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45.茶会について

昨日は多忙のため投稿ができませんでした。すみません・・・

これからも時々こういうことがあると思うので、その時は死ぬほど忙しいんだなと思って頂ければ助かります泣

「まったく、お茶会に遅刻するなんてもっての他なのよ?」

「いや、これにはちょっと事情が」


 というわけで今日のお茶会マナー講座にはしっかり遅刻することになった。それだけ時間を忘れて深く話し込んでしまっていたようだ。


「報告は聞いているわよ。でもお母様にも困ったものだわ、ちゃんとマナー講座だって伝えていたのに」

「ま、まぁまぁ。私もつい話し込んじゃったわけだし」

「はぁ……じゃあ、始めましょうか」


 茶会のマナーと聞いて用意されていたのは想像通りテーブルと茶器、それとおいしそうなお菓子が並んでいる。


「あれ? 今日の講師は?」

「今日は私よ。この休みが明けたら私達も茶会が解禁になるから、その準備をしましょう」

「え、そうなの?」

「知らないかとは思ってたわ。そこら辺から説明するわ」


 茶会というのは読んで字の如くそのままではあるのだが、この世界では主に交流の場として提供されるのが普通だ。

 基本的に大人の作法でもあるが、私の通う学園においては生徒同士でそういう場を設けて人脈を作る機会を作っているようだった。


「ただ、入学式や始業式の後にそういう場をいきなり作るのは禁止されているの」

「どうして?」

「過去に事件があったのよ。そういう茶会は交流が基本なんだけど、その時は権力を盾にして従わせようとしたみたい。それで相手も怒って傷害事件まで……だから、ある程度落ち着いた時期から茶会は解禁されるようになったわけ」

「へー……」


 入学式や始業式直後は色々とピリついている生徒もいるのだろう。特に貴族の中にもヒエラルキーというものはあるわけで、色々と焦っている生徒もいるのだろう。

 その事件はそういう色んな感情が悪い方向に結びついて起こってしまったのだとリーティアさんは言う。


「割と昔のことだから詳細はわからないけど。とにかく休み明けからそういう機会が増えてくるから貴女も準備していたほうがいいわ」

「でも、自分ただの平民なんすけど……」

「貴女ね……自分が光魔法に適性があることを忘れているの? 王家から保護されているわけだし近づこうとしてくる人は多いわよ、たぶん」

「まじか……」

「そういう時にマナーを知らないと大変なことになるわよ。だからある程度覚えておいて損はないわ」


 この茶会事情について私は何も知らなかった。そもそも漫画では王子と茶会するぐらいで他の茶会の流れはなかったし、帝国関連との衝突もそこら辺から始まりそれどころではない流れだった。


 これこそラティーナ様が作った新たな流れというものだろうか。そうなると帝国はどう動いてくるのか、そして私やリーティアさんがそれに巻き込まれてしまう可能性もまだあるのだろうか。

 例えば漫画通り彼女が帝国に加担したとして……


「なに? どうしたの?」

「……ううん、なんでも」


 いや、少なくとも今はそんなことはないし、たぶんそうならないようにラティーナ様が何とかしてくれるだろう。今の私にはそう願うことしかできなかった。


「あらー、楽しそうなことをやってるのね」

「え、お母様……?」

「せっかく今日は予定がないから見に来ちゃった」


 まさか、願った本人が現れるとは思ってもいなかったが。


「せっかくだから私も参加させてもらおうかしら。人数が多い方がいいでしょうし」

「えっ?」


 そして、その本人がどういう意図をもってきたのか、さっぱりであった。

いつも読んで頂きありがとうございます!

感想や評価、誤字脱字報告などいつもありがとうございます!

次回もよろしくお願いします!

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