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MAIN TRAFFIC2  作者: 浜北の「ひかり」
Sasago Vocational College Episode:1
28/108

212列車 帰省ルート

そろそろこの順番が分かった人もいるんじゃないかなぁ・・・。

1.名前は?

 佐久間悠介。


2.男?女?それとも阿部さん?

 男。


3.学生?社会人?

 とりあえずな社会人。


4.好きな番組は?

 旅行番組。


5.今、何してる?

 旅の途中。


6.愛読書は?

 そんなのなーし。


7.もし、自分の子供が同じ進路を志したらどうする?

 勝手にしろ。


8.部屋に小説は?

 そんなにない。


9.最近の悩み事?

 なーし。


10.怖い話は苦手?

 どんなのでもこいだ。


11.鉄道ネタなら。好きな車両は?

 500系でしょ。


12.皆さんにすすめたいもの(なんでもあり)

 バレなきゃ犯罪じゃないんだよってこと。


13.好きな歌・アーティスト?

 ウルトラソウル。


14.好きなスポーツ?

 短距離。


15.生まれ変わるなら男性、女性どっちがいい?

 男。


16.嫌なことは?

 大人がウザい。


17.自分が嫁って言っちゃうぐらい好きなもの?

 そこまでイカレちゃいねぇよ。


18.最近はまっているもの(何でもアリ)?

 バレなきゃ犯罪じゃないだよ。


19.一番行ってみたい時代?

 ルーズな時代。


20.これまでの悔いは?

 あるかよ。


21.一番行ってみたい場所は?

 ウザい大人のいないところ。


22.自分の手元にあったらいいなって思うもの?

 テレポートの能力。


23.自分にもし裏があるとしたら、それはどんな性格?

 ないない。


24.自分の理想の立ち位置はクラス何位?

 目立たなくていいし。


25.一番立ち会いたい現場はどこ。

 今じゃない場所。

 翌日。6月11日。僕たちが受ける授業は3時限しかない。しかも、今日は難波(なんば)さんの都合で時刻表基礎という授業が来週の1限目に振り替えられたため、今日は2時限で終わることとなった。そして、午後。

「ナガシィさぁ、夏休みっていつ帰るつもり。」

(もえ)がそう切り出してきた。

「えっ。まぁ、8月になってから親知らず抜きに帰ろうと思ってるけど。」

「目の検査とかもしに。」

「うん・・・。まぁ、その時どう帰ろうかはもう決まってるけど。」

「どういう工程で行くの。」

(もえ)が目を輝かせて聞いてきた。いや、そう聞かれても困るのだけど・・・。僕はそう思いながら、マックスのテリヤキバーガーを頬張った。

「いや、18切符で帰るっていうことだけが決まってて他は何にも決まってないよ。」

と言った。

「じゃあ、帰ったらそれ決めちゃおうか。」

(決めちゃおうかって・・・。まぁ、いいか。)

 部屋に変えると(もえ)がすぐに僕の部屋の中にやってきた。本当に荷物だけ自分の部屋においてきたみたいである。

「決めちゃおうかって。ふつうに帰るでいいんじゃないか。」

「ふつうで帰ると面白くないじゃん。18切符なんだし寄り道できるところは寄り道して帰りたいじゃん。」

「・・・。」

「まぁ、私的には次は小浜(おばま)とかに行って戻ってくるのもいいよね。」

小浜(おばま)・・・。やめろ。そんなとこ。」

(もえ)からまさかこの言葉が出てくるとは思わなかった。(もえ)山陰本線(さんいんほんせん)綾部(あやべ)というところから日本海側に向かって出ている線路。時刻表でいえば地方交通線(ちほうこうつうせん)の表示がされている舞鶴線(まいづるせん)綾部(あやべ)東舞鶴(ひがしまいづる)間)、並びに小浜線(東舞鶴(ひがしまいづる)敦賀(つるが)間)を通って浜松(はままつ)に帰ろうと言っているのだ。一概にそうとは言い切れないが、地方交通線(ちほうこうつうせん)はほかの線路に比べ接続がよくなかったりする。1日で移動するためにはいかにここを移動するかが大切である。

「なんでそんな方から帰るんだよ。」

「いいじゃん。ねっ。」

(ねって・・・。)

そう思っていると(もえ)は僕の後ろに回ってきた。

「はっあん。」

「だから、そっちで帰ろうよ。」

(もえ)は僕をくすぐりながら、言う。

「分かった。・・・もう、くすぐったいからやめろ・・・。」

「じゃあ、早く調べてね。」

(もえ)にいいように扱われているのは分かっている。まぁ、これは(もえ)にやり方だし・・・。僕が拒むと100パーセントこうなるのはいままでどおりである。しかし、3月の自動車学校が終わろうとしているときからやたらと多くなっている気がする。前聞いたときはなんでもないって言ってたけど、本当に何にもないのだろうか。

「はいはい。(もえ)。何時ぐらいだったら行けそう。」

「うーん。7時ぐらいに家出るくらいでもいいよ。もうちょっと早くてもいいけど。」

「・・・。」

その言葉を受けた。じゃあ、すぐに取りかかろう。学校からもらった時刻表を見る。まず見る場所は索引地図。これはどこに何が乗っているかというものを見るのだが、僕は新幹線や東海道(とうかいどう)山陽本線(さんようほんせん)をひくときには基本見ていない。どこに載っているのかわかるのだ。しかし、そのほかの路線はそういうわけにはいかない。とりあえず地図をひくこともあるが、やみくもに探すときもある。

 福知山線(ふくちやません)のページを出した。ここには東海道本線(とうかいどうほんせん)JR京都線(きょうとせん))から来ている新三田(しんさんだ)行きの普通、学研都市線(がっけんとしせん)・JR東西線(とうざいせん)経由で乗り入れる快速、もしくは普通。そして、大阪(おおさか)から宝塚(たからづか)篠山口(ささやまぐち)に足を延ばす快速、「丹波路快速(たんばじかいそく)」が載っている。時刻表を見て分かることだが、朝は「丹波路快速(たんばじかいそく)」はほとんど設定されていない。その代わりに学研都市線(がっけんとしせん)から乗り入れる快速が篠山口(ささやまぐち)まで足を延ばす例が多い。

「9時21分に出る「丹波路快速(たんばじかいそく)」でいいよな。」

(もえ)に聞いた。別に(もえ)は何も言っていない。ならこれで行こう・・・。そのあとすぐ接続で10時31分発普通福知山(ふくちやま)行きがある。これに乗ると福知山(ふくちやま)11時33分着。この後は山陰本線(さんいんほんせん)のページを開く。前述したとおり舞鶴線(まいづるせん)綾部(あやべ)から出ている。駅名が違えば当然別の駅になるというのは皆さんでも分かっていることだ。つまり、福知山(ふくちやま)から綾部(あやべ)に向かう必要がある。ページを開いてみると舞鶴線(まいづるせん)に直通する列車が12時50分に設定されていた。この列車に乗っていくほかあるまい。東舞鶴(ひがしまいづる)着13時33分。東舞鶴(ひがしまいづる)ですぐの接続で13時35分発普通敦賀(つるが)行きもある。これに乗ると敦賀(つるが)着15時36分。その先は北陸本線(ほくりくほんせん)米原(まいばら)まで。16時05分発の普通長浜(ながはま)行きが設定されている。長浜(ながはま)に着くと4分の接続で17時00発新快速(しんかいそく)播州赤穂(ばんしゅうあこう)行きが設定されている。これで米原(まいばら)まで来たら、あとは東海道本線(とうかいどうほんせん)を走って行けばいい。浜松(はままつ)の到着は20時24分。休日の場合は20時25分だ。

「こんな感じだけど。」

(もえ)に紙を渡した。調べたことをその紙に書いたからだ。

「前大阪(おおさか)で「丹波路快速(たんばじかいそく)」撮ったけどさぁ、この9時02分に篠山口(ささやまぐち)に着くのも見たいよね。動画で見たけど、ここで連結解放やってるみたいだし。」

「何。連結するところ見たいの。」

「うん。出来れば。」

「分かったよ。しょうがないなぁ・・・。」

そして工程を少しだけ書き換えた。始発が大阪(おおさか)ではなく大阪(おおさか)に近い地下駅北新地(きたしんち)となった。乗る列車は平日ならば7時32分。休日ならば7時44分の快速篠山口(ささやまぐち)行き。その先は篠山口(ささやまぐち)を9時27分に発車する列車に振り替えた。後は同じである。

 次は帰りの工程。帰りも素直に帰ってきたくないというので、僕は関西本線(かんさいほんせん)ルートでこちらに戻ってくることを提案した。

 関西本線(かんさいほんせん)名古屋(なごや)から亀山(かめやま)柘植(つげ)木津(きづ)奈良(なら)王寺(おうじ)久宝寺(きゅうほうじ)、を通りJR難波(ジェイアールなんば)に至る路線。途中の加茂(かも)から大阪(おおさか)方面に向かっては「大和路快速(やまとじかいそく)」が設定され、JR西日本「アーバンネットワーク」の一員でもある路線だ。

 こちらも(もえ)のわがままを聞いて工程を作った。名古屋(なごや)から参宮線(さんぐうせん)を通り鳥羽(とば)まで行く「快速みえ」に乗ることを最低条件とされたためにしょうがないだろう。さらに、「みやこ路快速(じかいそく)」の方にもお世話になることになった。

 工程は浜松(はままつ)7時19分発普通で豊橋(とよはし)7時55分(休日7時56分)で豊橋(とよはし)に行き、豊橋(とよはし)からは特別快速(とくべつかいそく)(休日新快速(しんかいそく))で名古屋(なごや)に行く。名古屋(なごや)から四日市(よっかいち)まで「快速みえ3号」にお世話になり、四日市(よっかいち)から快速亀山(かめやま)行きで亀山(かめやま)に行く。亀山(かめやま)から今度はキハ120形にお世話になり、加茂(かも)12時35分着。12時45分に出る「大和路快速(やまとじかいそく)」に久宝寺(きゅうほうじ)まで揺られ、久宝寺(きゅうほうじ)からこちらに来る時にお世話になったおおさか東線(ひがしせん)を通り放出(はなてん)放出(はなてん)から学研都市線(がっけんとしせん)木津(きづ)方面に向かって戻り、木津(きづ)から京都(きょうと)まで「みやこ路快速(じかいそく)」に乗って、京都(きょうと)からは207系や321系にお世話になりながら、新大阪(しんおおさか)まで戻ってくるという工程になってしまった。

「はぁ、何これ。こんなところぐるっと回ってどうするんだよ。」

「いいじゃん。塗りつぶせてないところ乗っちゃおうよ。」

これはどういうことかというと学校の教科書の中にあるのだ。鉄道全国塗づぶしマップが。2008年発行と古いものではあるが、ここら辺の線路はなくなっているわけではない。

「確かに。これでほとんど塗りつぶせちゃうけどさぁ・・・。いくらなんでも・・・。」

「文句言わない。ナガシィだって乗りたいことに変わりないでしょ。」

「・・・そうだけどさぁ。」

「ねっ。遊んで帰ろう。」

確かに。別な意味で遊んでるけど・・・。

 このあと(もえ)はさらに遊んだルートを言ってきた。次浜松(はままつ)に行くときは「紀州路快速(きしゅうじかいそく)」で和歌山(わかやま)に行ったら、和歌山線(わかやません)桜井線(さくらいせん)関西本線(かんさいほんせん)草津線(くさつせん)を通って浜松(はままつ)まで戻り、こちらに戻るときは東海道本線(とうかいどうほんせん)中央本線(ちゅうおうほんせん)太田線(おおたせん)高山本線(たかやまほんせん)東海道本線(とうかいどうほんせん)山陰本線(さんいんほんせん)福知山線(ふくちやません)で戻ってこようとも言った。この中で一番の極めつけは、財布に全く優しくない紀勢本線(きせいほんせん)を「南紀(なんき)」と「くろしお」で戻ってくるルートだろう。


MT、MT2の文字数の合計が今回で1,021,959文字(ルビなど含め)になりました。いろんな意味でうれしいです。

計算すると空白なしで原稿用紙を埋めた場合2555枚分。1分500文字目安で読んだ場合2044分。一話平均文字数4821文字です。


さて、ようやく100万文字書いている他のユーザーと同じ対台に突入です。まだまだ伸びるこの数字。どこまで行くのこの話。話数も文字数も伸びしろ沢山。好きな人なら遊んで帰ろう。いろんな意味で・・・。

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