第3話 禁書
文字の量は基本変えません。
2017年4月29日 本文の一部変更済み。
さて、あの後父さんが帰ってくると、屋敷内はバタバタとし始めました。
僕はやる事も無いので屋敷内にある、図書室の本を持ってきて読む事にしました。
~シャルル邸・図書室~
さて、僕は小さい頃から本を読むのが好きでした。
なので、入り口付近の本は一通り読み尽くしました。
師匠には、「お前は本の虫か!」と、言われましたが、自分も全くその通りだと思いますね。
と、考えている内に奥の方まで来ちゃいました。
ここは父さんに来てはいけないところに指定されていました。
それを思い出し、引き返そうとした時でした、ふと、僕の目に1冊の本が留まりました。
『異界・魔物図鑑』
そして、その本がある本棚を見ると様々な本がありました。
『ダンジョンとは?』
『ダンジョンの運営方法』
『魔物合成召喚書』
と、何故かダンジョンや、魔物についての本が殆どでした。
しかし、これらの本は国で禁書に指定されているはずでした。
なぜ、それがここにあるんでしょうか······?
しかし、何故か僕の心の中で読みたい、という気持ちが膨れ上がってきているのです。
それは、何というか心の奥底にある本能的な意味で読みたいのです。
じっと本棚を見ると封筒が本と本の間に挟まっていました。
そして、僕の手はその封筒へと伸びていました。
~封筒~
前略、この手紙は後世のために私······・······が書き残したものである。
この屋敷内にはある一つの秘密が隠されている。
それは、ダ······で······コアは······にある。
もし、もしも、私が亡くなってしまったならこれを読んでいる君に託したい。
そして、私の息子がダ······マ······になったならこの真実を伝えてくれ。
中略、後のことをよろしく頼む。
と、手紙はあちこちが破れてしまっていました。でも、何か大切な気がしたので自分の懐に入れ、その本棚にあった何冊かの本を持って自分の部屋に戻りました。
誤字脱字があったらすいません。