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キミの世界は青いから……  作者: 白い黒猫
幼稚園時代
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トクベツな力

挿絵(By みてみん)


 漫画とかアニメとかで特殊能力というのはよくあるけど、そんなに良いものでは無いと俺は思う。

 俺には、他の人には見えないヘンなモノが見えてしまう。


 モヤモヤとしたなんとも言えない宙に浮いたモノ。色は殆どの場合ドス黒いなんとも嫌な色合い。濃く深い青の場合もある。


 なにかよく分からずのソレの発する強いナニカに影響を受けてパニックになることが多く、小さい頃は親にとって厄介なコだったのかもしれない。


 幼稚園の時もそれでセンセイを困らせていた。幼稚園の部屋の隅に、何とも大きなドロドロとしたモヤモヤがいたから。 


 ソレが、ある方には行かないほうが良いよとみんなに伝えてもだれも聞いてくれない。

 ソレに触ったセンセイやトモダチはおこりっぽくランボウになる。

 みんなは俺の事をヘンなコトをいうヘンなコだとはやし立ててきた。


 みんなから変だと言われるのが辛かった。でもヒロシくんだけは信じてくれた。

 ヒロシくんは「他の人が見えないナニかが見えるなんてスゴいよね。トクベツな力を持っているんだねジンくんは」そう言ってくれたからみんなからバカにされることも無くなった。

 俺が変なモヤモヤがあると言ったところにいった人が、イライラするようになり、喧嘩すると、先生に伝えてくれた。


 エンチョーセンセイがその場所に塩の塊を置くようにした。

 そうすると少しだけモヤモヤが薄くはなった。

 けれど部屋のそこはずっとモヤモヤしたナニかがずっといた。



 モヤモヤは消えないけれど、ヒロシくんというトモダチができた事で幼稚園は今までよりもずっと楽しい場所になった。

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