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第3話【魔法】

数週間後─。

ひなたはディグに草、水、炎の魔法を教えてもらい、習得していた。

「お前さぁ、そう言う特別ポジって才能があってチャチャッと出来ちゃんうじゃないのかよ……」

「は?才能の塊だろ」

この間にディグとひなたの仲も深まったようだ。

「どこがだよ…水魔法を教えたらただの水遊び。炎魔法を教えたら火傷しただろ、お前。」

その後も今までの苦労をブツブツと呟いているディグ。

「あぁ〜もううるさいなぁ」

少し照れながらいひなたはディグのことを軽く叩く。

「で?次は光?だっけ?」

「あぁ、だが、光は少し特別でだな……」

早く言えよとキレそうなひなた。

「光は第2世界でしか開花させることが出来ない。」

「おぉ、まじか!」

想像以上に目を輝かせるひなたに引くディグが続けてこう言う。

「第2世界への入口は、冒険者ギルド内にあるんだ、だから、ギルド長を説得してから第2世界へ向かうことになる。」

少し身構えるひなたと、すごく嫌そうな顔をするディグ。

「なんだよ、早く行こ〜よ〜」

「あぁ、はい、行こっか……」

冒険者ギルドにつき、受付嬢を通して、ギルド長の書斎に案内される2人。

「失礼致します」

いつもの雰囲気とは、がらりと変わり、かしこまるディグ。

「お久しぶりです、ギルド長」

「あぁん?なんだってぇ?」

そこにいるのは耳のとおい、老人だった。その頭は、光っていた。

「お、ひ、さ、し、ぶ、り、で、す!」

小分けにし、大きな声で喋るディグ。

「おぉ、久しいのぉ」

「本日は、こちらのひなたと第2世界へ向かいたく、参りました。」

先程まで、ほとんど目が開いていなかったギルド長が急に細いキリッとした目を開けて、真面目な表情に変わる。

「ディグ、また第5世界を目指すのか?」

「えぇ、もちろんでございます」

私はその話にはついていけず、疑問に思うてんしかなかった。だが、この話題には、絶対にふれてはいけない、そんな気がした。この感情に私はそっと蓋をした。

「それでは、行ってらっしゃいませ」

「頑張るんじゃよぉ〜〜」

その場はディグにおさめてもらった。そして、ギルド長と受付嬢に見送られ、私たちは第2世界へと踏み出した。

「おぉ〜ここが第2世界かぁ〜!」

初めての事にひなたは目を輝かせ、第2世界の街を走り回る。

ドン!

すると、周りを見ていなかったためフードを被った長身の男性にぶつかった。

「あっ!すみません!」

「おぉ、こちらこそすまなかったね、フードで視界が狭くて」

その場をさる長身の男性の背中をひなたは不思議そうに見つめていた。

「気をつけろよ?」

「……うん」

何故か既視感を覚え、考え込みながら返事をするひなた。

「おい、早く行くぞぉ」

ディグが、ひなたを引っ張りながら連れていく。

第2世界には、現代に似た風景だった第1世界とは違い、アニメでしか見た事がないような、屋台や、魔法使いの帽子を被った者など、魔法が溢れていた。

「どこ、ここ?」

「お前には、ここで、光と闇の魔法を習得してもらう」

そこは、街から、少し外れた古民家のような家だった。

ひなたの第2世界での生活開始─。

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