20話 また逢う日までファイヤーバード
前回の後書きで、ステータスを載せると言いましたが、流れ的に本文で必要だと思ったので今回にしました。
遅れて申し訳ないです。
目標を再確認したところで、ステータスを確認していた。ブローニャを出てからサンダーワイバーンまでの戦闘でレベルが上がっているのだ。
『リンドウヨウスケ』 Lv19 Lv14
年齢︰19歳
常態︰普通
職業︰星の神獣士(候補)
HP︰385/385 MP︰356/46
攻撃力︰124 防御力︰137
魔力︰128 魔法抵抗︰133
魔力操作︰101 敏捷性︰119
運︰25
所持スキル
星の鼓動・星の波動・星の加護(小)
鑑定Lv7
所持魔法
炎元素︰Lv1ファイヤーボール
水魔法︰Lvアクアボール・Lv2スプラッシュレーザー
雷魔法︰Lv1サンダースピア
風魔法︰Lv7サイクロンブラスター
星魔法︰Lv1オーラバースト・Lv2・コンセントレイト・Lv4スターブレイド
装備
天覆丸國続(龍吼)
布の服 一式
レザーブーツ
称号︰星の力を持つもの(小) ・星の神獣士候補・転生者
契約対象︰星竜エストレガ(器・仮契約)
『星龍エストレガ』Lv58
年齢︰8歳?
職業︰星の獣神
状態︰普通
HP︰1278/1278 MP︰1403/505
攻撃力︰642 防御力︰635
魔力︰738 魔法抵抗︰720
魔力操作︰348 敏捷性︰476
運︰75
所持スキル
星の鼓動・星の波動・星の加護(中)・星の裁き
ドラゴンブレス・ドラゴンクロー・ドラゴンテール・竜の波動・高速飛翔・鑑定Lv8
所持魔法
炎魔法︰Lv1ファイヤーボール・Lv2ファイヤーウォール・Lv3炎のエンチャント
水魔法︰Lv1アクアボール・Lv2スプラッシュレーザー・Lv3水のエンチャント・Lv4アクアヒール
雷魔法︰Lv1サンダースピア・Lv2サンダーボール・Lv3雷のエンチャント・Lv4クイックネスボルト・Lv5スパークブレイド・Lv6サンダーバリア・Lv7レールガン・Lv8ライトニングボルト
風魔法︰Lv1ウィンドカッター・Lv2エアアーマー・Lv3風のエンチャント・Lv4ウィンドアッパー・Lv5キュアウィンド
氷魔法︰Lv1フリーズクラッシュ・Lv2アイスウォール
毒魔法︰Lv1ポイズンドロップ・Lv2アシッドボム・Lv3毒のエンチャント・Lv4ブラックファング
土魔法︰Lv1アースガード・Lv2ロックブラスト・Lv3土のエンチャント・Lv4サンドトレント
闇魔法︰Lv1ダークボール
光魔法︰Lv1ライトボール
星魔法︰Lv1オーラバースト・Lv2コンセントレイト・Lv3スタープロージョン・Lv4スターブレイド・Lv5ソウルブレイブ・Lv6ブレイジングストライク・Lv7スターゲイザー
装備
なし
称号
星の神竜・星の力を持つもの(中) ・魔を討つもの
契約対象︰リンドウヨウスケ(器契約)
『ウォーデン・クロムウェル』Lv41
年齢︰23歳
常態︰普通
職業︰水克の戦士
HP︰630/630 MP︰460/261
攻撃力︰375 防御力︰341
魔力︰331 魔法抵抗︰247
魔力操作︰151 敏捷性︰285
運45
所持スキル
水の克己・水手裏剣・花鳥水月・土手裏剣・土壁召喚
所持魔法
水魔法︰Lv1アクアボール・Lv2スプラッシュレーザー・Lv3水のエンチャント・Lv4アクアヒール・Lv5ウォータースラッシュ・Lv6ウォーターバリア
土魔法︰Lv1アースアーマー・Lv2ロックブラスト・Lv3土のエンチャント・Lv4サンドトレント・Lv5ロックプレッシャー
装備
黒曜の水剣(破損)
鉄の忍者刀
黒水のローブ
鎖帷子
渡水の脚絆
称号︰水克の血を受け継ぐもの・水に忍ぶ者・魔を討つもの
契約対象︰無し
『アイシャ・クロムウェル』Lv35
年齢︰20歳
常態︰普通
職業︰水克の巫女
HP︰479/479 MP︰566
攻撃力︰262 防御力︰282
魔力︰371 魔法抵抗︰343
魔力操作︰189 敏捷性︰207
運︰41
所持スキル
水の克己・水流操作・睡蓮衝波・睡蓮陣
所持魔法
水魔法︰Lv1アクアボール・Lv2スプラッシュレーザー・Lv3水のエンチャント・Lv4アクアヒール・Lv5ウォータースラッシュ・Lv6ウォーターバリア・Lv7タイダルシュトローム・Lv8マリンメディケイト
氷魔法︰Lv1フリーズクラッシュ・Lv2アイスウォール
装備
睡蓮の宝晶
水克の巫女装束
水克の草履
称号︰水克の血を受け継ぐもの・水の巫女・水の治癒術士
契約対象︰無し
『ファナ・リーズ・メルト』 Lv23
年齢︰18歳
常態︰普通
職業︰冒険者
HP︰423/423 MP︰358/281
攻撃力︰167 防御力︰144
魔力︰150 魔法抵抗︰148
魔力操作︰119 敏捷性︰213
運︰23
所持スキル
炎の鼓動・炎の波動・炎の加護(小)・拳闘術Lv3
鑑定Lv7
所持魔法
炎魔法︰Lv1ファイヤーボール・Lv2ファイヤーウォール・Lv3炎のエンチャント・Lv4バーニングオーラ
光魔法︰Lv1ライトボール・Lv2ライトヒール・Lv3光のエンチャント
装備
鉄の手甲
布の服
火精霊のショートケープ(炎魔力+5・炎耐性5+・全異常耐性+10)
レザーブーツ
称号︰炎の力を持つもの(小)
契約対象︰ポイニクス(器・仮契約)
こんな感じだ。
Lvが低い俺から順に5、4、3、2、1と上がりが幅が並んでいる。やはりLvが上がるほど、次のLvアップに必要な経験値が増えるらしい。
俺はサンダーワイバーンで一気に4も上がった。
素直に嬉しい。
仲間に恵まれすぎている気がするけど、この調子で強くなっていこう。
「いたぞ。本当にサンダーワイバーンだな。」
「うおおおおお!マジっスね!すっげーっス!」
「どうも。御足労をかけてすいませんが、よろしくお願いします。」
「いえいえ!外でサンダーワイバーンを見れるなんて寧ろ歓迎ッス!」
お、声が聞こえる。
もしかして解体の人達が来たかな?
崖から顔を出して覗いてみる。
アイシャがサンダーワイバーンを間近で観察したいと言い出して、ウォーデンもアイシャについて行っている。
一方、俺とエストとファナとポイちゃんは、オヤツのあと、そのまま峠の端っこで休憩していた。4mほどの、一段高い岩場の上だから向こうからは見えないだろう。
ちなみにファイヤーバード家族も傍にいる。
ポイちゃん含めた5匹でスヤスヤ気持ち良さそうにお昼寝しているので、俺たちは動かずに見守っている。寝る子は育つのだ。
親ファイヤーバードはHPはもうほぼ回復しているが、疲労が抜けきっていないうえに、お腹も空いていたのだろう。アイシャがマジックバッグから肉を出してあげたら、美味そうに食べて今に至る。
俺たちが食べてたプッキーを、親達も「なにそれ食べ物? クンカクンカ 」って感じで物欲しそうにしてたしね。
指を目の前に出した時に、臭いを嗅いで寄り目になるネコみたいで可愛かった。
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4名の方々が回収に来ました。
そのうち2名は格好からして護衛でしょうか。
少し離れた所で、サンダーワイバーンを見て驚いています。
「あなた達がこいつを倒したって言う人達ッスか? あれ、2人っスか?」
キツネ目で作業着を来た方が聞いてきます。
語尾が独特です。
「いえ、仲間がいますが近くで休んでいます。」
「そッスか!そらーこんなのと戦えば疲れますよね!あ、ボクはスタンって言いまス!」
「ウォーデンだ。」
「アイシャと申します。」
「俺は解体責任者のボルガンだ。しかし、本当にこんなのを倒したのか。 魔法は何を使っていた? 覚醒なんかも使っていたか?」
親方のボルガンさんが興味深そうに聞いてきます。
「あぁ。魔法はレールガンとスパークブレイド、ライトニングボルトは見た。覚醒も使っていたな。」
「そうか。ギルマスに聞いていた通り、あんたらの仲間にはこれより遥かにヤバいのがいるらしい。」
「えぇ…少々。」
ギルマス。 やはりそういう事ですか。
親方は現場とサンダーワイバーンを検証しているようです。
「この地面の焼け跡、こりゃサンダーワイバーンのブレス…と滑空攻撃か? 僅かに雷元素が残ってるな。おいスタン!ここの焼け岩も採取しておけ!」
「へいっス!!」
キツネ目の方が、焼けた地面をシャベルで削って、箱に入れています。
「うお、この傷は……。これほどの個体の雷迅龍の甲殻が、ここまでボロボロになるとはな。にしても……これは炎元素と、もうひとつは一体なんの元素だ?」
親方さんがサンダーワイバーンを診てブツブツと言っています。
解体職人はベテランになると、傷や痕跡で、どんな相手とどんな戦闘をしたのか、ある程度分かるらしいですね。尊敬に値するプロです。
「確か、ヒクイドリも戦闘に加わっていたんッスよね?」
「あぁ。2匹な。巣はあそこだ。」
今は誰もいない巣を兄が指さします。
ヒクイドリと人間がお互いに脅威にならない為にも、巣の調査は大事でしょうね。
「ヒクイドリの巣と現場調査はあとだな。ウォーデンさん達よ、こいつはここで解体するにも色々と問題があるからよ。ギルドのマジックバッグで一旦持ち帰るぜ。それで問題ないんだよな?」
「あぁ、大丈夫だ。済まないがよろしく頼む。」
「分かった。解体料金や素材の買取に関しては、俺からも言っておくから、ギルマスとまた話してくれ。ただ希少な種でこれだけの個体だ。研究や売値の精査もあるからな。多分3日は掛かるぜ。」
「分かりました。」
「よし。じゃあ、あとはこっちでやっておく。あんたらは好きにしてくれて構わん。」
「ありがとうございます。あ、あの、それと。もし宜しければ、後日サンダーワイバーンについて、いくつかお聞きしてもよろしいですか? 後学の為に色々質問したいことがありまして。」
「なんだ嬢ちゃん、解体に興味でもあんのか?」
「いえ、解体というより竜種の生態に興味が…。」
「ははーんなるほど。お易い御用だ。今度会ったら教えてやるよ。」
「ありがとうございます!」
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「おかえり。なんか回収に来た人達、コブがあるダチョウみたいなのに乗ってきてたよね。運搬ワイバーンに乗って来たんじゃないんだな。もしかして、サンダーワイバーンを見ると興奮しちゃうとかあるのか?」
「ただいまです。確かに同じ種類に合えば、警戒したり興奮してしまう事はたまにありますけど、調教されていれば滅多に無いと思いますよ。ダチョウというのはグレイトオストリッチのことでしょうか? あれに乗ってきたのは、解体器具の運搬もしやすく速いからでしょうね。」
「へーそうなのか。あとグレイトオストリッチっていうのか。色んな運搬モンスターがいて多様なのいいな。」
「それで、どうでした?」
「問題ない。無事回収して貰えるそうだ。」
「良かった。でも、あんな大きいモンスターが入るマジックバッグもあるんですね。」
「国の所持で数個というレベルの代物ですね。貴族の住むような土地と家が買える値段だとか。」
「やば。まぁでもそれくらい便利か。」
「未踏のダンジョンに入れば見つかるかもしれんぞ。」
「未踏のダンジョンねぇ。 ダンジョンってアースコルトにどれくらいの数があるもんなの?」
「おそらく把握はしきれていないだろうな。2~3層の浅い洞窟のようなダンジョンまで含めたら、ひとつの国で少なくて5、多くて15はあると聞く。」
「そんなに? それだとスタンピードってやつ?が多いんじゃない?」
「無くはないですね。ですので、街や村から近い場合は、冒険者ギルドで早めに調査します。危険なら掃討になってしまいます。」
「ただ、種にもよるが、人里から遠い場合やモンスター達に特に理由がなければ、人里まで来ようとはしないからな。今回のファイヤーバードが終わってみればそうだったようにな。」
「キュ…」
「あ、ごめんねポイちゃん、起こしちゃった?」
「キュー!」
うんうん。気持ちよく寝れたみたいで元気だ。
「さて、それではそろそろ街に戻りましょうか? 日も傾いて来ましたし。」
「あ、えっと。皆さんがよければなんですけど。街より近いですし、今日はパレルノ村で泊まって行きませんか? 任務を仲介してくれたおじさんも、宿を用意してくてるって言ってましたし。」
「そう言えば、あの人そんなこと言ってたな。うん、俺はいいよ。村も見てみたいしね。」
「そうでした! いいですね。賛成です。」
「構わないぞ。」
「我はメシが食えればどこでもいい。腹が減った。」
「やった!多分、おじさんが取ってくれてる宿って最近ワタシがお世話になってた所で、オカミさんの作るご飯がすっごい美味しいんですよ!」
「ほう? それは素晴らしいな!期待していいのだな? 」
「エストもビックリするよ!家庭料理なんだけど絶品なの!」
「キュキュー!」
「よし!ならばすぐ行くぞ!お主らなにをグズグズしている、急げ!」
「はいはい。」
「ふふふ。」
「食べ物の話になっただけで元気になったな。」
という事で、パレルノ村へ向かう事になった。
ファイヤーバード達と最後の挨拶だ。
「それじゃここでお別れか。ヒナ達も元気でな。」
「クエエ!」「クエー」
「達者でな。立派に育つのだぞ。」
「クエエエッ!」「クエ!」
「お世話になりました。お気を付けて子育てして下さいね。」
「クエエエエエェッ!」「クエェ」
「バイバイ!元気でね!ポイちゃん大事に育てるから!大きくなったらいつか見せに来るよ!」
「クエェェェェェェェェ!」「クエー!」
そうして名残惜しんだあと。
元気になったファイヤバードの親2匹は、それぞれヒナを背中に乗せ、日が落ちて赤らんできた空に、赤い翼をはためかせ、家族並んで飛び立って行った。
本当にいつかまた会えるといいな。