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第2話 まさかのお声がけ

 コメントの全容を確認したい仁は、YouTubeを開こうとした。しかし夜は回線が込み合ってしまい、インターネットは重たい。読み込み中の表示がグルグルと回る画面に、ため息が出た。

 そしてその表示を眺めている間、不安が根を張るように張り詰めてきた。 

「バカにされてたらどうしよう……癒されるって言葉も意図が通じてないし、イイネを二回ってのも冗談だって通じてないかも……どうしようどう訂正しよう。いやもうコメントしない方が……」

 ウジウジウダウダと考えていると、動画が開いた。

 コメント欄を覗くと、そこには投稿主であるYukiyamaによるハートマークと返信があった。

『コメントありがとうございます! 癒されるなんて嬉しいです……この歌めっちゃ好きだったけどあんまり褒められたことなかったので、本当にありがとうございます! イイネ一つじゃ足りないってメチャ嬉しい!!ありがとうございます!! でもイイネ二回っての取り消しちゃってない!!?』

 コメントの内容は至って肯定的で、仁は肩透かしを食らった。ほっとしたのも束の間、次の瞬間、嬉しさが全身に染み込むようにじんわりと広がった。

「わっはは!」

 先程までの不安が嘘のように吹きとんだ。声を出して喜ぶ自分に、仁は驚いた。声を出して笑うなんていつぶりだろうか。

 そう思った途端、こんな些細なことではしゃいでしまう自分が馬鹿の様に思えてしまい、今度は吐息のような笑い声で自分を嘲笑してしまった。

 少し経って、彼は返信しようと思った。しかしそれは流石に図に乗っている気がして、自重すべきだと思った。しかし驚いたことに、スマートフォンが光り、画面を覗き込んだら、そこには投稿主からの追加のコメントが写し出されていた。

『あのー相談してもいーですかー?? 実はゲーム実況してみよーと思ってるんですが人気出ると思いますか??』

 そのコメントに仁は返信をした。

『ゲーム実況は需要あると思います! Yukiyamaさんがゲーム実況するなら絶対観ます!』

 推しと会話をしている。その状況に彼はドキドキしだした。我ながらピュアだなと、仁は思った。テンションが高くなり歯止めが効かなくなったその瞬間、トドメを刺すような返信が来た。

『よかったら一緒にしませんか?? やりたいゲームがあるのです!!』

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― 新着の感想 ―
[良い点]  こういうお話はとにかく僕好みです。  少ない文字数なのに、まさかこんなにもワクワクさせられるとは…… >気持ちが悪いほどウダウダ考えている~ >トドメを刺すような返信への物語のクダリ。…
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