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三人での放課後

仕事がないので息抜きに大海・神里と一緒に遊ぶことにしたが、さっきから周りの視線が痛い。

こちらに聞こえないようになのか、小声で「ねえ、あれって大神学園の制服じゃない?」

などと言われているが、大海はなぜかテンションが上がって神里は完全に無視を決め込んでいる。

「なあなあ崎谷、さっきから女の子たちが俺らの事を見てるんだけど、とうとう俺にも春が来たのかなあ?」

こいつは、小声での会話が聞こえていないのかえらく上機嫌だった。

そこに明らかに学校内でもA組以下であろう不良が4人ほど絡んできた。

「おいおい、大神学園だって?ちょうどいいから面貸せや」

大神学園は危険人物が集まる学校だけあって、そこの生徒を喧嘩で負かせば不良たちの間では名が売れるらしく、見た目がヤバいA~Cは喧嘩が売られることは少ないが見た目は比較的に普通なD~Fの生徒はよく喧嘩を売られるが、大体は病院送りにして終わる。

「元気そうだから大海頼む、俺疲れてるしめんどくさい」

「んだとテメェ、俺たちがこんなガキ一人で十分だってか?」

「まあまあお兄さん達、俺をダウンさせたらこっちをボコッて女の子を連れ回せばいいじゃないですか」

そういって大海は近くの路地裏にチンピラ4人を連れて入っていった。

大海はランクAだが、接近戦やナイフなどといった近距離戦闘においてはクラス内でも上位に入るほどの実力者だ。

それにしてもさっきから神里が、何か考えている顔をしている割には顔が赤いんだが。

「どうした神里、さっきから顔が赤いけど風邪か?」

「・・・なんでもない・・」

本当にどうしたこいつ、刀剣(ソードマスター)の時に殴り過ぎたか。

「お待たせ、遊び行こうぜ」

「さっきのチンピラどうした?殺っちゃった?」

こいつは普段は普通の高校生と変わりないが、スイッチ入った場合はSランク3人か俺が直接止めにかからないと止まらないので、不安が残る。

「だいじょぶだいじょぶ、ちょこっと気絶してるだけだから、それに資金もたくさんもらったし。」

「ついでに財布を持ってくるとはな、まあいい行こうぜ」

俺たちは初めにゲーセンでシューティングのスコア合戦をしたが、決着がつかず簡単に格ゲーになった。

「さて、崎谷お前がこのゲームを選んだのが間違いだったと後悔させてやる。」

俺と大海が対決することになったのは『鉄拳』だった。

俺としてはブレブルが得意だったのに、こちらはほとんどやったことがない。

「俺がこのゲームにどれだけ時間をかけていると思っている崎谷、今日はSランクのお前を俺が倒す。」

ちゃっかり死亡フラグ立ててるし。

『K・O』

死亡フラグ回収しろよ

「どうだ崎谷、俺に負けた気分は」

「今度はブレブルで勝負だ、こっちなら負けん」

「言ったな、俺に格ゲーで俺に勝てると思うなよ。」

ゲーム台を移動して俺は慣れた手つきで、記録カードを機械に読み込ませた。

「貴様も俺が全国ランキングに載るための踏み台にしてやる。」

「どうだかな?崎谷君」

『アストラルフィニッシュ』

「どうだ?最大必殺技で殺された気分は?」

「こ、これでイーブンだろ」

大海は得意の格ゲーでも俺にイーブンにされたのが悔しいみたいだ。

「どうした神里もやるか?」

さっきから画面を覗くだけで、最初のシューティング以外ゲームを遊ぼうとしない。

「いや・・いい、ゲーム苦手だから」

「「いや絶対ウソだろ」」

ハモった。

「だってお前さっきシューティング3人とも、スコア同じだったじゃねえか」

「そうそう、完全に何回もやってるやつの動きだったぜ」

「銃は学校でも扱うからな、あのくらい簡単だろ」

俺も大海も返す言葉がなかった。

神里は射撃でもかなりの腕があるため否定はできないからである。

「それよりもそろそろカラオケ行こうぜ」と、神里に急かされたため俺も大海も荷物を持ちカラオケに行くことにした。

「とりあえず、2時間くらいでいいか?足りなければ延長すればいいし」

了解(ラジャ)」と大海が返してきたので、手続きを済ませて部屋に入った。

何を歌うか迷っていたら、神里が何か曲入れてさっそくマイクを持った。

流れてきたのは俺もよく聞くロリ誘拐の原曲だった。

「意外と神里って歌うまいな、この曲高音がいくつか入るから俺声が出なくなるんだよ」

「え!?崎谷この曲知ってんの?」

大海は意外そうな目で俺を見るが、別に曲は悪くないんだから別に平気だろうと思っていたので、少し驚いた。

まず、一曲歌い切った神里は満足そうな顔だった

「よしじゃあ次は俺がいく」

大海が選んだ曲は俺は知らなかったが、75点取っていたので、意外と上手かったのであろう。

「さて・・・俺はどうしよう。」

さっきから普通で行くか、アニソンボカロで攻めるか迷っていた。

「仕方ない、ここはdrink it downで行くか」

俺が選んだのはヴィジュアル系バンドが作ったゲーム用の主題歌曲だった

みんなで、歌って騒いであっという間に2時間が過ぎ疲れがピークに来たので延長はしないで解散となった。



さてと、依頼は・・・結構あるな、疲れるけどそれ以上に断末魔の顔は見ていて楽しいからな。

放課後が楽しみだよ。

次回から崎谷の本格的な仕事場面を描こうと思います。

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。


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