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彼女は義妹ですがどうやらNTR?た様です。なので.....(改訂版)  作者: アキノリ@Pokkey11.1
第一章 信じたいからこそ
3/5

3、歪んでいく世界

.....。

正直にどんだけ言っても義妹と義兄の関係である。

そして今は外に言えない関係となる。

だから何というか。

もし浮気となればキツいものがある。


俺は、どうしたものか、と考えつつ本棚に本を戻したりする。

部屋の片付けをしていた。

気晴らしの片付けであるが。

家事をしようにもアイツがやっている。

つまり俺に出番は無いし出番をしたくない。


「しかしアイツは本当に浮気したのか?」


そんな事を俺は呟きながら目の前の可愛い表紙のラノベに目が入ったので読んでみる。

そのラノべは買ってからビニールが掛かったままで放置していたのだが。

何と読んでみると浮気とNTRの話だった.....。


まあ何というかこんな事が当時は起こるとは思ってなかった。

だから今読むと結構キツイ。

読むべきではなかったな。


「ったく。どうあれはっきりさせないと」


その様な事を考えつつ本を片してから。

箒を片付けてから違うラノベを読んでいると俺のスマホに電話が掛かってきた。

俺は画面を見て驚き電話に出る。

その電話主は陽毬だった。

陽毬。どうしたんだ、と聞いてみる。


『うん。その。.....身体をちゃんと暖めたかなって思って』


「お前も心配性だよな。.....大丈夫だ。暖めたぞ。風邪も引かないと思う」


『心配症になるぐらいが一番だからね』


「ああ。また明日学校で」


すると陽毬は、今、流星ちゃん居ないよね、と言ってくる。

俺はその言葉に、?、を浮かべて、どうした、と聞いてみる。

そうすると陽毬は、えっと。その、と言ってくる。

それから、うちの兄に関して用事があった、と話した。


『.....流星ちゃんはお兄ちゃんと浮気.....かな。多分している』


「え?.....お前の兄か?」


『その。.....手帳を落としていったんだけどね。中見たら予定表が書いてあった』


「.....流星に会う日程か」


『そうだね.....』


話し辛そうに言う陽毬。

俺はますます、?、を浮かべたが。

まあ詳しい事は聞かなくても、と思う。


本当にこれが事実なら色々と複雑、と眉を顰める感じで言葉を発する陽毬。

俺はその言葉に、そうだな.....、と悩む。

それから俺は、お兄さん。.....鞠さんはその。今何処に居るんだ?、と聞くと。

お兄ちゃんは今は外に行ってる、と答えた。

暫く会ってなかったが.....そうなのか。


『ゴメンね。これはもしかしたら、の話だけどね』


「いや。有難う。重要なヒントになった」


『.....』


「.....陽毬?」


『.....ちょっと.....うん。.....な、何でもない』


「あー.....まあ考えたく無いよな。.....俺も正直言って今は何も思い浮かばない。.....何とも言えないよな。今は様子見としか言えないよな」


そう、だね、と陽毬は反応する。

その言葉に、ああ、と答える。

すると陽毬は、ゴメンね。こんな曖昧で、と言ってくる。

俺は、?、を浮かべて目線を前のさっきのラノベに移してから、気にする事はないが、と話す。

そうしていると陽毬はこう呟いた。


『.....何でこんなに.....ね』


「陽毬?」


『あ。な、何でもない.....!』


「.....???.....お、おう」


すると陽毬が、あ。お兄ちゃん帰って来た、と言ってくる。

それから、じゃ、じゃあね、と話してきた。

そうしてから、あ?ああ、と反応してから電話を切る。

そして俺は元に戻ったスマホの画面を見る。

そのスマホの画面を閉じてから俺は外に出た。


「麦茶でも飲むか」


そんな事を呟きながらリビングに入るとそこに何故か流星が居た。

俺はその顔を見ながら眉を顰める。

というかハッとする。

そういうのは今はしないつもりだった。

思いながら俺は直ぐに表情を戻す。


「お前.....自室に上がったんじゃなかったのか?」


「あ。ちょっと喉が渇いて降りて来たんだよ」


「そうなんだな」


自室で何かしていたのだろうか、と思い警戒しながら俺は飲み物を飲む。

すると、ねえ。瞬、と声がした。

顔を上げるとそこに流の顔がある。

何だ?、と思いながら見ていると。


「その。陽毬さんと何を話していたのかな」


「.....え.....」


「陽毬さんだよね?電話していたの」


「.....知っていたのか」


「まあ私はそういうのは耳が立つから」


「.....」


用事があったからちょっとしか聞いてないけどね、と話す。

そんな姿を見ながら俺は、そうか、と返事をする。

流星はその返事を聞いてから俺を改めて見てくる。


それから真剣な顔をした。

何を話していたの、と聞いてくる。

俺はその姿に、ああ。色々な、と答えた。


例えば知りたいって言っていたアニメの事とか別に言うなら勉強の事とかな、と言う。

その言葉に、そうなんだ、と明るくなった。

俺はそんな言葉に笑顔を浮かべる。

そして複雑な心境を隠しながらこう言った。


「.....だからあまり気にすることは無いと思うから」


「.....うん」


「.....」


怪しいなコイツ。

何処まで聞いていたか、だな。

話さないから分からないが.....取り敢えずは様子見とまあするか。

考えながら俺は流星をジッと見る。

そして顎に手を添える。


それから飲み物を飲んだカップを置く。

流星と.....鞠さん。

果たしてどう考えるべきか.....。

.....。

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