魔族 壱
第十一話
魔族 壱
戦闘訓練が始まってから数ヶ月経った。
今日な訓練は午後からなので、神に言われていたとおり教会に来ている。
「ようこそ、本日のご用件は懺悔ですか?お祈りですか?」
「お祈りで」
「かしこまりました、ではこの通路を進み突き当たりを左にお曲がりください」
「あぁ、分かった」
そして祈りを捧げ始めるとその場の雰囲気が変わり顔を上げると服装の違う四人が深々と頭を下げていた。
左から順に古代ギリシャの服装であるキトンに似た物を着けいるひげが立派な老人
十二単に似たを物を着けている大和撫子の様な女性
トーガに似た物を着けている少年
サリーに似た物を着けている少女。
「「「「大変申し訳ありませんでした!!」」」」
「なんの事だ?その前にお前ら?神族か」
「そうじゃ、まずは儂から名乗ろう、儂はお主が住んでいた地球の最高神をしているゼウスじゃ」
「次は私ですね、私は貴方がいた日本と言う国の最高神です
名を天照大御神と申します」
「次は僕だね僕は今、君がいるこの世界ナートゥーラで最高神をやっているドゥクトゥルだよ」
「最後は自分ですね、自分は今、貴方様が居らっしゃる国プロスペリタースを任されている中級神のテネルと申します」
「そうか、で?何の様だ」
「それにつきましては自分が話させていただきます。
その前に貴方様は何故今この世界に居るか理解していますか?」
「いいや、気づいたらこの世界にいたな」
「実は貴方様は本来勇者として来るはずだったのですが色々とイレギュラーが有りまして貴方様は巻き込まれると言う形でこの世界に来ました」
「そのイレギュラーは?」
「はい、それはですね。人が行なった勇者招来の儀と魔族が行なった生贄召喚が同時に発動し此方の世界に来る順番が入れ替わり貴方様のご友人たちが勇者として貴方様は召喚先が消え巻き込まれとして召喚されました」
「そうか、それならなんでゼウスと天照がいる?」
「それはね、このミスの謝罪のために来てもらったのさ、そしたらね君を此処に呼ぶのを知って立ち会うと言ってきたんだよ」
「なんの為だ」
「「儂(私)の世界の者が巻き込まれたら来るじゃろ(でしょう)」」
「そうゆうものか」
「そうゆうものじゃ」
「その前に君人間かい本当に?人だけじない気配がするよ」
「あぁ、少し色々としていたからな」
「今回は追求しないでおくよ」
「ありがとう、それとシオンは?」
「彼女でしたら四柱間の神がいるこの空間では精神が耐えられないから先に戻ってもらっています」
「そうか、なら俺も戻るとするよ」
「またね」
「あぁ」
神の流域から戻った龍牙を待っていたのは二人の騎士だった。




