変わらないこと
生まれ落ちたすべてに 最期がくるのなら
呼吸を始めたものすべてに 終わりがあるのなら
こうして今、笑いあっている時間も、
君も、あなたも、その人も、僕も。
廻る不条理なルールのなか …例外ではないのだろう
動き出したすべてのものに 静止する刻がくるなら
ざわつきだしたすべてのものに 静寂が訪れるなら
あのとき脈を打ち出した鼓動も
耳元「騒がしいよ」と笑ったときの感情だって
いつかは 消えてしまうんだろう…
咲いては散りゆく桜のよう。
いつか 絶えるのだろう…
淡い光を揺らして、灯し終えた蛍のよう。
――――――――…変わらないよ
儚さも、終わりも、その綺麗な一生も。
人だって 花だって 草木だって、虫だって
例え、姿形違っても
あの空を 綺麗だねって同じように仰いだこと
忘れないと 誓った約束、色あせないで此処にあること
こぼれそうな、崩れてしまいそうな想いが声にならないの?
抱きしめた ぬくもりだけ確かめて今日も幸せだったと笑えるよ
君のその笑った顔が好きだ。それだけで明日もまた、ほら
……息ができる。
変わらないよ 儚さも、醜さも、あたたかさも、優しさも
「大嫌い」って 「もう構わないで、もう僕は独りでいい」なんて
嘘つきな声もまた 誰かが包んでくれるよ
きっと、またきっと 手を繋げるよ……
あの夢を 叶えてやろうって誓いを立てた夜のこと
この空を 忘れないよって君と隣りあって見上げたこと
とまることはない、愛しい時間へ
「時よ、とまれ」
………願いをかけたこと。
こぼれそうで、溢れかえった大切な想いそっと胸にしまうよ…
今は云わなくていい、ただ失くさぬように
まだ繋ぎとめる、迷わないようにこの手を
この君の手を 繋いでいよう
いずれなくなる物であろうと
決して0に戻ることはないのだから。
”そこにあったこと”が今は消えても
記憶の中ではずっと 生きている。
ここにずっと 確かにあるんだよ…。




