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MAIN TRAFFIC2  作者: 浜北の「ひかり」
Distress Episode
61/108

245列車 夢と敦煌

1.名前は?

 青海川謙矢(おうみがわけんや)


2.男?女?それとも阿部さん?

 男の子。


3.学生?社会人?

 学生なう。


4.好きな番組は?

 ポケ○ン。


5.今、何してる?

  家で休んでる。インフルになった。


6.愛読書は?

 ハ○ヒの憂鬱。


7.もし自分の子供が同じ進路志したら、どうする?

 マジッ。


8.部屋に小説は?

 0。


9.最近の悩み事?

 「オーシャンアロー」をなぜ「くろしお」にしたし。最近じゃねぇか。


10.怖い話は苦手?

 ブイ。


11.鉄道ネタなら。好きな車両は?

  283系「オーシャンアロー」。


12.皆さんにすすめたいもの(なんでもあり)

 熱唱。


13.好きな歌・アーティスト?

 太陽。


14.好きなスポーツ?

 サッカー。


15.生まれ変わるなら、男性、女性どっちがいい?

 ・・・他は。


16.嫌なことは?

 287系は嫌いだな。


17.自分が嫁って言っちゃうぐらい好きなもの?

 青眼の白竜(ブルーアイズ・ホワイトドラゴン)。滅びの、滅びの、ほ、ほ、ほ、ほ、滅びの、爆裂疾風弾(バーストストリーム)

  |青眼の究極城之内君(ブルーアイズ・アルティメットじょうのうちくん)。アルティメットバースト。

  違わないよね。


18.最近はまっているもの(何でもアリ)?

 Fastech360(ネコミミ)ハァハァ。


19.一番行ってみたい時代?

 まずは自分の過去だ。


20.これまでの悔いは?

 結構あるな。


21.一番行ってみたい場所は?

 えっ。さっきのと同じダメ。


22.自分の手元にあったらいいなって思うもの?

 願いの叶う噴水。


23.自分にもし裏があるとしたら、それはどんな性格?

 悪魔がささやく噴水。


24.自分の理想の立ち位置はクラス何位?

 中。


25.一番立ち会いたい現場はどこ。

 Fastech360(ネコミミ)ハァハァ。

 2月8日。僕たちは学校に来ていた。と言っても授業があるわけではない。春休みの宿題を終わらせに来たのだ。

「はぁ。この簡単すぎて難しい問題どうにかならないかなぁ・・・。」

(もえ)がそう言っている。

「どうにもならないものはどうにもならないの。」

そう言った後僕は咳き込んだ。学校が終わってからちょっとの間だけ浜松に戻ったのだが、戻ってきてからというものどうも体の調子が悪い。

「大丈夫。ちゃんと薬飲んでる。」

「飲んでるよ。」

「早く治してよ。私にうつされても困るから。」

「ちょっと前まで風邪ひいてた・・・のに。」

言ってる途中でまた咳き込んだ。

「暇人が・・・。」

と声がした。そちらを向いてみると、瀬野(せの)だった。

「なぁ、聞いて。今日さぁ、10時20分から授業だったのに、13分まで布団の中だった。」

「・・・。」

「えっ。間に合わないよねぇ。」

「間に合うはずないじゃん。家から急いできて、死んだよ。」

瀬野(せの)の言う授業っていうのはおそらく手話の授業だ。検定を受ける人のために補習授業を行っているのだ。それにしても、20分で始まる授業で13分・・・。あっ。

「そういうこと・・・かぁ。」

また咳き込んだ。

「ナガシィ、遅。」

「ていうか、風邪ひいたのか。」

「うん。どうもそうらしい。」

「本当に誰から風うつされたんだろうねぇ。」

「・・・。」

「もしかしたら、あたしかもしれないよ。昨日ちょっと調子悪かったんだけど、もうよくなったから。」

「あっ。じゃあ、眞実ちゃんのがうつったのかなぁ。」

「よかったねぇ。」

「よかったねぇ・・・じゃないでしょ。」

瀬野(せの)は僕たちがやっているプリントを覗いて、

「単位変換のやつ分かったんだ。」

「ううん。分かんないからほとんど間でやってる。多分バツいっぱいで返ってくると思うよ。」

「うん。激しく同意。・・・まぁ、(もえ)ちゃんは今日これ全部終わらなくてもいいけど、(とも)ちゃんは全部終わらせてから帰れよ。」

「えっ・・・。」

「大丈夫だって。そこまで終わってるんでしょ。あと10ページぐらいじゃん。終わる、終わる。」

「・・・。」

なんか勝手に帰っていい時期のバロメーターを決められてしまったけど・・・。でも、これは今日終わらせる目的でここに来たわけだし、別に関係ないかぁ・・・。

 しばらく勉強を続けていると近畿(きんき)がやってきた。近畿(きんき)も春休みの宿題を終わらせに来たのだ。

「はぁ。しんどい・・・。」

座ってそう言ってから宿題を広げ始めた。

「しんどいかぁ・・・。近畿(きんき)も風邪なのか。」

「ああ・・・。風邪だから余計だるい・・・。」

「何。二人そろってあたしの風邪でもうつったのか。」

「・・・。」

それには言葉がなかった。

 近畿(きんき)が来てからすぐ高槻(たかつき)が来た。春休みの宿題の提出に来たそうだ。もう全部できていたんだ・・・。

「どうした。近畿(きんき)。分数の計算のところ。」

「いや。これちょっと難しく考えすぎたみたいだから、やり直してる途中なんだよ。」

「へぇ・・・。ご愁傷様。」

そう言ってから高槻(たかつき)は座った。別にやることがあるようにも見えなかった。座って、すぐに、

「今日変な夢見たなぁ。」

と言った。

「変な夢。」

「うん。どっかに電車の写真撮りに言ったんだよ。それで、何待ってたんだろうなぁ・・・。多分、なんか珍しいのが来るからそれまってたんだと思ったんだよ。それで電車がすぐに来たんだよ。ただ、その電車が変に焼けただれてたんだよなぁ・・・。」

「何それ。怖。」

高槻(たかつき)は一瞬「あっ」って顔したけど、すぐに笑った表情になり、

「ごめん。(とも)ちゃん怖い話苦手だったな。」

「でも、そこでこの夢覚めちゃってるんだ。」

「なんだ。続きがあるかと思ったのに。」

そう言いながら、近畿(きんき)瀬野(せの)(もえ)の視線が僕に集中する。

「な・・・なんだよ・・・。」

「でも、怖い話かぁ・・・。」

今度は近畿(きんき)が話し始めた。近畿(きんき)が見た夢っていうのは自分が電車に乗っている時の夢だそうだ。そのとき必ず乗務しているのは鉄道コースの中の人らしい。最初に見た夢の組み合わせでは車掌は草津(くさつ)。運転士は百済(くだら)だったそうだ。ただ、その次の組み合わせは、車掌は瀬野(せの)。運転士は内山(うちやま)だったらしい。

「あれは今考えると怖かったな。内山(うちやま)さん運転っていう時点で何かが危ない。」

「ちょっと。なんで(れい)ちゃんの運転で車掌あたしなの。」

「まぁ、事故らなくてよかったんじゃない。」

「・・・。なぁ、近畿(きんき)内山(うちやま)さん運転上手かった。」

「・・・。そうだなぁ・・・。停車の時だけはちょっとガクガクなってたな。」

「そうだ。(もえ)ちゃんはなんか怖い夢見たことある。」

「えっ。私。」

今度は(もえ)が話しだす。(もえ)が見た夢の中では小さい僕が出てきたらしい。しかし、夢を見ていた本人はその夢を見たときの年齢だった。結果的に(もえ)の夢はどんな夢だったかという話で終わった。

 (もえ)の次は瀬野(せの)瀬野(せの)が見た夢は冒険をしている途中の夢だった。そこで見たお化けの話だった。ちょっと聞いていられなくなったかも。

(とも)ちゃんはどういう夢見たことある。」

「うーん。今までに覚えてる夢かぁ・・・。えーっと。遠鉄さんの運転士になる夢でしょ、自分死んじゃう夢でしょ、流星群見てたゆめでしょ。魔法使いの国に入った時の夢でしょ。」

「結構いっぱい見てるね。」

「その中で何が一番怖かった。」

「うーん・・・。やっぱり自分が死んじゃう夢かなぁ・・・。おじいちゃんとお母さんと僕でどこかの森に出かけて、歩いてたんだ。」

そのあと僕は何らかの拍子に足を踏み外し、崖のところまで、落ちていった。一度崖の縁に捕まったものの、手が離れて落ちる。

「ていう夢だった。」

「・・・。」

「ナガシィそんな夢見てたの。」

「・・・だってこの夢見たの(もえ)に会うよりも前の話だよ。」

「マジ・・・。」

「あと、他に怖かったのは流星群見てた時の話しだね。」

この夢はこうだった。僕は友達と一緒に流星群を見に出かけていた。最初はきれいだったのだが、そのうちの一つが地球に落下。でも、僕たちのいる近くは明るく照らされただけで、その時は影響がなかった。しかし、時間が経つにつれて、あたりが暗くなり始め、自分の友人たちは咳き込み始める。家にまで戻ってみると、家族も咳き込んでいた。自分もだんだんと咳がひどくなってきたので、近くのスーパーまでマスクを買いに出かける。そして、マスクを買い、店から出たところで覚めた。

「リアルか。」

「・・・。その夢も初耳。」

「でも、これは最近見た夢だよ。」

「・・・でも、お前よくそんな前の夢の話覚えてるな。ふつう夢ってすぐ忘れちゃうものじゃん。」

「・・・多分。自分にとって嫌な記憶だから、長期記憶に入っちゃうんじゃないかなぁ・・・。他にも、学校があって、集まらなきゃいけないって夢があって、僕だけ私服で、他は全員スーツって夢もあったし。」

「何。その逆オリエンテーションは。」

「覚えてるよ。(もえ)ちゃんと美鈴ちゃんと(とも)ちゃんがスーツで来た最初の日のこと。」

「それ難波(なんば)さんに怒られなかった。」

「アハハ・・・。難波(なんば)さんいたからアウト。でも、怒られる前に目が覚めて・・・。」

「・・・。」

「でも、一瞬焦ったよ。夢なのか、本当のことなのか分かんなくなってたもん。」

こういう夢を自分は何度か見ているので、気を付けたいところだ。

「・・・まぁ、学校関係になるとよくある話だよなぁ。」

そのあと自分の名前を打って、何が起こるとかそういうことをやって話していると、栗東(りっとう)が来た。しばらくその話で盛り上がり、そろそろ帰ろうとなっていたころだった。

近畿(きんき)。今日どっかで晩飯食べてかない。」

栗東(りっとう)がそう持ちかけた。

「えっ。いいよ。どこにしようか。」

敦煌(とんこう)でもいい。今日はチャーハンとか食べたい気分だから。」

「いいよ。」

「じゃあ。どこ行くかだけはこっちで決めるけどいい。」

「いいよ。」

近畿(きんき)がそう言ったので、栗東(りっとう)がスマホを出して調べ始めた。1分ぐらい経っただろうか。

「うわぁあ・・・。」

「んっ・・・。」

全員興味があるので栗東(りっとう)を向いた。

「どうした、栗東(りっとう)。」

「キモッ。」

「はっ・・・。なにが一体どうしたんだ。」

近畿(きんき)がもう一度聞いた。

「いやぁ。こうなるとは思わんかったわ・・・。あのなぁ。今敦煌(とんこう)の店舗検索をしてみたんだよな。それで、大阪(おおさか)の店舗検索のページを開いてみたら、大阪(おおさか)がこんな風になってた。」

そう言いながら、栗東(りっとう)はスマホをみんなの見える位置に置いた。

「はっ・・・。」

「気持ち悪・・・。」

「何これ怖い。」

「・・・スゲェ・・・。」

「看板が・・・埋めつくしてる・・・。」

高槻(たかつき)近畿(きんき)瀬野(せの)(もえ)、僕の順番でそれの感想が言われた。というもの、大阪府がぎょざの敦煌(とんこう)というお店の看板で埋め尽くされているのだ。しかも、看板によって大阪府が覆い尽くしているので、そこがすごい。府の境が看板で見えなくなるほど店舗が密集しているってことだ。

「いやぁ。これこうなるとは思わんかったわ・・・。」

そう言って、栗東(りっとう)はスマホを自分の手に戻し、

「他のところ見てみよう。」

と言って、他の都府県も見ていった。まず、隣の兵庫県、次の京都府。次は僕たちの静岡県。瀬野(せの)の広島県。店舗の数は静岡、広島では結構減った。しかし、兵庫県は大阪湾に面している南側。京都府は県庁所在地近隣は看板が埋め尽くしている状態。こちらも言った場所は海岸線を看板が、県境を看板が作っていた。いくらこっちが拠点だからと言っても、すごすぎだ。

 これをしばらく笑ってから、僕たちは解散した。


永島が作中で言っている夢は私が本当に見た夢です。

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