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MAIN TRAFFIC2  作者: 浜北の「ひかり」
Sasago Vocational College Episode:1
42/108

226列車 真っ赤

今回は黒崎たち。瀬戸学院の話です。

こっちももちろんやります。

1.名前は?

 朝風琢哉です。


2.男?女?それとも阿部さん?

 男です。いや、間をとって女。


3.学生?社会人?

 学生です。


4.好きな番組は?

 Nothing。ウソ。


5.今、何してる?

 寝台で寝てる。


6.愛読書は?

 時刻表。とくに94年のはよだれが出る。


7.もし自分の子供が同じ進路志したら、どうする?

 あんまりお勧めしません。


8.部屋に小説は?

 寝台列車取り上げてる鉄道ファン、鉄道ジャーナル。あっ。小説じゃねぇや。


9.最近の悩み事?

 寝台減ってる。


10.怖い話は苦手?

 大丈夫だ。げほっ。


11.鉄道ネタなら。好きな車両は?

 14系客車と24系客車。20系客車は詰め込み過ぎた。


12.皆さんにすすめたいもの(なんでもあり)

 寝台特急。時には遅くていいんじゃね。


13.好きな歌・アーティスト?

 走行音。


14.好きなスポーツ?

 パズル。


15.生まれ変わるなら、男性、女性どっちがいい?

 男性。


16.嫌なことは?

 すべてのJRに一言。寝台を廃止するなー。


17.自分が嫁って言っちゃうぐらい好きなもの?

 「はやぶさ」。E5系違うぞ、コラ。


18.最近はまっているもの(何でもアリ)?

 在来特急に乗車。


19.一番行ってみたい時代?

 寝台増やそう。


20.これまでの悔いは?

 JR東海に一言。快速作ってくれー。豊橋から各駅の特快はひどすぎる。


21.一番行ってみたい場所は?

 西鹿児島じゃない、鹿児島中央。・・・鹿児島中央長くて言いづらいから西鹿児島でよくね。


22.自分の手元にあったらいいなって思うもの?

 タイムマシン。


23.自分にもし裏があるとしたら、それはどんな性格?

 のほほんとしてるのかなぁ。


24.自分の理想の立ち位置はクラス何位?

 どこでもいいわけじゃない。


25.一番立ち会いたい現場はどこ。

 1994年以前。

「はぁ・・・。今日はいろいろあって疲れたなぁ・・・。」

そういって持っているバッグをベットの上に置いた。今いる場所は出雲。大学の旅行でここまで来たのである。当然サークルの人も全員だ。青春18切符で旅をしてきたけど自分にはわからないこともあった。まぁ、少しは雪菜(ゆきな)から知識を得ていたから助かったとは思う場面もあったけど。すぐにドアがノックされた。いったい誰だろうと思ってドアを開けてみると永原(ながはら)だった。

(もえ)。あんたはあたしを寝かす気あるわけ。」

「半分ない。まぁ、あたしも眠くなったら自分の部屋戻るけどさぁ。」

「おいおい・・・。」

「少しくらい入ってもいいでしょ。」

「いや、それはいいけど。」

「じゃあ、入るね。」

それで永原(ながはら)がこの部屋の中に入ってきた。

「で何しに来たわけ。あたしは寝たいんだけど。」

「電車の中でぐっすり寝てたじゃん。寝言もいいながらね。」

その声で疲れが一気に吹っ飛んだ気がした。

「寝言って・・・。あたしなんて言ってた。」

「はぁ。彼氏がいるとこんなウソでも冗談には受け止められないんだ。」

今度は一気に力が抜けた。そして、きょう一日の疲れもどっとのしかかってくる。黒崎(くろさき)は足から崩れて、その場に座り込んだ。

「はぁ。びっくりした・・・。てなんであんたがあたしに彼氏がいるって知ってるわけ。話したっけ。」

「話したよ。でも、話してなくても(あずさ)の表情見ればわかる。」

永原(ながはら)はそう言ってから黒崎(くろさき)に顔を寄せた。

「だって、さっき彼氏がいるっていったとき(あずさ)ドキッとしたもん。これはいるなぁって思っただけ。それに、前永島(ながしま)君のこと話した時、顔つきがものすごく似てる男子がいたって言ってたじゃん。意識してみてなきゃそんなこと覚えてないと思うしね。」

(いや。永島(ながしま)君の顔は意識してみなくても覚えられるって。ていうか自分が好きな人と同じ顔されてたら、忘れられないだろ・・・。)

「あっそう。」

「関心ない言い方。そんなんでよく彼氏と今も付き合ってるよねぇ。」

(もえ)には関係ないでしょ。あたしたちのことなんか。」

「関係はないけど、興味はある。人の恋愛だもん。陰でニヤニヤしながら見ていたいっていう気はある。」

「おま・・・。」

そういうと永原(ながはら)は立ち上がり、部屋の鍵を閉めた。そして、黒崎(くろさき)前に座る。ここで座るのもなんだし・・・。ベッドの上に腰かけると、黒崎(くろさき)の前に椅子を持ってきて腰かけた。よっぽど興味があるみたいである。話す気はないんだけどなぁ・・・。

「いいよねぇ。付き合えれて。あたしも付き合ってるんだけど、告白されたことまだないんだよねぇ。」

(もう告白されましたけど・・・。)

(あずさ)は彼氏とどこまで進んだ。」

「えっ。」

「だから、彼氏とどこか一緒に行ったとか。カラオケ。それとも映画。それか、こうしてどっかに旅行に行ったとか。」

「そんなことないってば。」

「えっ。ないの・・・。それじゃあ、キスした。それとも告白でもされた。」

心臓が締め付けられた。胸のあたりで服をつかみ、右手でぎゅっと握った。かすかに自分の顔が火照っているのがわかる。

「あっ。これは体のこともあった。」

「ないわよ。鳥峨家(とりがや)とキスもないわよ。」

言った後で口をふさいだ。思わず彼氏の名字を言ってしまった。多分、永原(ながはら)は知らないだろうし、記憶でつながるということはないと思うが・・・。

鳥峨家(とりがや)・・・。」

えっ。まさか知ってる。知ってるんだったら今、マジ忘れてほしいんですけど・・・。

「まぁ、聞いたことない名字だけど、自動車学校とかでそう言う人と会ってたらねぇ・・・。」

(もえ)の言ってることさっきから心配だよ・・・。ねぇ、知ってるの。知らないの。どっち。)

「ねぇ、(もえ)。知ってる。知らない。どっち。」

「・・・(あずさ)。さっき聞いたことない名字って言ったけど。」

「えっ。」

頭の中が混乱して何か言ってはいけないことを言ってしまったような気がした。そう思うとさっきはかすかにだった体の火照りがさらに増す。

「・・・。」

(あずさ)。自分の頭整理したほうがよくない。なんでそんなにあわててるのよ。永島(ながしま)君と同じ顔だったっていうだけで・・・。でも、自分の彼氏のこと暴かれてるんだし。無理ないかぁ・・・。」

くそ・・・。なんであたしの周りには安希(あき)とか綾とか。あたしのこといじりたい人がこう集まるわけ・・・。

「で。さっきの質問に答えてもらってないよ。告白されたの。」

「・・・っ。」

なんかここまで来るともう後戻りできない気がする。もう開き直って全部話してしまおうか・・・。て言っても、安希(あき)にこのことを話したときだって、こうだったかぁ・・・。結局自分は半強制的にこういうことを話さなくてはならなくなるのだろうか。

「・・・こ・・・告白はされたよ。小学校の時初めて見たとき一目惚れしましたって。」

「で。なんて答えたの。」

永原(ながはら)はものすごく気になるという目で黒崎(くろさき)に顔を寄せた。もう顔が真っ赤になっていつ噴出してもおかしくない状態だろう。

「えっ。あたしもずっと気になってたから・・・。ていうか、自分でもなんて言ってたのか覚えてないんだよねぇ。相手から告白されたことは覚えてるんだけどさぁ・・・アハハ・・・。」

笑ってごまかした感が強くなった。

「アドレス持ってるよねぇ。」

「えっ。持ってるけど。」

といったとき永原(ながはら)が今何を考えているのか察することができた。

「ちょっと、鳥峨家(とりがや)に告白した時のあたしの言葉聞こうっていうわけ。」

「ちぇっ・・・。まぁ、バレルとは思ってたけど。」

「やめてよね。」

「自分がどう言ったか気にならないの。」

それは気になるけど・・・。携帯(ケータイ)をのぞかれないように抱きしめると、いきなり携帯(ケータイ)が震えた。なんかいろんなことがあって自分でもメールが来たことにびっくりした。誰からか恐る恐る確認してみると・・・。

(ちょっと。なんでこんなに間が悪いの・・・。)

「ちょっと貸しなさい。」

「あっ。」

永原(ながはら)黒崎(くろさき)携帯(ケータイ)を取り上げると慣れた手つきで返信メールを打った。ふつうは人の携帯(ケータイ)はいじりずらいというけど・・・。まぁ、その問題がないのは当然だろう。永原(ながはら)の前の携帯(ケータイ)黒崎(くろさき)のものと同じだった。夏旅行に来る前に永原(ながはら)は新しいスマートフォンに変えたため、今は違うが・・・。

「よしっ。送信。」

「なんて送ったの。今。」

「えっ。あたしが告白した時なんて言ったっけって送った。」

鳥峨家(とりがや)・・・返信してこないで・・・。なんていったかわからないからメチャクチャ怖い・・・。ていうか今返信してこられるとメチャクチャ困る。)

数分経つと携帯(ケータイ)が震えた。

(あっ・・・。なんで返信なんかしてくるの。あのバカ鳥峨家(とりがや)。)

「んっ。」

永原(ながはら)はそう声を上げると、

「「そんなこと教えてほしいって・・・。黒崎(くろさき)らしくないな。教えてほしいなら、今度帰るときに言うけど。・・・。でも、お前にこれ言っていいのか。倒れたりするかもしれないぞ。」だって。告白の時なんて言ったのよ。」

首を振った。なんか自分でも言っちゃいけないことを言っているような気がしてしょうがない。

「はいはい。そこまで言いたくないなら、もう彼に直接会って聞くから。」

「だから、やめてってば。」

「ウソだって。さすがにそこまではしないって。」

ちょっとウソに聞こえなかった気が・・・。これ絶対気のせいじゃないと思う。

「いいなぁ・・・。あたしは友達にこんなこと(けい)に聞かれたら、嫌だけど。」

(嫌なら人にやるなよ。)

「でも、人の恋愛って気になるのよねぇ・・・。永島(ながしま)君もそうだけど。あすこまでカワイイのに彼女の一人くらいいないのかなぁ・・・。あすこまでカワイイとなんでかなぁって思っちゃうよねぇ。」

(可愛いかぁ・・・。そういえば今までも意識して鳥峨家(とりがや)の顔見てきたつもりだけど、女顔とは思わなかったなぁ・・・。やっぱり自分の中であれが一番強いのかなぁ・・・。)

「いいなぁ。あたしも(けい)に告白されてみたい。永島(ながしま)君には何となく彼女がいる気がして諦めたけど・・・。(けい)は絶対にあたしのものにするから待ってなさい・・・。」

「今から寝ようっていうベッドの上で熱くならないで。」

そういって永原(ながはら)を部屋から追い出した。

 ベッドの上に横になる前に携帯(ケータイ)を見た。するとメールを受信していたのがわかった。

鳥峨家(とりがや)・・・。)

と思い携帯(ケータイ)を開いてみた。

「なぁ。さっき聞いてきた人お前じゃないだろ。」

返信は、

「うん。大学のサークルでちょうど一緒になった女子だけど。」

「そうか・・・。安心した。あんなことお前以外に言えないから。ほかの人なんかには絶対に言わないよ。あれ。半分確認メールだったから。」

「そうだったんだ。・・・ねぇ、鳥峨家(とりがや)。今友達に言われて本当に気になってるんだけど・・・。あたし鳥峨家(とりがや)になんて言ったっけ。卒業式の前に告られた時・・・。」

「いいの。言っちゃって。」

「本当は怖いけど、今は無性に知りたくなっちゃった・・・。」

「じゃあ、言うけど・・・。」

心臓がバクバクなっているのがわかる。その下の文章を目で追った。

「確か黒崎(くろさき)は、あたしも好き。ぐらいしか言わなかったと思う。」

(えっ・・・。)

「それだけ。」

「うん。俺が覚えてるのはそれだけ。って言っても、俺もあの時自分に都合のいいことしか聞こえてなかったかも。」

「・・・。」

なぜかそれだけでもいいと思えた。なんだ。自分も鳥峨家(とりがや)に好きなんだって言っていたんだ。

(あっ・・・。もうダメ。あたし今夜眠れないかも・・・。)

するとまたメールが来た。

「明後日俺帰るんだけど。」

返信は、

「4日待って。迎えに行くから。」

鳥峨家(とりがや)は今顔が真っ赤のあたしの顔でも想像してるのかなぁ・・・。


・・・。都合のいいことしか聞こえなかったらいいのになぁ・・・。

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