第一話 【特別攻撃隊】
「みなさん、始めまして。DANGERcityから派遣された特別攻撃隊のヒカリと…」
「アカリでーすっ!」
…すごい。私は12歳の時に攻撃隊育成女学院に入学したが、特別攻撃隊は始めてみた。
モンスターがあまり現れないここでは攻撃隊だけで足りるのだ。
特別攻撃隊が2人も入学したということは近々ここに大型モンスターが洗われるのだろう。
少し怖い。
17年間生きてきて1、2回しか戦ったことがない。
それも後方で味方のHP回復を担当していたからー度もモンスターに剣を向けたことがない。
しかし、今は特別攻撃隊育成女学院、5年、特進クラス。しかも委員長だ。
ちゃんと戦わなければならないだろう。
そんな恐怖に怯えていると、ヒカリさんとアカリさんがなぜか私のところにやってきた。
何を言うのかと思ったら、ヒカリさんが
「あなた、このクラスの委員長よね?」と言った。
なんだ。そんな事か。
私は「うん。そうだよ。」と笑顔で言った。
なんで笑顔かって?
第一印象は大切だからだよ。
笑顔で言ったおかげで、少なくてもアカリさんの中で私は良い印象だったらしく、積極的に話しかけてくれた。
「あなたのお名前はなーに??私はアカリ!!よろしくね!」
アカリさんは名前の通り周りを明るくする感じで元気だなと思った。
なので、私も元気に返事をすることにした。
「私はサヤカ。よろしく!ヒカリさん、アカリさん。」
「さん付けダメ!!お互い呼び捨てね!」
「よろしく、サヤカ。私の名前覚えてもらっていてうれしいわ。」
ヒカリはすごく美人な女の子って感じがした。
『おしとやか』と言うべきか。
それに、さっきの笑顔はヒカリにも効果があったようだ。
やっておいて正解だった。
2人とは仲良くやっていけそうだし、今、1番一緒にいたいなと思った。
それに特別攻撃隊だから一緒に練習したら、少しでも腕が上がるかもしれない。
2人に好きなものは何か聞こうとしたその瞬間、
「ビーッ!ビーッ!」と急に嫌な音がした。
モンスターが出現したのだろう。
それも大型。
いつもだったら「ピーッ!ピーッ!」くらいだ。
案の定すぐに放送が鳴った。
「緊急事態!緊急事態!北方面に大型モンスター出現!5年~8年の攻撃隊は10分後に出動、5年~8年の特別攻撃隊は今すぐ出動してください!」
ーーーーーーーーーー続く
冬の青空です。
第一話を見ていただきありがとうございます。
この作品はモンスターと戦う『攻撃隊』の中のある3人の少女の様子を中心に書いていきます。
自分達のHPがゼロになったら死んでしまう。
でも自分たちが戦わなければ世界が滅亡してしまうという責任がある中でどれだけ少女達は成長できるのか。
学生の私が書いているので、おかしい文章などがあるかもしれませんが、温かい目で見ていただけると嬉しいです!