第5話 奴らの侵攻
今週は週三回投稿です。
あと、前回モンスターのステータスを載せましたが普通の人間(農民)は体力が20で他は5です。
~シャルル邸・息子の部屋~
「さて、次のを読もうかな······」
コンコン、ガチャッ
「坊っちゃま失礼致します、当主様がお呼びです。至急、書斎に来い、だそうです」
と、次の本を読もうとした瞬間、メイド長が部屋に入って来ました。
「だからさメイド長、いつも言ってるけど俺の返事が無いのに入らないでって言ってるでしょ?」
「当主様がお呼びです。至急、書斎に来い、だそうです」
メイド長さんは基本僕の話は聞いてくれない。そして、言われたことを相手が始めない限り命令を繰り返す。なので、メイド長に何か言われたらおとなしく従っておくに限る。
「はいはい、今行きますよー」
そして、読もうとしていた本を置き、僕は父の待つ書斎へと向かう事にしました。
~シャルル邸・書斎~
コンコン
「父上、私です」
「入れ」
ギィー、パタン
「息子よ、座れ」
僕が席に着くと、父さんは咳払いを一つした後話し始めた。
「ごほん、息子よ私はこれから砂漠の大規模防衛戦に参加しなくてはならなくなった。そこでお前にはこの領地を私の代わりに任せたい。だめか?」
「父上、私が父上の息子なので領地を任せられるのは分かるのですが、この夏季の時期に大規模防衛戦とはやはり砂漠からですか?」
「ああ、そうだ。砂漠の奴らが大軍を率いて攻めてきた」
「そうですか······。わかりました父上の留守はこの私が絶対にこの領地を守ってみせます!」
「よろしく頼む。一応お前の師匠は置いていくから何かあったらこいつを頼れ、話は以上だ。下がれ」
「では父上、ご武運を」と言い、席を立ち、扉の前で一礼してから部屋から出た。
~シャルル邸・廊下~
「父さんも大変だな、こんな没落貴族を守る為に前線に行かないといけないなんて」
「ふ〜ふふん〜ふ〜ふふん······」と、どこからか女の子の鼻歌が聞こえてきた。
「どこから聞こえるんだ······?」
「ふ〜ふ〜ふ〜ふ〜ふ······」その歌声は地下へと続く階段から聞こえてきました。
「いつもは入ってはいけないと父さんに言われているけど今日だけは······」と、僕は自分に言い聞かせる様にひとりつぶやいていました。
そして、僕は入ってはいけないと言われている屋敷の地下へと降りていくのでした。
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