲れがほんの少しだけ取れた気がした。
俺が仕事に行こうとすると後ろから声をかけられた。
「崎谷、今日も遊び行こうぜ」
だれかと思えば大海だった
「わりぃな今日は仕事が死ねる量来てるんだ、また暇があったら付き合ってやるよ」
「そっか、じゃあまたな」
大海はそう言って外のクラスメイトを遊びに誘いにいった。
「さてと、俺もそろそろ行って準備でもしとくか」
「崎谷ちょっといいか」
荷物をまとめて教室を出ようとしたところで今度は神里に呼び止められた。
「どうした?お前から俺に話しかけるなんてめずらしい」
俺が少し疑問に思うが聞いてみる。
神里は何か申し訳なさそうにして
「昨日は少し・・・悪かったな、お前に負けたのが気に食わないから周りに当たってしまって」
神里は昨日のことを気にしていたようだったので
「いつもみたいにいきなり襲いかかってくるわけでもなかったから別に気にすんな、それに周りって言っても大海くらいしかいなかったしな」
俺がそういうと神里は少しホッとしたような顔になった。
「じゃあな、今日は仕事が死ぬほどあるんだ」
神里に別れを告げて校舎を出てから止めてあったバイクで、最初の二件の仕事が入っている都心へとむかった。
仕事の現場に着くころには辺りは暗くなり始めていた。
ターゲットを携帯で確認してから装備の準備をした。
「ナイフ持ってきたけどこりゃ厳しいかな」
ターゲットの周囲は常にボディーガードがいて、車は防弾性そしてさっきから上空ではヘリが待機している状態だった。
俺は武器をライフルに変えて弾を込めた。
狙うところは『眉間』と『心臓』
そして狙うタイミングは、車から出てくる瞬間ドアから頭を出した一瞬
スコープを覗き車を追う、車が止まりドアが開きターゲットが頭を出した瞬間トリガーを引いた
弾は一発で命中ボディーガードや運転手なども一瞬何が起こったかわからず止まっていたが、すぐに理解してヘリがサーチライトを照らして周囲を探し始めた。
俺はライフルをしまい下に止めてあったバイクに乗り次の仕事場に向かった。
2番目は、さっきのターゲットほど警備は厳重ではない。
再び高い建物の屋上に行きライフルを構えて眉間を打ち抜いた。
そして残りの犯罪者の殺人の依頼は一昨日の夜同様に片づけた。
自宅に戻り依頼者にメールですべて完了したことを伝えた。
そして、明日の依頼を確認してから仕事の準備そして、授業の準備をしてから睡眠をとることにした。