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文化部員は転生したらしい。  作者: 冬鬼
3:ガチムチ国編
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王との対談は大胆


オーガさんが迷子になって、凄い探した。露天の人にもいろいろ聞いて聞き込み調査をしてかなり心配していたのに、ひょこっと出てきてその上えー、そんなに心配だったんですかヤダーなんて顔をしたのでちょっとイラっとした。それでいて蛇のアクセサリーを買って身につけていた。オーガさん、君はあれだね、蛇まみれだね。そのうち蛇に絡まれるんじゃないかな。

『へい、そこの君、随分とヘビーなもの身につけてるね?』

ってね。ぷふっ。


オーガさんが買ってきたものは腕輪で、隣の隣の国から来たエディさんという人から買ったらしい。なんでも隣の隣の国にも噂が届いてるんだとか。嬉しいような、恥ずかしいような…

それにしても、エディさんか。はて、どこかできいたような気がする。エヴァリーナさんが言ってたんだっけ?なんだっけ、まぁ、今考えても仕方のないことだ。


なんだかんだドタバタしていたが、ガチムチ国での本題、王様に料理を作りに行くことになった。

要塞のような石造りで灰色の城は、やはりお城と呼ぶには程遠い。

中も重々しい感じなのかと思ったら意外と煌びやかで、そして綺麗だった。


背の高い門番さんに入門許可証を見せた時点で色々なチェックをされてかなりの体力を使っていて、そのうえこの落ち着かない内装だ。私のライフはゼロに近い。

内心ビクビクしながら歩いていると綺麗なお姉さんがいつの間にかいて、赤いな唇を開いた。

ちゃんとした女の人だぁ…と思わず言ってしまったのは仕方ない。

その言葉に反応すること無く、お姉さんは淡々と話した。


「海月館のご一行様ですね?話は聞いております。では、ナナセ様以外はお泊まりになるお部屋でお待ちください。」


「えっ、あの、何人か手伝って欲しいんですけど。」


あと心細いです。知らないところで一人になりたくないでござる。


「王様からはナナセ様以外は待ってもらうようにと仰せ使っております。申し訳ありませんが、王のご命令なのです。退屈しないように、お菓子や書物などもございますので。」


書物、お菓子。その言葉に反応したのか皆さんはいい笑顔で私に頑張ってくださいね!といい笑顔で言った。な、なんて現金な奴らだ。


仕方が無い、と腹をくくってそのまま厨房に案内される。見たところ、中々広くて良い感じだ。調理器具などもきちんと手入れされていて、大きな肉を切るための私では到底扱えそうにない包丁も、手を近づけただけで切れてしまいそうなほどだ。


用意されていた食材を見て、ひと目でわかるほど、用意された食材は一流品、それに新鮮なものばかりだ。

王の口に入るのだから変なものは使えないのだろうけど、でも、高級な食材を扱うというのは緊張するものだ。


とりあえず何品か作ろうと、最初は軽目ににと野菜を手にとった。

見たことの無い物が多くて、どれを使うか戸惑ってしまうが近くに居た人に聞いてどんなものかというのを説明してもらった。

説明を聞いてなんとか自分が使えそうなものを選び、調理していく。


王の好みは肉だそうなので、メインには思いっきった感じでドーンと、迫力のある感じにしよう。


スープはまくがはるようにして、中が冷めないように、味は少し濃い目に。


デザートはゼリーの金魚を金魚鉢っぽいものの中で泳がせましょう。


結局使ったのは知っているものばかりで、見たこともない食材を使ってみたかったなぁと少し、後悔している。


作った料理はサラダから順に運ばれていって、王が全部食べるまで別室で待つことになるんだそうだ。よかった、これでシェフをよんでもらえないか、なんて言われたら緊張してなんか変なことを言ってしまうかもしれないからな。


そして、私は今、王と向かい合って座ってます。何だこの空気、すごい、圧迫される感じでやだ。早くみんなのとこ帰りたい。


「料理だが、今まで食べた事がない味だった。美味であったぞ。それに一度に料理を出さなかったな。何故だ?」


「あ、あぁ。それは、料理を一度に出すと冷めてしまうので。魔法で温度を保つという事も出来ますが、私はあまりその魔法が得意ではないので…」


「冷めないようにか…食べる者の事を考えているのか。」


それはいい心がけだ。と目元に少し皺を刻んで、背筋のピンと伸びた四十代ぐらいのナイスミドルがにこりと微笑んだ。

なんて素敵な笑だ。それでいてこの父性独特の包容力。何よりもこの年齢にしてガチムチ。


素晴らしい!エクセレント!


「勇者のことも、随分と世話になったようだな。」


「いや、あれは私ではなく私の後輩が更生させたので…」


「あぁ、噂は聞いているよ。オーガだったかな?あの子の魔力は…自分は無骨な人間だか、敵に回したら面倒くさいことになりそうなこだというのはわかるよ。とにかく、道化の勇者にならなくて済んだ。礼を言うと伝えてくれ。」


「はい、わかりました。」


やっと終わった、思ったよりも怖い人じゃなくて良かった。

私は扉の前にいた侍女に案内されて、皆がいる所に戻ることができた。


部屋に近づくにつれ、なんだか、騒がしい。あれ、男の人の声がするな。高いのと低いの…一人は勇者かなってわかるんだけど、一人は聞いたことがない声だ。


「貴方達、静かにしてください!勇者も!一緒になって騒いでるんじゃありません!」


どうやら問題児達が兵士さんからお叱りを受けてるようだ。だ、だれかなーそんな子達は、まったく、最近の若者は


「あ、先輩おかえりなさいっす!」


「先輩!これすごいですよ!衆道が乗ってるんです、しかも詳しく!」


「ハモォォオオ!」


「紅茶のケーキないんですか?えぇ…あ、先輩。ちょうどいいんで作ってきてくださいよ。」


「お久しぶりです!」


ですよねーこんな騒がしいのわたし達しかいませんよね。


「保護者の方ですか?ちゃんと躾てください!もう大変なんですから!」


「ほ、ほんとすいません……。」


疲れてるのに勘弁して欲しいんですが。



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