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完全キャッシュレス計画

作者: さきら天悟
掲載日:2018/11/15

2018年、日本は先進国においてキャッシュレス化が遅れているという。

現金を持たないため、支払いがスムーズで、安全。

それに国が金の流れを把握できるため、脱税ができないという。

ただ、そんな社会が進んでいるというのだろうか。

逆に言えば、時間の余裕がなく、治安が悪く、

政府が国民を信用していないだけのような気がする。

ただ、キャッシュレス化は時代の流れのようだ。





「日本もキャッシュレス社会にしよう」


と、ほぼ同時に声を上げた政治家がいた。

有力議員3人。

彼らはそれぞれキャッシュレス化の政策を実行し始めた。







「日本をキャッシュレス化するには、補助金が必要だ」


Aはそう宣言すると、ニヤリとした。


「田舎の、小さなお店にも、平等に導入しなけばならない」


Aの狙いは、利権だった。

すでにICレコーダーのメーカーから、莫大な政治献金を受け取っていた。

Aは自分の政治基盤を固めるため、キャッシュレス化を提唱したのだった。






「日本の企業にチャンスを」


Bは日本の電子機器メーカーの体たらくを嘆いていた。

スマホはアップル、サムソンまた中国メーカーに占有され、

日本のメーカーは立ちうち出来なくなっていた。

また、パソコンはASUA(台湾)などの低価格戦略に押されていた。


「GAFAを締め出す」

Bは日本からGAFAを締め出すという。

もちろん、GAFAとはグーグル、アップル、フェイスブック、アマゾンのことだ。


「国民全員にスマホを無償で提供する」


Bはキャッシュレス化にはこれしかないと、提言した。

ただし、タダなのは低速通信のスマホ。

決済さえできればいいからだ。

当然、動画は見れないし、ゲームもできない。

高速通信が必要な人は今まで通り、自分でスマホを購入する必要がある。

これにより、子供を持つ世帯は、いくらか家計が楽になるとBは言う。

それに、子供がスマホ依存になるのを防ぐのが狙いだ。

そして、日本だけの低速通信に対応できないGAFAは参入しない、

とBはふみ、日本企業にビジネスチャンスを与えるのだった。

だが、低速スマホは隠れ蓑、マイナンバーや保険証、

さらに、このスマホを使って選挙の投票ができるようにするのが、

最終目標だった。

しかし、これだけではない。

Cは、このシステムを海外に売り出すことも視野に入れていた。







「やつらの言うのは・・・」


Cは吹き溢すように笑う。


「俺が真のキャッシュレス化社会を実現させてやろう。

それには補助金もスマホも必要はない。

ただし、実現にはもう少し先になるがな」


Cが言うには、2035年ごろだと言う。

Cは青年実業家から政治家に転身した。

いわゆるIT社長だ。

分野はスーパーAI、超人工知能だった。

人件費が高い、管理職の業務をスーパーAIに担わせた。

スーパーAIは意外とスムーズに企業に導入された。

非組合員の管理職をクビにするのは容易なのだ。

Cは初めからそこを狙っていたのだった。


「あと、十年あれば、AIは完全体になる」


Cは言った。

Cが言うには、人間の知能をはるかに超えるという事だった。


「そうすれば、人間は何もしなくていい。

AIがオーガニックのエ、いや食事を与えてくれる。

そして、健康を保つように、サ、いや運動を・・・」


まるで今人間がペットにしていることを、

AIが人間に施してくれる。


「金というそのものがなくなるのだ。

究極な平等社会がやって来る」


Cは、争いのない平等社会を実現させるため、

スーパーAIの完全体化を続けていた。

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