246列車 牙
1.名前は?
牟岐茉奈です。読者の皆さん。忘れてないよねぇ・・・。
2.男?女?それとも阿部さん?
女の子です。
3.学生?社会人?
学生なう。
4.好きな番組は?
Qさま。
5.今、何してる?
アンケートに答えてるでもいい。
6.愛読書は?
マギ。
7.もし自分の子供が同じ進路志したら、どうする?
なに魔法使いにでもなるの。
8.部屋に小説は?
小説って1冊ぐらい。
9.最近の悩み事?
悩みっていうものがないかなぁ。
10.怖い話は苦手?
超苦手。
11.鉄道ネタなら。好きな車両は?
えっ。
12.皆さんにすすめたいもの(なんでもあり)
お菓子作り。
13.好きな歌・アーティスト?
もしもの歌。
14.好きなスポーツ?
・・・。
15.生まれ変わるなら、男性、女性どっちがいい?
鳥っていう選択肢はないんですか・・・。
16.嫌なことは?
最近謙矢があたしに冷たい。
17.自分が嫁って言っちゃうぐらい好きなもの?
青眼の白竜。滅びの、滅びの、ほ、ほ、ほ、ほ、滅びの、爆裂疾風弾。
18.最近はまっているもの(何でもアリ)?
お菓子作り・・・エヘヘ。
19.一番行ってみたい時代?
未来・・・過去・・・どっち・・・。
20.これまでの悔いは?
それを話す前に過去に行こう。
21.一番行ってみたい場所は?
外国・・・ハワイ。
22.自分の手元にあったらいいなって思うもの?
時間とお金。
23.自分にもし裏があるとしたら、それはどんな性格?
小悪魔。
24.自分の理想の立ち位置はクラス何位?
普通が一番だよ。
25.一番立ち会いたい現場はどこ。
現場って・・・。
2月14日。夜。今日はバレンタインデー。ということを言いたいのではない。今日は今から東京に行くのだ。今はそのバスの中である。
「どう、ナガシィ。寝れる。」
萌は僕にそう聞いてきた。
「寝れないよ。もしかしたら、オールになっちゃうかもね。」
「ハハハ。私もその予感・・・。」
そう言った。
バスは22時10分出発。明日の7時ごろに東京に到着する。もちろん。道路状況などにより、7時前につく可能性はある。バスは定刻で新大阪を発車。このバスに乗っているのは萌、近畿、今治、暁、瀬野、犀潟、僕だ。途中京都に立ち寄り、栗東が乗った。それ以外乗客の動きはない。
どのぐらい時間が経っただろうか。今どこを走っているのかわからない。僕は自分の席と隣の席を占領して、寝ていた。いや、寝る格好をしていた。今まで記憶が飛んだことはない。寝れてないのだ。すると目が光を感じる。どうやら車内灯がついたらしい。どこかに止まるようだ。僕は体をあげて、外を見てみた。走っているのはどうも新しい道路みたいだ。止まったのは掛川サービスエリア。東名高速にこれがあったとは思わないから、走っているのは第二東名だ。てことは浜松のあたりを通り過ぎたときは数キロ南に行けば自分のっていうところを通っていたんだな・・・。そのあと開き直って起きていたが、海老名につく手前でちょこちょこ眠っていた。
7時。バスは東京に予定通りに到着した。東京駅で降りたのは近畿以外。近畿はこっちの知人の家に泊めてもらうそうだ。この先、京急ステーションサービスの会社説明会までの時間が空いている。
「はぁ。眠れてない・・・。」
ちょっとフラッとしながら、東京の街並みを歩く。
「眠いの。はじまる時間までちょっとの間寝てたら。」
萌がそう提案してきた。
「ううん。今寝たら変な時間に目が覚めちゃうから。」
と言って眠る気はなかった。
東京の八重洲口から東京駅の中にはいる。やっぱり、浜松から東京に出てきたりする人にとって目が行くのが、電光掲示板である。
「・・・。だいたいすごいよなぁ・・・。一列車15両って。」
瀬野がつぶやいた。そうだね。東京はほとんどの列車が15両で動いているからね。それプラスグリーン車込だから、何かがいろいろおかしい地域だ。
「見てみ。ドアの数まで出てる。」
犀潟が続けた。
「この列車は1両。15ドアです。」
栗東が続ける。
「頑張ったね。」
「ハハハハ。」
「どういうドアの付き方してるのよ。すごすぎでしょ。」
「スゴイにもほどがあるわ。」
今度は新幹線の電光掲示板に目が行った。
「あっ。ガーラ湯沢・・・。」
目が行ったのはガーラ湯沢だった。
「ガーラ湯沢かぁ・・・。」
「ねぇ。智ちゃん。ガーラ湯沢って何。」
栗東が聞いた。
「ガーラ湯沢って確かスキー場だったよねぇ。」
それには僕じゃなくて萌が答えた。この聴き方っていうのはあくまでも確認ってことだよね。
「そうだったねぇ。」
「ガーラ湯沢って、名前だけでも行きたいって思わない。鉄道のこと知らなくても、ここなら行きたいって言ってくれる人がいるじゃない。」
瀬野が嬉しそうにつぶやく。
「そうねぇ。」
しばらく、ここで話してから私服からスーツに着替えた。それから午前に京急ステーションサービスを受ける僕、萌、暁、今治で会場である台場まで行った。台場に行くのに一緒に行ったのはこれだけではない。犀潟と栗東も付き合った。
「スゲェなぁ・・・。切符が青いって。」
「へぇ・・・。ブルーハワイ味。」
「マジ。これブルーハワイの味するの。」
「ああ。アニメネタか。」
「智ちゃん。これなめてみて。」
「なめるって。なめてもブルーハワイの味はしないって。」
「えー。今ブルーハワイ味って言ったじゃん。」
「・・・。」
こんな会話をして新橋から「ゆりかもめ」に乗った。台場につくと、栗東が一つだけ問題を見つけた。パンフレットとチケットのバスの時間が違うっていうことである。それは犀潟が問い合わせると言ったので、そこは犀潟に任せることにしよう。この後、犀潟たちとはすぐに別れた。
10時30分から京急グループの説明会が開始。30分単位の説明会を3回聞いて、説明会会場を出た。時間は12時だ。僕と萌は「ゆりかもめ」で豊洲のほうから東京に変えることにした。途中で初めて東京の地下鉄に乗車した。どこに行っても人がたくさんいて、どうも嫌になる。東京駅に戻ってから、僕たちはスーツから私服に着替えた。そのあと僕と萌はレストランに入って、この後どうするのかってことを話しあった。
「どうする。」
「うーん。ナガシィどこか行く気ある。」
「・・・。さっきまでは京王に乗りたいなぁって思ってたけどなぁ・・・。」
「・・・あたしも。さっきまでは京急に乗りたいなぁって思ってたんだけどねぇ・・・。もう乗り気が無いよ。」
「・・・。」
「入場券で東京駅に入って列車見てる。」
「・・・でも、東京の列車ってほとんど見たよねぇ。」
「それはそうだけどさぁ。」
すると携帯電話が鳴った。どうやら主は栗東らしい。今の時間は14時30分過ぎ。これはステーションサービスのことだけ聞いて、出てきたって感じだろうなぁ。
「うん。分かった。ロッカーの前で待っているから。」
萌の電話が終わってから、
「なんだって。」
「優希君がロッカーの前に来てほしいだって。どこにあるか忘れちゃったって。」
「えっ。なんで。それってどこにあるかってこと聞けばいいじゃん。なんで待っててほしいの。」
「さぁね。」
萌は口元だけちょっと笑って、何とも怪しい顔をした。何をたくらんでいるのかってことは分からないけどな。
その後、瀬野、犀潟、栗東を待っていた。戻ってきた犀潟たちはこのまま秋葉原にいくらしい。萌、本当は秋葉原に行きたかったのかなぁ・・・。でも、結局秋葉原に行くことはなかった。そのあと僕たちは東京駅に入場券で中にはいることにした。時間は5時を回っていた。
東北新幹線のホームにいた。ここであんまり見ることのないJR東日本の新幹線を見ていた。22番線には「つばさ」・「やまびこ」の組み合わせの列車が止まっている。E3系は「つばさ」の中では少数派の1000番台。「つばさ」の中で3編成しかないものである。出発する前に新青森から来た「はやて28号」が到着する。到着まってから「つばさ」は山形に向かって出発していった。
「ナガシィ。あの「こまち」見てよ。いつものと違うでしょ。」
そう言いながら萌は着いたばかりの「こまち」を指差した。よく見てみるとテールライトが上にある。「こまち」の量産先行車だ。
「あっ。R1じゃん。」
「向こうに行ってみる。」
「・・・うん。」
反対のホームに上がるとまた珍しいものが待っていた。そこにいたのは200系のK47編成。200系唯一のオリジナルカラーの編成だ。それも写真に取ろうかと思ったけど、すぐの発車で携帯に収めることはできなかった。それから21番線の列車は「やまびこ」として発車し、その後E5系が同じホームに入ってくる。ゆっくりと東海道新幹線の見えるほうに歩いて、東海道新幹線のほうを見ているとN700系1000番台が入線する。それをとるために東海道新幹線のホームに行く。
なんだかんだしている間に1時間30分ぐらい過ぎた。そろそろ立っていることもきつくなったので、どこかに座ろうということで、夜行バスを利用する人のために用意されているラウンジへ行った。犀潟たちに呼ばれていることに気付いたので、東京駅に戻り、バスに乗る場所に歩いていった。
バスは21時10分発。数分遅れて、発車し、夜の街に乗り出した。
(はぁ・・・。起きたら大阪かぁ・・・。)
そう思うと僕は精神的にどうかなるのではないかという気に駆られる。いつの間にか僕には大都会が嫌になっていた。どこに行っても圧迫される。この環境が嫌になっていた。
6時ちょっと前。バスは大阪に戻ってきた。まだ御堂筋線の列車は1時間に数本しかない。その数本しかない御堂筋線で家に別れていくことになる。
「萌・・・。」
呼んだ。
「何。どうしたの。今日は思い切って一日中寝る。」
そういうことを僕は言いたいのではない。
「・・・。」
でも、何も言葉が出てこない。萌に言いたいことはある。なのに・・・。すると萌は僕のことを察したのか僕を抱きしめた。
「・・・萌。」
「何も言わないで。」
萌は一言そう言った。萌は今僕の何を考えているのだろうか。しばらく萌はそのまま。僕のことを抱き続けていた。
(萌・・・。僕は・・・。萌のことが邪魔で仕方がない。でも・・・。こうしてくれるのはとってもあったかい・・・。なんなんだよ。)
今僕にとって時間っていうのはとっても刃の鋭い牙だった。
N700系1000番台は当時決まった運用がありません。この日台場に行く「ゆりかもめ」の中で新大阪に向かっていく列車。「のぞみ389号」で偶然見かけました。
なお、これからたくさん鉄道会社が本作に登場します。しかし、実在する会社とは別の会社とお考えください。




