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第五話

微妙の微妙で微妙なんで、書き直す気がする。


「ここが図書室で、ここが職員室。それで、もう少し歩いたら食堂につくよ。」

「おう!何から何までありがと!あー、それにしても腹減ったなあ………」


チラリと周りを見る。はあ………。

俺達が道を進むごとに周りの奴等が何故か俺らの方をずっと見ている気がする。いや、絶対これは気のせいじゃない!

要は何も言わないが、これはなんだ?ハッ!これもあの元俺のせい……?

絶対そうだー!!あー、ったく、こんな注目を浴びる元俺はいったいどんなすげえ奴なんだよ…………。って、生徒会長様でしたね!!!あー、そうだった、生徒会長様だったー!そりゃすげえわ。マジ元俺すげえ!でも今の俺は全く凄くねえから虚しぃいい!!



「見えてきたよ。」

「おー……」


モヤモヤと馬鹿なことを考えていたら、あっという間に食堂についてしまった。昼飯時なだけあって、凄く混雑している。人が多い、とにかく人が多いぞ!!


「うーん……席、空いてるかなぁ……っと、とりあえず食券買おうか。」

「おう!」


要と俺は長い列が出来ている食券の順番に並んだ。

すると、後ろの方から声をかけられた。


「あれ?兄さん何してんの?」

「お、駿!朝ぶりだな!ん?駿も昼飯ここで食うのか?」

「まあそのつもり。どうせなら一緒に食べ…………あれ?その隣の人は?」

「そうだ!駿聞いてくれよ、今日出来た俺の親友、要!あっ、要、こっちは俺の弟で駿!あー、出来たら一緒に食いたいのはやまやまなんだが、要、どうだ?」

「まあ、僕は全然いいよ~。初めましてだね、あー……秀の友達の要です。よろしくね?秀とは今日初めて喋ったんだけど、まあこんな感じでやってるよ。」

「初めまして、要さん。兄さんの弟の駿です。なんとなく、わかりました。きっと兄はこれからもたくさん迷惑をかけると思うので、これからもお願いします。」


ん?何故か駿と要の間で何かの友情が生まれている……?

って、迷惑ってなんだよ!俺、そんな問題児じゃねえし!はー……ったく、ひどい弟が居たもんだぜ!もうちょっと何かあっただろうにー。


「なあ、ほら駿も並ぼーぜ。」

「はいはい。ちょっと待ってよ、兄さん。」


そんな感じでわちゃわちゃしていたら、すぐに俺達の順番はやって来た。要の優しさで、俺は一番に食券を選ばせてもらうことに!やっぱ要って神様なんじゃ……?


あー、というかたくさんあってちょー悩む!唐揚げもいいけど、豚カツもなあ……うーん…………


▽▽▽▽▽▽▽


「ほんとに仲がいいんだね、駿君と秀。」

「そうでもないですよ。」

「ん~、やっぱりこれも所詮噂だったのか~……」


「いえ、違いますよ。前の兄さんは僕、嫌いでしたから。」

「へぇ~。弟から見ても前の佐嶋様は違うんだ。」

「前の兄さんは確かに佐嶋様って感じでしたね。あー、嫌いは言い過ぎました。苦手ってだけですよ。」

「ははっ、どっちも同じでしょ、ふはは」


△△△△△△


結局俺は唐揚げ定食にした。やっぱ初日だし、外れがなさそうな安全圏にいってしまった……っと!?何やら二人がものすごく仲良くなっているのだが……??


「おーい!俺決まったぞ!ほら、次誰だ?」

「あ、駿君先にいいよ~。僕もう決まってるし。」

「ありがとうございます、じゃあお言葉に甘えて。」


駿が選んでいるのを見ながら、そっと俺は要に話しかけた。


「なーんか、仲良くなってね?二人。」

「んー?そうだね~、案外話が会うかもね。」


こ、これは危機だ!親友の座が俺以外の手にぃいい!?


「ほら、兄さん、馬鹿な事考えてないで席取りに行きますよ。」

「うっ……馬鹿ってなんだよ、馬鹿って!あ、要先に席取っとくな!選んだら早く来いよ~!」

「オッケー、じゃあ席よろしくね~。」


要と別れ、駿と共に空いた席を探す旅に出たのだった……。


◇◇◇◇◇◇◇


「全っ然ないなー。」


どこを見渡しても空いてる席が見当たらねえ!どうすっかな~……

「兄さん、あそこ開きそう!」

「えっ!?マジ!!?」

「早く!」


駿の後を急いでついていき、ちょうど空いた3つの席を陣取った。


「いや、マジ駿流石だわ!」

「何言ってるの、席見つけただけでしょ。」


「あっ、いたいたー。」


俺の弟はやっぱりすげー奴だった。っと、無事要も来たみたいだし、よーし早速食べますかあ!はー、もう腹減って死にそう……


「じゃあ、食べましょうか。」

「おう!いただきまー「あっ、しゅうりんだ~!」す。」


げ、なんか嫌な声が聞こえんなあ……?まっいいか~。


ムシャムシャムシャ。「おい!」「お~い?」


んんん、!?この唐揚げ俺の五本指に入るくらい上手いかも!いやー、プリプリだしサクサクだしうめぇ!!!


「聞いてんのか、佐嶋!」

「むしゃむしゃ食べてないでこっち向いてよ、しゅうり~ん!」


はあ……えーっと?あー、緑ヤンキーと華……華なんだっけ?


「華辻さんに中宮君、わざわざどうしたのー?見てわかんない?僕達仲良くご飯食べてるんだけどなー?」

「ごっ、ごめんなさい。僕が千里君に頼んだの……僕、佐嶋君と一緒にご飯食べたくて……」


そーだ、華辻だー。いやー、マジで俺記憶力ねえなあ……なんでだ?って、あ、俺と飯?いや…………他人とはちょっと…………


「んー、ごめん。また今度でもいいかな?あー、また!な?」


この“また今度”がいつになるのかを俺はまだ決めていないが、まあいいだろ。


「あ”!?凛の誘い断んのかよ!?」


えええ……こわ……


「誘われただけで、決めるのは秀でしょ?何、肯定される事しか考えてなかったのー?」

「要さんもあんまり煽っちゃダメですよ。まあ、兄さんがこう言ってるので、また次にしてください。」


「あっ、ごめんなさい……そんなつもりじゃ……。あの、次は、一緒に食べようねっ!ねっ、千里君、麻人(あさと)君行こう?ほんとにごめん……邪魔しちゃって、またね?」


そう言って黒モジャはどこかへ歩いていった。

緑の方は覚えてろよ、とかなんとか、不穏な言葉を吐き、華辻?さんの方はにこにこ顔でまたね、と言い残して、黒モジャの後を追って行った。


「はぁ~、全くタイミングが良いのか、悪いのか?」

「いやいや、めちゃくちゃバットタイミングだよ。ほらー、僕のうどん伸びてるよ!」

「あっ、そういえばご飯まだでしたね…………。」

「俺、途中だったのに………はあ……続き食おうぜ?」

「そうだね~。」

「じゃあ……」

「「「いただきます」」」


ちょっと冷たくなっていた残りの唐揚げ…………やっぱり一仕事終えた後はやっぱりすげー旨い。熱々の時よりも、何故か体に染みてきた。あー、でもほんとにまだ半日しか過ごしてねえのに、すっげえ怒涛の半日だ。あー!後半分、いけっかなあ?


しっかしそれにしてもこの唐揚げうめえな。

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