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49.帝国からの留学生

ちょっと忙しくて投稿日にバラツキがあります・・・すみません・・・

 帝国は基本的に世襲制の文化であり、その頂点に位置する一族はそれはもう大きな権力を持つことになる。


 ただ、そういう国は長く栄えている例はあまりなく、この世界でもそういう権力に対する問題は多く発生していた。

 それが問題で帝国は度々侵略という形で武威を示し民衆を治めていたところがある。


 その帝国で頂点の血を引く王女、名前は……まだ知らない。


「せっかく遠い旅路を急いできたというのにパーティも開かないなんて! 信じられませんわね!」


 突然留学などと言ってやってきた相手は王女でありこちらもそれなりの生徒を用意しないといけなかった。それゆえにリーティアさんは呼ばれて偶然一緒にいた私も一応王家に覚えがあるということで来たわけだが……


『間違いなくろくでもないことをしでかそうとしているのは間違いないから、ステラちゃんの視点で何かわかったことがあったら教えて頂戴。スーラにも言っておくから』


 実際それは建前で、私はラティーナ様の偵察部隊みたいな役目だった。


「まあまあお姫様。他の生徒は休暇中ですから。それにこれだけ貴女の為に集まったのですから、どうぞ落ち着いて」


 にこやかな顔で告げるのは久しぶりに会った王子──オルソンであった。彼が呼ばれているのは当たり前であり実際に帝国の王女と会う前には少し話をしたが、相変わらず爽やか系で王子王子している男であった。


「ふん! とにかくこの私が留学するんだからちゃんともてなしなさいよ!!」

「ええ、もちろん。それでそろそろ自己紹介をしていきたいのですが、よろしいですか?」

「……そうね。そっちからどーぞ」


 この王女、無礼どころではないのだが、帝国の人が周りにもいないのに堂々たる様は中々どうして肝が据わっている。

 ちなみにこの場には私とリーティアさん、あとオルソン王子と他にも有力な貴族の生徒達が揃っている。その中にはゲームでは情報屋らしいマリーシアさんもいた。

 いつもならすぐリーティアさんに寄ってきそうな彼女であったが、今その目は帝国の王女に向けて細められていた。


(たぶん色々と見定めているのかなぁ)


 予想だが彼女も両親に情報を集めるように言われていたのかもしれない。

 それであらかたこちらの紹介が終わり、遂に向こうの番になった。彼女は終始不遜な態度であったが、座っていた椅子から立ち上がると高らかに宣言するように口を開いた。


「わたくしは栄えあるオステッド帝国の第三王女、クラーネ=オステッドですわ! わたくしと一緒に学べる事光栄に思ってくださいまし!」


 ここまで来ると逆に立派にすら思える。ここまでコテコテのおてんば娘は絶滅危惧種だろう。


(だけどこんな登場人物漫画ではいなかった……とりあえず注意だけしておこう)


 なんだか新学期から面倒くさい事になりそうな予感が漂っていた。


 

次回の投稿ですが、少し空きまして来週の火曜日となります。

よろしくお願いいたします!

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