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学校探検日記  作者: あーる
1/3

購買での戦い

僕の名前は、五十嵐蒼太いがらしそうたクラスの端で、誰とも話さずライトノベルを読んでいるぼっち高校生だ。




 でも、そんな僕でも輝ける時が存在する(自分調べ)




 そう、それは購買のパン争奪戦の時だ。




 うちの学校には、昔から購買とういうものがあり、おばちゃんが作った出来立てほやほやのパンを低価格で買うことができるという、学生のお財布に優しく、味もうまいとデメリットを探しても、見つからないようなものなのである。




 そんなものとなれば、もちろん学生は死に物狂いで昼休みに入った瞬間に、走り出す。


 


 だか、それは危ないし、それで怪我をしたら誰も得しないんじゃないか?そう思い、僕は計画を立てることにした。



 と、さっきまで思っていたのだが何も思いつかない。


 しょうがないので、他の飢えた獣たちと一緒に買いに行くことにした。



 (授業終わりまであと5分か…)



 そう思いながら、自分の好物のメロンパンを買うために必要な100円を握りしめて、授業が終わるまでぐっと堪えた。





『キーンコーンカーンコーン』





 学校中にほとんどの生徒にとっての希望の音が鳴り響く。



 しかし!購買の食料で生きている獣たちは、そのチャイムと一緒に走り出す。




「ガラガラガラ」




僕は勢いよくドアを開け全力で走る。



「はは!陽キャどもめ!お前らは固まって、走るから走りにくそうだなー!」




 そう大声をあげていた僕は購買に着いた瞬間絶望した。



「う、うそだろ。」



「おばちゃん!パン一個!」



「おばちゃん!私にも一個!」



「私に3個頂戴!」



 そこには、今まで見たことのないような量の人数がいた。



「おばちゃゃん!!!!!!!!俺にもパンォ〃!!」




「はい、坊や100円だよ。」



 おばちゃんが笑顔すぎて泣けてきた泣




 そこで、俺はとんでもないことに気づいてしまった。








『な、な、な、な、なななななななななななななななななな無いだと!?』





 金を払わず受け取ってしまったらそれは、もちろん万引きと同じだ。そこで、僕は考えた。





「おばちゃん、今日の分次に回してもらえないか?」




ふふふ、これはよくドラマで見るツケを後で一気に払うというやつだ。


 これなら、誰でも快く許してくれるだろうだっ、、





「ごめん、それだけは無理」





「すみません。」




そうして、僕の何気のない1日は終わりを告げた。






僕はパン買えませんでした。

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