何度目
タイムマシーンで過去に戻った
時代的には俺が高校生に上がる少し前くらいだ
「本当ならここで夜に公園で一人遊んでた俺は魔獣に襲われる」
あの時はなにも出来ずすぐ駆けつけた魔術師に助けてもらった
だがここで自身のリミッターを解除させれば変わる可能性がある
「だけど"本物の魔獣"だったらリミッターは解けないなら....」
そういい俺は過去の自分の前に現れ魔力で魔獣ににたものを作り襲わせた
これを何回も繰り返した自身の納得がいくまで
そしてついにその時が来た。
「……明日からジョギングやめようかな」
ぼそりと呟いた、その時。
「やっと見つけた.....」
背後から声がした。
振り返ると、黒いフードの人物が立っていて何もない空間から魔獣が出現させ、こちらへと襲いかからせた。
「――っ!」
声にならない悲鳴。
本能が「逃げろ」と告げ、全力で走るが、魔獣は一瞬で距離を詰めてきた。
「……どうして……」
その刹那、母の言葉が脳裏をよぎる。
『強さってのはね、力のことじゃなく心のことを言うと思うの。だから迅雷は心が強く優しい人になってね』
振り下ろされた爪はわずかに逸れ、右腕を掠めた
「勝てるか分からないけど……やるしかない!」
俺は魔力鑑定を発動し、魔獣の核を探す。
魔獣には第二の心臓とも呼ばれる核があり、そこを破壊すれば絶命する。
「……見えた!」
左手に魔力を集中させ、一気に放つ。
避けられるかと思いきや、魔獣はなぜか回避せず、そのまま核を撃ち抜かれた。
巨体が崩れ落ち、俺は大きく息を吐く。
「疲れた……帰って寝よ」
カバンを拾い上げ、何事もなかったかのように帰路につく。
これより少し前に迅雷は過去の自分の前からいなくなっていった
過去が変わったという確信があったからだ
「さて未来はどうなってるのかな」
少しの嬉しさと楽しみな気持ちで胸が躍った




