夢って人間だけしか見ないの?
「夢って人間だけしか見ないの?」
「人間以外も見るよ」
「ま~たそんなこと言って」
「なんだよ」
「どうせアンドロイドとか電気羊とかでしょ?」
「違うわ。お前はいつもギリギリなラインを突いてくるな」
「やれやれ」
「急に意味も無くやれやれ系主人公ぶっこんでくるな」
「やれやれだぜ」
「うん、また違うキャラになってるから。というか、話進めても良い?」
「イエッサ」
「まず、夢を見るっていうことがどういうことか説明するけど…
脳には記憶を司る海馬って部分があって、夢はその
「おっと動くな!」
「なんだよ?指をピストルの形にして」
「バン!」
「撃つんかい。私は関西人じゃないから良いリアクションとれないよ」
「今、難しい話しようとしたでしょ」
「そりゃ、それなりに答えるのが難しい質問だからねえ」
「アタシが理解出来るようなレベルで説明しな!」
「…なら、難しいとこはすっ飛ばして説明するよ」
「バン!」
「何でまた撃ったんだよ」
「オッケーって意味だよ!」
「相槌の代わりに発砲するな…じゃあ説明に戻るよ」
「うぃ」
「例えばだけど、夢の中で歩いていても現実世界で立って歩いてはいないでしょ?」
「ういうい」
「その理由は、脳の中に夢を見ているときは体の筋肉が動かないように制御している部分があるためなんだ」
「なるほど、それが海馬と」
「違わい。海馬は記憶を司る部分だ…で、猫で実験をしたんだ」
「顔を洗うと雨が降るかどうか?」
「それは迷信だ…脳の筋肉を制御している部分を壊したらどうなるか、と」
「ゴクリ…」
「結果は睡眠中にもかかわらず、徘徊したり鳴いたり飛びあがったり…ということがあったそうだ」
「めでたしめでたし」
「昔話じゃねえんだ。まあ、そういう実験によって間接的に猫も夢見ることがわかったらしい」
「夢遊病者もそれなの?」
「いや、それはまた違う話だな。アレはレム睡眠とノンレム睡眠の中間で、外部刺激にも反応する時もあるらしい。
脳波を調べてみてもレム睡眠のようにはなっていないことから夢は見てないっていう可能性のほうが
「違うんか~い!チャンチャン♪」
「強引に終わらしたなおい」
次回予告…
「夢占いって興味ある?」
「全然無い!」