235列車 変わりたい
1.名前は?
柊木翼。
2.男?女?それとも阿部さん?
男。
3.学生?社会人?
学生。
4.好きな番組は?
列島縦断12000キロの旅。
5.今、何してる?
N700系A待ち。
6.愛読書は?
鉄道ファン。
7.もし自分の子供が同じ進路志したら、どうする?
・・・。
8.部屋に小説は?
なし。
9.最近の悩み事?
東海道新幹線に500系をもう一度。
10.怖い話は苦手?
そんなことよりおうどん食べたい・・・。
11.鉄道ネタなら。好きな車両は?
E3系1000番台。
12.皆さんにすすめたいもの(なんでもあり)
深夜徘徊。
13.好きな歌・アーティスト?
アンビシャスジャパン。
14.好きなスポーツ?
サッカー。
15.生まれ変わるなら、男性、女性どっちがいい?
男。
16.嫌なことは?
こまちのわがまま。
17.自分が嫁って言っちゃうぐらい好きなもの?
青眼の白竜。
18.最近はまっているもの(何でもアリ)?
N700系A。
19.一番行ってみたい時代?
ここら辺に快速がある時代。
20.これまでの悔いは?
お金がない・・・。
21.一番行ってみたい場所は?
東京・秋田・山形・新潟。
22.自分の手元にあったらいいなって思うもの?
お金。
23.自分にもし裏があるとしたら、それはどんな性格?
真逆でしょ。ふつうは・・・。
24.自分の理想の立ち位置はクラス何位?
真ん中。
25.一番立ち会いたい現場はどこ。
秋田・福島。
10月15日の月曜日。研修旅行の委員に僕はなった。実際のところやりたかったからだ。それは自分の中でも、少しは変わりたいと思うところからきていた。さて、変わるのはいいのだが、まだ26日の案を出せていない。どうすればいいのだろうか。あのあと木ノ本たちを萌が詮索して、運賃でこっちが負けているということが判明した。
「・・・。」
今は時刻表とにらめっこ状態ではあるが・・・。全然思いつかない。思いつく路線もあるのだけど、いろいろと分が悪かったりする。例えば、近江塩津と桜井線、和歌山線を回るルートは時間がない。例えば7時47分大阪発の、新快速湖西線経由敦賀行き・琵琶湖線経由米原行きの場合は始める時刻8時00分を越えているし、終わる時刻も越えてしまう。そうなると次は8時45分発の新快速湖西線経由近江今津行きとなるのだが、近江今津に10時04分に到着したところで、その先に行動ができない。近江塩津に行く場合は30分あとに大阪を発車する新快速湖西線経由敦賀行きしかないのだ。これで近江塩津まで行くと近江塩津着は11時01分。この時間に近江塩津では行動に限りが出てしまうし、木ノ本たちの距離を越すことはできない。
「・・・。」
「思いつかないの。」
萌が聞いてきた。
「そう簡単に思いついたら、こんなに悩んでないって。萌は何か思いついたの。」
「全然。一番距離稼ぐんだったら地方交通線のらないとダメでしょ。」
「まぁ、どこかで乗らないとだめだよなぁ・・・。」
「かといって、幹線の新快速に頼るっていうのもなぁ・・・。あれだと速いから、結構な時間短縮にはなるけど、草津から近江塩津に行って、そのあと湖西線で戻ってくるか、湖西線で近江塩津まで行って、そのあと琵琶湖線で草津まで戻ってくるルートに限定されるし、関西線で木津まで来てからも問題よねぇ。学研都市線か大和路線しかないんだもんね。」
「まぁ、学研都市線に乗ったら、放出まで来て、そのあとおおさか東線に乗ったら、そのあとはたかが知れてるもんな・・・。駅数だったら、なおさら、阪和線とかのほうが稼ぎやすいけど、駅じゃないからなぁ・・・。」
「・・・。」
「ここはこっちに詳しい草津と高槻に任せても見る。」
結論は結局こうなった。
10月16日。今日の授業のうち1時間だけ、この旅行を組むことのできる授業がある。
「で、考えてないってことか。」
高槻が呆れたような顔で行っている。呆れられてもなぁ・・・。僕は草津みたいに万能頭脳じゃないんで。
「う・・・うん。」
「まぁ、考えようじゃないか。」
「なぁ、智ちゃん。草津。やっぱこれしかなくね。」
栗東が口を開いた。
「この7時47分の新快速敦賀行き。」
その意見にちょっとだけ顔がゆがんだ。
「そんな時間で大丈夫かなぁ・・・。」
「えっ。難波先生にこの時間から始める代わりに、終わる時間はやめてもらえば、問題なくね。」
「・・・。」
うーん。それで通るのかなぁ・・・。
「なぁ、智ちゃん。時刻表見て。」
「えっ。うん。」
時刻表を見る係は僕。どうやら調べるのは草津、高槻よりも早いらしい。
「新快速は調べなくていい。草津線から先頼む。」
草津が口を開いた。
「じゃあ、草津。この新快速で近江塩津何時。」
「近江塩津が9時37分。その次の近江塩津からが10時05分で、草津が11時22分。」
「えっ、その間列車無いの。」
「あるにはあるんだけど、9時41分発の列車はまた湖西線に戻っちゃうから、それで一筆書きじゃなくなるだろ。」
「・・・。」
「栗東。草津線で草津を11時57分。終点の柘植に12時39分。」
栗東が書いたということを見てから、先に続ける。
「次、柘植発12時42分。・・・加茂着13時35分。・・・で、このままどっち行くの。」
「この、トイレなしにあたったら最悪の区間。」
(和歌山線ね。)
「加茂13時45分発、奈良14時00分着・・・。」
「あっ。王寺まで行っちゃって。」
「えっ。ああ。えーと、王寺14時18分着。」
「次和歌山行って。」
「・・・。王寺14時40分発、高田14時56分着。・・・その先が高田15時28分発、和歌山17時31分着。
「はい。The end.」
高槻がそう言った。まぁ、これはもう歴然としている。目標時間を過ぎているうえに、始める時間を早めて、終わり時間も早める以前の問題になっている。
「なぁ、草津いい考えある。」
「・・・。」
草津はしばらく黙っていた。
「確か、16時28分大阪着の敦賀からの新快速あったなぁ・・・。」
「んっ。ああ。あれかぁ。」
高槻はそれで通じたらしい。さすがここ大阪の撮り鉄である。
「それの近江塩津の時間何時だったっけ。」
「えっ・・・。」
「ちょっと待って。今調べる。・・・14時40分。」
「じゃあ、14時35分着の新快速近江塩津行きだな・・・。そいつは草津が13時20分だから・・・。」
(その先な。)
僕は草津線のページを開いた。草津に13時20分以前に着く柘植からの列車を探す。
「柘植12時01分発のやつ。草津着が12時45分。それで、柘植に行くなら、加茂10時39分発で柘植11時37分着のやつがある。」
「永島。それで、奈良まで行って、奈良から、桜井線と和歌山線を通って久宝寺まで行って、久宝寺からおおさか東線で、放出に行って、放出から京橋まで逆算して。それで何時に乗ればいい。」
「えっ・・・。」
高田から久宝寺まで行く列車って設定されているのか・・・。僕はこっちには詳しくないから、そこはまぁいいか。
「10時29分加茂着の「大和路快速」。それが奈良を10時13分。・・・。奈良に10時08分着の桜井線の列車が高田を9時25分発。・・・高田に9時18分着の普通が王寺9時01分発。」
「えっ。JR難波から直通してない。」
「うん。王寺で止まってる。」
「あっ。そうか。休日と頭がこんがらがってる・・・。」
「王寺8時55分着の快速で久宝寺が8時42分。久宝寺8時36分着のやつで放出が8時20分。・・・8時16分放出の普通で京橋が8時10分。」
「・・・。じゃあ、大阪城北詰まで行きたいから、その時間調べて。さっきの新快速は尼崎が16時35分着だから。」
「・・・。えーと。16時39分尼崎発の普通が大阪城北詰に16時56分。」
ノルマ達成である。始まる時間は8時00分以降。終わる時間は17時00分前だ。遅れとかがなければ、これは問題ない。
「じゃあ、次は運賃かぁ・・・。」
「今計算して出した。」
今度は高槻が口を開いた。
「運賃の計算黒で切り上げすると382キロ。これを運賃表で見てみると6300円。」
「・・・えっ。」
「そこまで稼げればもういいかもなぁ・・・。」
「これで文句ないって。後は女性陣がどこまで距離を稼ぐか。こっちからしてみれば、380キロ越えなければ運賃で勝つんだからな。」
確かに。どのように運賃を計算するのかと言うことだけを言っておこう。もし、利用区間が31.8キロだったとしよう。この場合小数点以下の数は切り上げる。つまり、運賃の計算は32キロで行うことになる。そして、運賃表を見るのだが、32キロの運賃は31キロから35キロまで共通の運賃570円。つまり、31.8キロの運賃は570円となる。僕たちの場合は381.○キロなので、計算は382キロ。382キロは381キロから400キロまでが共通の運賃6300円。女性陣は380キロ以下であれば361キロから380キロまでの運賃6090円となり、僕たちの班が運賃で1番になる。
まぁ、すべては次の火曜日に明らかになることだ。
今回は何回地名が出てきましたか・・・。




