追いかけられる夢の意味を、知っていますか?
今回の登場人物
叶屋未来…最初に喋る人。占いサークル部員。
紀沙紀…次に喋る人。F研究会部員。他、いくつかのサークルの幽霊部員。
「追いかけられる夢の意味を、知っていますか?」
「知らない!ていうか部長は?」
「まあ、人に追いかけられるか人に非ざる者に追いかけられてるかで違いますよね」
「部長は~?」
「人に追いかけられている場合は対人関係のストレスが溜まっていますね」
「ねえ、部長…」
「動物の場合、例えば蛇なんかは吉兆ですね。というか蛇自体が非常に良い意味合いを持ちます。白いと更に良いです」
「ていうか、あなた誰?」
「ワニに追いかけられたりしてたら凶兆ですね。健康運が下がっています。精神的にも肉体的にも辛いでしょう」
「ここ、うちの部室なんだけど」
「異性に追いかけられた場合は恋愛に憶病になっています。自分自身と向き合うのが良いですね」
「部長~!?うちの部室にひたすら夢を語り続ける女が!」
「紀沙紀さん」
「何…え?何でアタシの名前知ってるの?」
「F研究会部長さんから夢占いについて聞きたいと言われまして、こちらまで馳せ参じました叶屋未来と申します」
「え?このタイミングで自己紹介?」
「部長さんとの待ち合わせ時間まで、待たせていただいております」
「そういえば前回夢占いの話してたような…部長とは何時待ち合わせ?」
「4時半です」
「今3時過ぎたとこだよ?」
「今日はもう授業がないので」
「…そう、まあアタシもだけど」
「ところで死ぬ夢の意味を知っていますか?」
「何この子夢の話、めっちゃ語りたがる」
「聞いていただいてよろしいですか?」
「まあ部長来るまでアタシも暇だから良いけどさ」
「夢はいつでも見るけれど、夢の通りにゃいきはしない。しかしそこでは諦めない。私は今日も諦めない。
叶わぬ夢など無いはずさ。それが漢さ心が躍る。それでは聞いてください『夢の話』!」
「何か演歌みたいな感じになってる!」
「夢の話を言いたい~♪夢あるある言いたい~♪夢あるある今すぐ言いたい~♪」
「あるあるなの?」
「あるあるじゃないアル」
「何故に中国人…!」
次回予告…
「死ぬ夢の意味を、知っていますか?」
「死ぬ?夢の中で?」
「さようです」