245列車 夢と敦煌
1.名前は?
青海川謙矢。
2.男?女?それとも阿部さん?
男の子。
3.学生?社会人?
学生なう。
4.好きな番組は?
ポケ○ン。
5.今、何してる?
家で休んでる。インフルになった。
6.愛読書は?
ハ○ヒの憂鬱。
7.もし自分の子供が同じ進路志したら、どうする?
マジッ。
8.部屋に小説は?
0。
9.最近の悩み事?
「オーシャンアロー」をなぜ「くろしお」にしたし。最近じゃねぇか。
10.怖い話は苦手?
ブイ。
11.鉄道ネタなら。好きな車両は?
283系「オーシャンアロー」。
12.皆さんにすすめたいもの(なんでもあり)
熱唱。
13.好きな歌・アーティスト?
太陽。
14.好きなスポーツ?
サッカー。
15.生まれ変わるなら、男性、女性どっちがいい?
・・・他は。
16.嫌なことは?
287系は嫌いだな。
17.自分が嫁って言っちゃうぐらい好きなもの?
青眼の白竜。滅びの、滅びの、ほ、ほ、ほ、ほ、滅びの、爆裂疾風弾。
|青眼の究極城之内君(ブルーアイズ・アルティメットじょうのうちくん)。アルティメットバースト。
違わないよね。
18.最近はまっているもの(何でもアリ)?
Fastech360ハァハァ。
19.一番行ってみたい時代?
まずは自分の過去だ。
20.これまでの悔いは?
結構あるな。
21.一番行ってみたい場所は?
えっ。さっきのと同じダメ。
22.自分の手元にあったらいいなって思うもの?
願いの叶う噴水。
23.自分にもし裏があるとしたら、それはどんな性格?
悪魔がささやく噴水。
24.自分の理想の立ち位置はクラス何位?
中。
25.一番立ち会いたい現場はどこ。
Fastech360ハァハァ。
2月8日。僕たちは学校に来ていた。と言っても授業があるわけではない。春休みの宿題を終わらせに来たのだ。
「はぁ。この簡単すぎて難しい問題どうにかならないかなぁ・・・。」
萌がそう言っている。
「どうにもならないものはどうにもならないの。」
そう言った後僕は咳き込んだ。学校が終わってからちょっとの間だけ浜松に戻ったのだが、戻ってきてからというものどうも体の調子が悪い。
「大丈夫。ちゃんと薬飲んでる。」
「飲んでるよ。」
「早く治してよ。私にうつされても困るから。」
「ちょっと前まで風邪ひいてた・・・のに。」
言ってる途中でまた咳き込んだ。
「暇人が・・・。」
と声がした。そちらを向いてみると、瀬野だった。
「なぁ、聞いて。今日さぁ、10時20分から授業だったのに、13分まで布団の中だった。」
「・・・。」
「えっ。間に合わないよねぇ。」
「間に合うはずないじゃん。家から急いできて、死んだよ。」
瀬野の言う授業っていうのはおそらく手話の授業だ。検定を受ける人のために補習授業を行っているのだ。それにしても、20分で始まる授業で13分・・・。あっ。
「そういうこと・・・かぁ。」
また咳き込んだ。
「ナガシィ、遅。」
「ていうか、風邪ひいたのか。」
「うん。どうもそうらしい。」
「本当に誰から風うつされたんだろうねぇ。」
「・・・。」
「もしかしたら、あたしかもしれないよ。昨日ちょっと調子悪かったんだけど、もうよくなったから。」
「あっ。じゃあ、眞実ちゃんのがうつったのかなぁ。」
「よかったねぇ。」
「よかったねぇ・・・じゃないでしょ。」
瀬野は僕たちがやっているプリントを覗いて、
「単位変換のやつ分かったんだ。」
「ううん。分かんないからほとんど間でやってる。多分バツいっぱいで返ってくると思うよ。」
「うん。激しく同意。・・・まぁ、萌ちゃんは今日これ全部終わらなくてもいいけど、智ちゃんは全部終わらせてから帰れよ。」
「えっ・・・。」
「大丈夫だって。そこまで終わってるんでしょ。あと10ページぐらいじゃん。終わる、終わる。」
「・・・。」
なんか勝手に帰っていい時期のバロメーターを決められてしまったけど・・・。でも、これは今日終わらせる目的でここに来たわけだし、別に関係ないかぁ・・・。
しばらく勉強を続けていると近畿がやってきた。近畿も春休みの宿題を終わらせに来たのだ。
「はぁ。しんどい・・・。」
座ってそう言ってから宿題を広げ始めた。
「しんどいかぁ・・・。近畿も風邪なのか。」
「ああ・・・。風邪だから余計だるい・・・。」
「何。二人そろってあたしの風邪でもうつったのか。」
「・・・。」
それには言葉がなかった。
近畿が来てからすぐ高槻が来た。春休みの宿題の提出に来たそうだ。もう全部できていたんだ・・・。
「どうした。近畿。分数の計算のところ。」
「いや。これちょっと難しく考えすぎたみたいだから、やり直してる途中なんだよ。」
「へぇ・・・。ご愁傷様。」
そう言ってから高槻は座った。別にやることがあるようにも見えなかった。座って、すぐに、
「今日変な夢見たなぁ。」
と言った。
「変な夢。」
「うん。どっかに電車の写真撮りに言ったんだよ。それで、何待ってたんだろうなぁ・・・。多分、なんか珍しいのが来るからそれまってたんだと思ったんだよ。それで電車がすぐに来たんだよ。ただ、その電車が変に焼けただれてたんだよなぁ・・・。」
「何それ。怖。」
高槻は一瞬「あっ」って顔したけど、すぐに笑った表情になり、
「ごめん。智ちゃん怖い話苦手だったな。」
「でも、そこでこの夢覚めちゃってるんだ。」
「なんだ。続きがあるかと思ったのに。」
そう言いながら、近畿、瀬野、萌の視線が僕に集中する。
「な・・・なんだよ・・・。」
「でも、怖い話かぁ・・・。」
今度は近畿が話し始めた。近畿が見た夢っていうのは自分が電車に乗っている時の夢だそうだ。そのとき必ず乗務しているのは鉄道コースの中の人らしい。最初に見た夢の組み合わせでは車掌は草津。運転士は百済だったそうだ。ただ、その次の組み合わせは、車掌は瀬野。運転士は内山だったらしい。
「あれは今考えると怖かったな。内山さん運転っていう時点で何かが危ない。」
「ちょっと。なんで零ちゃんの運転で車掌あたしなの。」
「まぁ、事故らなくてよかったんじゃない。」
「・・・。なぁ、近畿。内山さん運転上手かった。」
「・・・。そうだなぁ・・・。停車の時だけはちょっとガクガクなってたな。」
「そうだ。萌ちゃんはなんか怖い夢見たことある。」
「えっ。私。」
今度は萌が話しだす。萌が見た夢の中では小さい僕が出てきたらしい。しかし、夢を見ていた本人はその夢を見たときの年齢だった。結果的に萌の夢はどんな夢だったかという話で終わった。
萌の次は瀬野。瀬野が見た夢は冒険をしている途中の夢だった。そこで見たお化けの話だった。ちょっと聞いていられなくなったかも。
「智ちゃんはどういう夢見たことある。」
「うーん。今までに覚えてる夢かぁ・・・。えーっと。遠鉄さんの運転士になる夢でしょ、自分死んじゃう夢でしょ、流星群見てたゆめでしょ。魔法使いの国に入った時の夢でしょ。」
「結構いっぱい見てるね。」
「その中で何が一番怖かった。」
「うーん・・・。やっぱり自分が死んじゃう夢かなぁ・・・。おじいちゃんとお母さんと僕でどこかの森に出かけて、歩いてたんだ。」
そのあと僕は何らかの拍子に足を踏み外し、崖のところまで、落ちていった。一度崖の縁に捕まったものの、手が離れて落ちる。
「ていう夢だった。」
「・・・。」
「ナガシィそんな夢見てたの。」
「・・・だってこの夢見たの萌に会うよりも前の話だよ。」
「マジ・・・。」
「あと、他に怖かったのは流星群見てた時の話しだね。」
この夢はこうだった。僕は友達と一緒に流星群を見に出かけていた。最初はきれいだったのだが、そのうちの一つが地球に落下。でも、僕たちのいる近くは明るく照らされただけで、その時は影響がなかった。しかし、時間が経つにつれて、あたりが暗くなり始め、自分の友人たちは咳き込み始める。家にまで戻ってみると、家族も咳き込んでいた。自分もだんだんと咳がひどくなってきたので、近くのスーパーまでマスクを買いに出かける。そして、マスクを買い、店から出たところで覚めた。
「リアルか。」
「・・・。その夢も初耳。」
「でも、これは最近見た夢だよ。」
「・・・でも、お前よくそんな前の夢の話覚えてるな。ふつう夢ってすぐ忘れちゃうものじゃん。」
「・・・多分。自分にとって嫌な記憶だから、長期記憶に入っちゃうんじゃないかなぁ・・・。他にも、学校があって、集まらなきゃいけないって夢があって、僕だけ私服で、他は全員スーツって夢もあったし。」
「何。その逆オリエンテーションは。」
「覚えてるよ。萌ちゃんと美鈴ちゃんと智ちゃんがスーツで来た最初の日のこと。」
「それ難波さんに怒られなかった。」
「アハハ・・・。難波さんいたからアウト。でも、怒られる前に目が覚めて・・・。」
「・・・。」
「でも、一瞬焦ったよ。夢なのか、本当のことなのか分かんなくなってたもん。」
こういう夢を自分は何度か見ているので、気を付けたいところだ。
「・・・まぁ、学校関係になるとよくある話だよなぁ。」
そのあと自分の名前を打って、何が起こるとかそういうことをやって話していると、栗東が来た。しばらくその話で盛り上がり、そろそろ帰ろうとなっていたころだった。
「近畿。今日どっかで晩飯食べてかない。」
栗東がそう持ちかけた。
「えっ。いいよ。どこにしようか。」
「敦煌でもいい。今日はチャーハンとか食べたい気分だから。」
「いいよ。」
「じゃあ。どこ行くかだけはこっちで決めるけどいい。」
「いいよ。」
近畿がそう言ったので、栗東がスマホを出して調べ始めた。1分ぐらい経っただろうか。
「うわぁあ・・・。」
「んっ・・・。」
全員興味があるので栗東を向いた。
「どうした、栗東。」
「キモッ。」
「はっ・・・。なにが一体どうしたんだ。」
近畿がもう一度聞いた。
「いやぁ。こうなるとは思わんかったわ・・・。あのなぁ。今敦煌の店舗検索をしてみたんだよな。それで、大阪の店舗検索のページを開いてみたら、大阪がこんな風になってた。」
そう言いながら、栗東はスマホをみんなの見える位置に置いた。
「はっ・・・。」
「気持ち悪・・・。」
「何これ怖い。」
「・・・スゲェ・・・。」
「看板が・・・埋めつくしてる・・・。」
高槻、近畿、瀬野、萌、僕の順番でそれの感想が言われた。というもの、大阪府がぎょざの敦煌というお店の看板で埋め尽くされているのだ。しかも、看板によって大阪府が覆い尽くしているので、そこがすごい。府の境が看板で見えなくなるほど店舗が密集しているってことだ。
「いやぁ。これこうなるとは思わんかったわ・・・。」
そう言って、栗東はスマホを自分の手に戻し、
「他のところ見てみよう。」
と言って、他の都府県も見ていった。まず、隣の兵庫県、次の京都府。次は僕たちの静岡県。瀬野の広島県。店舗の数は静岡、広島では結構減った。しかし、兵庫県は大阪湾に面している南側。京都府は県庁所在地近隣は看板が埋め尽くしている状態。こちらも言った場所は海岸線を看板が、県境を看板が作っていた。いくらこっちが拠点だからと言っても、すごすぎだ。
これをしばらく笑ってから、僕たちは解散した。
永島が作中で言っている夢は私が本当に見た夢です。




