1/2
最凶の復讐鬼の誕生
僕の目の前には魔人に殺された大好きなお母さんとお父さんがいる。
どうして、僕は何も悪いことなんかしてないはずなのにこんな目にあわないといけないんだよ!
あの時一緒に木の実を取りに行けばよかったのか?
どうしてこんなところに魔族なんか来たんだ?
いや、そんな事はもうどうでもいい。
ああ、気持ち悪い。なぜ気持ち悪いか分からない。
だけど僕は、いや俺は今怒りの気持ちが溢れて止まらない。
こんなに明確な殺意を持つなんて今まで思わなかったけど、殺したいって思ってしまった。
俺の親を殺したんだ。だから殺し返したっていいよなぁ?母さん父さん。
俺殺るよ。アイツを。
「絶対にお前を殺してやる!絶対だ!」
俺はそう砲口する。
この日、最凶の復讐鬼が生まれた。