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74.リリス、シリウスVSダルガ

ルミナ、カイル、フェリアがイルシアと戦闘を繰り広げる一方でリリスとシリウスはダルガと戦闘をしていた。


「はぁ、はぁ、はぁ・・・」


リリスの体の半分が呪いの付与により黒く侵食されていた。


「さすがは元・ギルデッド・スターズだな。普通の奴ならとっくに侵食されきってあの世に行ってるぜ」


「大丈夫か?」


シリウスがリリスの隣に来て尋ねる。


「大丈夫ですぅ・・・と言いたいところですが、結構きついですぅ。早々にケリをつけないとまずいですねぇ」


リリスは苦悶の表情を浮かべながら答える。


「なら、早く決着をつけよう」


シリウスは前に飛び出しダルガに剣を振るう。


「はっはっは。お前にも呪いをプレゼントだぜ」


ダルガはシリウスの剣を避け、脇腹に呪いを纏った拳を脇腹に当てる。


「がはっ・・・」


シリウスは脇腹を抑えながら膝をつく。


「じわじわ呪いに犯されろ」


ダルガはシリウスが呪いに侵食される様を拝もうとシリウスを見下ろすが、シリウスの体はいつまで経っても

リリスみたいに黒く変色しなかった。


「は?」


ダルガはその様子に少し混乱した。


「隙だらけだぞ?」


シリウスは剣を振り上げ、ダルガの体を斬った。


ダルガは斬られた体を押さえ、シリウスを睨む。


「悪いな。俺には呪いの類は一切効かない。古代魔術はどうかと思ったが、効かなくて良かった」


「呪いが効かないだとお!?」


「ああ、精霊の加護持ちでな。お前にとって俺は相性が最悪ってわけだ」


「精霊の加護か・・・。そいつは確かに厄介だな」


精霊の加護を持ってると聞いたダルガだがその表情には一切の焦りは見えなかった。


(あの余裕っぷり・・・。まだ何か隠してるな)


シリウスに呪いは効かないと知ったはずのダルガの表情にシリウスはあ一抹の不安を覚えた。


「それじゃあまず、呪いが効くそっちのガキをやらせてもらおうか!!」


ダルガは標的をシリウスからリリスに変えた。


避けようとするリリスだが、体が重くて思うように動かない。


「もっと呪いをその体に取り込め!!」


ダルガの拳がリリスに襲いかかる。


ガキイィィィン!!


ダルガの拳をシリウスの剣が防ぐ。


剣で防がれたのにも関わらずダルガの拳には傷一つついてなかった。


(どうなってる!?先ほどは斬れたのに、今は斬れなかった。これも呪いの一種か・・・)


「焦ってるな。さっきは斬れたのに今度は斬れないと・・・」


図星を突かれたシリウスは剣を握ってる手に力が入る。


虚骸護膜ホロウ・シェル。”攻撃”という概念を拒絶する呪いだ」


「攻撃を拒絶するというなら何故さっきは届いた」


「それを俺が言うとでも?」


ダルガはシリウスに攻撃を仕掛ける。


ダルガの怒涛の拳の攻撃をシリウスは紙一重で避け続ける。


(あいつにずる賢いやり取りが出来ると思わないですぅ。おおかた呪いを纏ってる部分でしか発動できない

類だと思いますが、じゃあ最初から体全体に覆えば済む話・・・。それをしないところに突破口があるはず)


リリスは呪いの痛みに耐えながら、シリウスとダルガの戦いから目を離さず、ダルガを観察する。


狂螺刃速キョウラジンソク


ダルガの攻撃に螺旋の回転が加わり、攻撃の速度が加速する。


紙一重で避けていたシリウスの体に徐々に傷がついていく。


(かするだけで傷が・・・まともに喰らうわけには・・・っ!!)


ダルガは突如体勢を低くし、シリウスに足払いをした。


「しまった!!」


シリウスの眼前にはダルガの拳が迫っていた。


拳が当たる直前、リリスの音の刃がダルガに迫り来る。


ダルガは体をのけ反りギリギリ避けた。


一瞬リリスを見たダルガの隙をシリウスが逃さず片手で自分を支えつつ、剣をダルガに突き刺す。


「ナメるなあああ!!」


ダルガは体全体に虚骸護膜ホロウ・シェルを纏い攻撃を無効化した。


虚骸護膜ホロウ・シェルをすぐ解除したダルガの体からは血が吹き出した。


「なるほど、意識外からの攻撃には対応できず、いきすぎた呪いは自分にも跳ね返ってくるわけか」


「まあ大方予想通りですぅ」


「魂縛の黒茨ソウル・バインドを喰らってるはずなのにまだそんなに動くか・・・。さすがだな」


「魂に直接攻撃して、体力、魔力、精神力を奪う呪いですかぁ?」


「そこまで解読してやがるのか」


ダルガは膝をつき項垂れる。


「残念ながらこの程度の呪いじゃあリリスは止められないですよぉ」


そういうリリスだが額からは大量の汗が流れ、今にも倒れそうな様子だった。


「強がんなよ。呪いの侵食が進んでるじゃねえかあ」


リリスの体はもうほとんど黒く染められていた。


「お前の体が全て黒く染まった時、魂も黒く染め上げられ死を迎える」


「そうなる前にお前を斬る!!」


シリウスがダルガに向かっていく。


「!!!」


シリウスは突如、体がガタガタ震え出し力が入らず剣を落とす。


それを見たダルガがニヤリと笑う。


「ようやく巡ってきたか」


「こ、れ・・・は・・・」


シリウスは立つこともままならず両膝をつき息を荒げ倒れてしまった。


「精霊の加護程度で古代魔術の呪いが防げるはずねえだろ」


「な・・・んだ・・・と」


遅滲喰葬チシン・イーター。じわじわ体を蝕む呪いだ」


ダルガは倒れてるシリウスの髪を掴み顔を無理矢理あげる。


「はっはっはっは。油断したな」


(油断したつもりはなかったのだがな。まさか遅効性の呪いとは・・・)


「今の段階は深滲しんしんか。微滲びしん深滲しんしん喰蝕くいしょく、最後に葬尽そうじんの順に体を蝕んでいき、一定の蓄積が完全に満ちると、遅滲喰葬チシン・イーターは“完成”する。

対象の生命力・魔力・感覚・精神力を一瞬で“まとめて”奪い尽くす。それと・・・」


シリウスは呪いを解呪しようと精霊の加護を全開に開放する。


だが体がより一層重くなり息が浅くなっていくのを感じた。


「無理に解呪しようとするなよって言ってやろうと思ったのに。無理に解呪しようとすると、

逆に進行が早くなるぜ?その様子から見て今ので葬尽手前まで進行しちまったな。早く何か手を打たねえと、

もがき苦しんで死んじまうぜ?」


ダルガはシリウスの姿を見て冷笑する。


ドサッ。


ダルガが横を見ると、リリスの体が完全に黒に侵食され倒れていた。


「タイムオーバー。お前達の負けだ!!」


周囲にダルガの高笑いが響き渡る。

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