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14話 顔に書いてない嘘


目が覚める。


どこだここ。


ホテルの部屋?



あぁ、そうだ。


Bランクのクエストを受けて、宿を付けて貰ったんだっけ。


魔法やスキルを教わって。

大森林の上空を飛んで。

クマと戦って。

街についてからも色々あって。


1日が濃すぎて、どこで寝てたのか一瞬分からなくなった。


でも、みんなでワイワイ食べた夕食の味は忘れてない。


こんがり焼けたサクサクふわふわの、フランスパンのようなパンと、イモとニンジンのような野菜が入ったコンソメっぽい香味スープだ。


ガツンとステーキを食べたあとの夕食としては最高だよね。料理を作ってくれるアイシャとファナには、感謝だけじゃなく、別の形でお返ししないとな。


「起きたか。軽く朝食を食べたら冒険者ギルドに向かうぞ。」

ウォーデンは朝も早い。全てが強い。


「了解。すぐ行くよ。」

男の寝室(仮)から出て、水場で顔を洗う。


ふぅ、目が覚める。


どうやら完全にアースコルトの文明を舐めていたようだ。インフラが思いのほか整っているのだ。

まぁこの宿が特になんだろうけど。


電気は流石にないみたいだけど、別に要らないってくらいに炎元素、光元素、雷元素、風元素の各種器具が、家電や照明の代わりになる。


そして水道。なんとトイレまで水洗(擬似)なのだ。これには流石にビックリした。


まず土魔法で地下を掘り、そこに水を流しているらしい。掘った分の脆くなった地面も、土元素で補強。しかも土元素は高位の使い手だと、鉄のようにある程度まで硬度も変えられるんだと。つまり水道管と似た物が作れる。トイレの水もスイッチを押せば魔力が通り、流れる仕組みだ。下水も各種元素で浄化する。


これらの知識は全てアイシャから。

歩くアースコルト辞典である。


ちなみに俺も地球の事を少し話した。

みんな結構食い付いてたな。

特にアイシャはTVや車に地下鉄、飛行機のことについて質問攻めにしてきて。


その流れで、ファナには俺が転生者だって事を言ってしまった。


そしたら。

「スゴ!超レアの称号じゃないですか!? いいなー、私もなんかそういうの欲しい。」


とか言ってた。

あ、でも神獣士とかの話はしてない。

みんな眠くなって、お開きになったしね。


転生は俺の問題だからいいけど、神獣の件は無闇に言うもんじゃないし、下手したらファナを巻き込んじゃう可能性もあるもんな。


「あ、ヨウスケさん、おはよー。」

「おはようファナ。みんなもおはよ。」


リビングに行くとみんな揃っていた。


「俺が1番最後か。お待たせしました。」

「まだ急ぐ時間じゃないので大丈夫ですよ。」


「良く寝るなお主は。」

「エストーおはよう」


「ヨウスケさんもどうぞ。昨日食べ忘れたリンゴです。今日の朝ゴハンはこれとブドゥーです。あとサンドコッチです。」


「おーありがとう。寝起きには丁度いいね。」


食べ物の名前どうした。


「んー美味しい。リンゴってこんなに甘酸っぱいのもあるんですね。」

ファナは念願のサワーアップルを食べれてご満悦そうだ。


「でもこのブドウも美味しいぞ。1個が大きくて食べ応えがあるな。」


「そうですね。良いお店だったので、また買いに行こうと思います。」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



そんなこんなで、のんびり朝フルーツを食べ、落ち着いてからギルドまで来た。


入って右隅のテーブルにいると言われてたんだけど…。


「えーと、イケおじは。あ、いたいた。」


「よう。昨日は良く眠れたか?」


「おかげさまで。あんなに良い宿とは思いませんでしたよ。」


「ガハハ、気に入ってくれたなら何よりだ。おい、来たぞ。」


イケおじが呼ぶと、男2人と女2人がこっちに歩いてきた。あの人らが合同パーティの相手かな。


「早速だが紹介する。一緒に任務に行ってもらうスレッジハンマーの4人だ。」


「リーダーのベイル、冒険者ランクはCです。今回はよろしくお願いします。主に前衛です。」

「同じくCランクのウォーデンだ。こちらこそよろしく頼む。前衛か斥候だ。」


ベイルさんはガタイの良い青髪の男性。190cmくらいあるだろうか。銀色の装備と、ブロンズに光る盾を装備している。防御力と重量がかなりありそうだ。でも意外と低姿勢っぽい。



「アタイはリナンド。Dランクで斥候が得意だよ。よろしく。」

「アイシャです。Dランクの魔法使いです。よろしくお願いいたします。」


アイシャと握手したリナンドさんは、短めのウェーブの黒髪で、勝気な感じの女性。


「弓使いのネイノクス、Cランクだ。任務達成のために頑張ろう。」

「リンドウヨウスケです。昨日登録したばかりのFランクでジョブは……分かりません。足を引っ張ったらすいません。」

「大丈夫だ、サポートするさ。」


俺と握手をしたネイノクスさんは、頭に赤いバンダナを巻いた中肉中背。良い人そうで良かった。


「リザ。魔法使いよ。Eランクだけど頑張るから、よろしく。」

「私もEランクです!よろしくお願いします。あ、前衛です。」


ファナと握手したリザさんは女のハーフ獣人か。茶髪の上に、ロバみたいな耳がピンッと立っている。尻尾もある。うん、いいねぇ。


獣人のいる人達と合同パーティ、楽しみだね!

しかも、ジョブがそれぞれちゃんと別れててバランス良いな。ご指導ご鞭撻を願いたいところだ。


「スレッジハンマーは、普段はブローニャじゃなくナモリが活動拠点でな。今回は用があってこっちに来ていたらしい。Dランク、Cランクの任務経験は多いが、Bランクはそんなに経験がないんだったな。」


「そうです。ですが今回はみなさんもいますし、心強いです。な?」


「おう。ウォーデンさんは強そうだしな!そう言えば、小さいがドラゴンもいるんだよな?」


「我か? フン。気安くドラゴンなどと呼ぶな。」

少し離れた所にいたエストが不機嫌そうに答える。


エスト!一気に空気がヒエヒエだよ!向こうの皆さんの顔がピクピクしてるって!


「ま、まぁあまり気にするな。ドラゴンは大体こういうもんだ。ガハハ…」

イケおじのフォローが苦しい。


「後で詳しく聞かせてもらうからな。」

「な、なんのことだか。さて!任務の詳細を改めて説明するぞ。」


なんだ? イケおじがなんか焦ってたぞ。

エストと何かあったのか?


「目的地はこの街から、真っ直ぐ南下した所にあるカルナギス峠だ。そこにヒクイドリが巣を作ったという報告が昨日あってな。Bランクのモンスターが巣を作り、番でタマゴを守っているのだ。」


「タマゴを守る番…ということは。」

アイシャの言葉でイケおじが頷く。


「基本的には気性が荒くなり、攻撃性が増すことが多いな。巣の近くにはパレルノ村もあるし、この街にも影響が出るかもしれない。」


「それはマズイですね。最悪、戦力が足りなければ村は消えてしまうかもしれない。」

ベイルが顎に手を当てて言った。


「そうだ。それは何としても止めたい。ただ、幸いタマゴが孵化すれば、ヒクイドリの習性で間違いなく山奥に帰る。いつ孵化するのかは分からないが、大人しくヒナを連れて山奥に帰るようなら、狩猟の必要はないという事だ。」


「危ない場合、やっぱり討伐するしかないんですか? 捕獲して森に返すとかは無理ですか?」

気になって聞いてみた。


「そうだな………。状況次第でやりようはあるかもしれないが、少しでも選択を間違えれば被害が出る。これはアースコルトにおける、人間とモンスターの生存競走だ。避けては通れないこともある。覚えておくといい。」



そうか。俺だって既にレッドグリズリーを狩猟している。命を奪う、奪われるというのは全ての生物に等しく起こりうる行為だ。個々が生き残るために起こる弱肉強食を、完全に否定することは出来ない。


ただし、もちろん目的と手段によって善悪は間違いなくある。だからこそ規律・法律を作るのが人間という生き物だと思ってる。



「他に質問はないか? 一応両パーティに1枚ずつ渡しておくぞ。目的地に目印をつけてある。それとパレルノ村にもな。暗くなったら村で泊まるといい。話しは通してあるから宿も借りれるはずだ。」


ベイルとウォーデンがそれぞれ地図を受け取る。


「あー、あとこれもだ。風元素を使った、連絡用の魔法具も二つ渡しておくから、緊急事態が起こったらギルドに連絡してくれ。高価だから扱いには気をつけるように。よし。説明はこんなところだな。何か質問はあるか?」


予想はしてたけど、やっぱり電話の代わりもあるのか。本当になんでもあるな。


「あ、すいません。出発の前に、素材を買い取って欲しいです。」


「おっそうか。じゃあオレが見……ても分からないから、受付のネル…ねーちゃんに言うといい。解体のギルド員が来てくれるはずだ。あれだ、俺はここの関係者じゃないからな! 急ぎの野暮用があるから、スマンがあとは頼んだぞ!」


そう言って、そそくさとギルドから出ていくイケおじ。なんだアレ。めちゃくちゃ怪しいんですけど。


怪しいものは鑑定だ!というエストの言葉を思い出すが、既にイケおじは居なくなってしまった。逃げ足が速い。


「ではレッドグリズリーの素材を売りましょう。バッグの中も空きますし。」


「だな。俺も行くよ。どんな流れか見たいし」


「と言うことだ。済まないが少し待っててもらえるか?」


「はい、構いません。」

「レッドグリズリーか。見た事ないな」

「ウォーデンさんが倒したのか?」


「いや、ヨウスケ殿1人だ。」

「え? 新米が1人で?」

「本当なの? Dランク相当の魔物なんでしょ?」

「きっとレベルが低い個体だったんでしょうね」


「まぁそんなとこだ。」


確かにレベルは高くは無いが、サイズは大きい個体だった。そもそも普通はFランク1人で倒せるモンスターではない。だがそんな事を言う必要はない。ウォーデンは黙っていた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


レッドグリズリーの毛皮は、銀貨25枚で買い取ってくれた。

解体・買取りを担当してくれた若いギルド員が言うには、ドラグ大森林以外ではあまり見ない種で、品質もそこそこ良かったらしい。久しぶりに見たとはしゃいでいた。


それから、ギルドを出て15分。


街の南側には門がないので、西の門から出た。


この先の十字路を南に曲がり、そのまま街道を真っ直ぐ道なりに進めば、カルナギス峠の手前の森まで行けるみたいだ。


するとスレッジハンマーのベイルが声を掛ける。

「それでは、ここからはモンスターもいるかもしれません。一応隊列を確認しましょう。まず私が最前列、ウォーデンさんは最後方でいいですか?」


「あぁ、それがいいだろう。」


「リンドウさんと、ファナさんは中央。斥候のリナンドは俺の後ろ。魔法使いのリザがさらにその後ろ。弓使いネイノクスとアイシャさんはウォーデンさんの前で。ドラゴンさんは…ご自由に。それでいいかな?」


丁寧に、改めてジョブも言ってくれる。


「分かりました。」

それぞれ言われた位置につく。

エストは隊列に入らず、俺と同じくらいのサイズになって、街道の端っこをノシノシと歩いてる。


にしても。さっきから思ってたんだけど、ネイノクスさんの声、なんか聞いた事あるんだよな。気のせいか?


これから一緒に戦うんだし、気になるからちょっと鑑定してみよう。


こっそりネイノクスさんを鑑定してみた。


『アダート・フンテラール』 Lv22

年齢︰24歳

常態︰普通

職業︰盗賊

所属︰スレッジハンマー

HP︰281/281 MP︰53/53

攻撃力︰67  防御力︰64 

魔力︰32  魔法抵抗︰39

魔力操作︰21  敏捷性︰67+4

運︰41


所持スキル

スリLv3・捕縛術Lv4・逃げ足Lv2・弓術Lv3


所持魔法

雷魔法︰Lv1サンダースピア


装備

力のコンポジットボウ(弓威力+5)

森林の迷彩服

ビッグディアのマント(水耐性+6)

早駆けのブーツ(敏捷+4)


称号︰略奪者・密売人

契約対象︰なし


「え?」

ビックリして思わず声に出してしまった。


「どうした? 不安か? 安心しろ、俺たちもついてるからな。」

そういって、俺の肩に手を置く自称ネイノクス。


ネイノクスさんじゃないじゃん。

アダートさんでしょ貴方。


改めて見てみる。

うん、間違いない。


職業とかスキルとか称号に、私は悪い盗賊ですって完全に書いてある。顔には書いてないのに。


どういうこと?

盗賊が身分と名前を偽って、合同パーティ?

そんな事をする意味は。

どう考えてもこの状況はおかしい。


俺はエストを見る。

エストは素知らぬ顔だ。

でも、エストが気付いてないとも思えない。


鑑定持ちのファナは……気付いていないのか、普通に歩いてる。アイシャとウォーデンはなかなか表情が伺えない。


もしかして結構マズイ?

このままだと身ぐるみ剥がされて、下手したら殺される!?


いや、落ち着け俺。こっちにはエストにアイシャとウォーデンもいる。ファナもいる。


こうなったら全員を鑑定しよう。

何か行動を起こされる前に、まず相手を把握する。

それが大事だとエストも言っていた。

既にちょっと遅い気もするけど……。


まずは自称リーダーのベイル。



『ギャレス・クラースマン』 Lv27

年齢︰27歳

常態︰無し

職業︰盗賊団の首領

所属︰スレッジハンマー

HP︰515/515 MP︰189/189

攻撃力︰210  防御力︰233 

魔力︰138  魔法抵抗︰117

魔力操作︰54  敏捷性︰90

運︰42


所持スキル

シールドバッシュLv4・スリLv6・捕縛術Lv3・盾術Lv5・剣術Lv3・拳闘術Lv3


土魔法︰Lv1アースアーマー・Lv2ロックブラスト・Lv3土のエンチャント


装備

シルバーソード

氷練のシルバーアーマー(氷耐性+8)

ブロンズゴーレムの盾(土魔力+2 土耐性+5)

シルバーグリーブ


称号︰略奪者・密売人・魔を討つもの・盾の使い手

契約対象︰なし



強いな。どちらかと言うと物理タンクって感じか。万能なウォーデン程じゃないけど、リーダーと自称するだけはある。装備も強いっぽい。


しかし俺たちからすれば、この状況の危険度はさらに増したな。


あと、スキルLvや装備の効果、それに所属など、より詳細まで見れることに驚いた。


俺の鑑定スキルの経験値なのか、彼我の魂核・器の差なのかは分からないけど、生死をわける場面では大事な情報になりそうだよね。



そのあと、残りの2人にも鑑定した。


Lv、ジョブ、スキル、能力の数値に違いはあれど、スレッジハンマー所属で、盗賊関係のスキルを持っているのは同じだった。


なんて俺が鑑定している間にも、8人とエストは南下を続けている。


仲良く雑談するスレッジハンマーの面々。ステーキが美味かっただの、向かいの店は安いけど味は普通だの、宝石店の店員が美人だの。


対する仲間たちは、やや口数が少ないか?

スレッジハンマーの話しに相槌をうったり、質問に簡潔に答える程度だ。



と、ここでファナが話し掛けた。

「みなさんは冒険者になって長いんですか? いつもはナモリで活動しているんですよね?」


「おう、ナモリはブローニャよりは小さいが住みやすいぞ。俺たちみたいなもんでも、それほど居心地が悪くないしな。」

そう答えたのはネイノクスもといアダート。


「ひゃはは、違いないね!ブローニャもいい街だけど、私達にはちょっとキレイ過ぎる。」


「そうですか? みなさん強そうでカッコイイし、最初はブローニャの人かと思ってましたよ! ネイノクスさんのバンダナとかも、ナモリの流行りとか?」


「そ、そうか? まぁナモリではそれなりに名が通ってるかもな! バンダナは流行りってわけじゃないが、ちょいと気分転換だ。おい聞いたかリズ、やっぱりカッコイイってよ!」


「昨日からしつこいわね。全然カッコよくないわよ。あと私の名前はリザ。間違えないで。」

危うく吹き出しそうになるのを堪える。本名リズだもんな。ウソノクスさんよ、ボロが出て睨まれてるぞ。


「そうですか? あまり見ないけど、斬新で似合ってますよ! でもバンダナを取ったらどんな髪型なのかも気になりますけど。」


「おいおいなんだ? 俺に惚れたら火傷するぜ? 今は任務中だし装備だから外さないけど、いつかな。」


ファナが軽快に雑談に混ざっている。

けど質問に、意図を感じる気もする。


ファナは一時的とは言え、昨日から共にいる仲間だ。俺より冒険者歴は長いし、いざと言う時はファナも頼りになるかもしれない。


そうだ、今更だけど鑑定しておかないとな。



『ファナ・リーズ・メルト』 Lv19

年齢︰18歳

常態︰普通

職業︰冒険者

HP︰341/341 MP︰275/275

攻撃力︰126  防御力︰119

魔力︰108  魔法抵抗︰115

魔力操作︰97  敏捷性︰184

運︰20


所持スキル

炎の鼓動・炎の波動・炎の加護(小)・拳闘術Lv3

鑑定Lv7


所持魔法

炎魔法︰Lv1ファイヤーボール・Lv2ファイヤーウォール・Lv3炎のエンチャント・Lv4バーニングオーラ

光魔法︰Lv1ライトボール・Lv2ライトヒール・Lv3光のエンチャント


装備

鉄の手甲

布の服

火精霊のショートケープ(炎魔力+5・炎耐性5+・全異常耐性+10)

レザーブーツ


称号︰炎の力を持つもの(小)

契約対象︰なし


「まじか」

あ、また声に出しちゃった。


「何がマジなんですか?」

隣を歩いていたファナが聞いてくる。


「あ、いやほら、ネイノクスさんのバンダナいいなって。俺も真似してみようかな~とか。」


「へ、へ~!い、いいと思いますよ!うん!」

目が泳いでるぞファナ。ウソノクスに似合ってないって言ってやれ!


ていうかファナが思ったより強い。

このレベルでこれって。余裕でベイル以外には勝てそう。


炎のなんちゃらとか、俺とかエストに似たステータス持ってるし。

炎だからまた別物?

それとも波動や加護とかってそんなに珍しくないのか? 見たところ普通の女の子だしな。


でも俺なんかより頼りになりそうだ。



とりあえず大体の情報は取れた。

あとはスレッジハンマーという名の盗賊団が、どう動くか。


仲間にスレッジハンマーのことを伝えるのも考えた。けど、下手に動けば怪しまれるし、そうなると彼らの油断を誘えなくなる。闇雲に動いて、場が混乱する方が結局危険だと思った。


それに俺の考えすぎで、このまま何事もなくヒクイドリの巣を調査する、その可能性もまだゼロでは無い。


多分だけど、エストも敢えて今は見逃している感じだしな。


そういえばエストとイケおじが、意味深な会話をしてたっけ。

この合同任務、最初から罠か?

色々と怪しかったよな。


とは言えこうなったなら仕方ない。今は気取られないように警戒しつつ、流れに身を任せるか…。


頼もしい仲間がいるから、何とかなると信じるしかない。



誤字脱字はちょっとは少なくなりましたかね…。

それでもゼロは本当に難しいですね。


文章や戦闘描写なども、あとから読んでて違和感を感じることが多いので、ちょくちょく読んではその度に修正してます。投稿スピードを維持したいと思うけど、そうすると拙い部分が多くなるというジレンマです。果たして慣れるのでしょうか。

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