目が見えない人は夢を見るの?
「目が見えない人は夢を見るの?」
「見るよ」
「どんなの?」
「5歳以降くらいに失明した人は、普通に夢を見るらしいよ」
「ほうほう」
「それに対して、先天性の目が見えない人はどうだと思う?」
「先の見通しが暗いと思う」
「夢の話だよ!」
「やっぱ夢の中でも視覚は無いんじゃない?」
「正解」
「やった~!あなたの目玉ちょうだい!」
「やらねえよ!何で私の視覚を欲しがるんだよ!」
「じゃあ目玉クリップで良いや…」
「妥協点がわからんが、そこにあるからやるよ」
「目玉ゲット!」
「書類挟みだ」
「目玉クリップが無い人はどうやって書類を挟むの?」
「そんな話じゃなかったろ…目が見えない人の夢の話だろ」
「そうだった」
「盲目の人を対象に実験したことがあるんだってさ」
「へえ」
「それらの人は、音とか匂いとかの夢を見るらしい」
「へえ」
「まあ、そもそも夢ってのは記憶したことを整理する作業って言われているからね。どんな人でも見るさ」
「へえ」
「…さっきから『へえ』ばっかりだけど聞いてる?」
「馬鹿なこと言うな!」
「え?ああ、ごめん」
「聞いてないに決まってるだろ!そこまで夢の話に興味無いよ!」
「殴って良い?」
次回予告…
「夢って人間だけしか見ないの?」
「人間以外も見るよ」