『ライオンのプレスマン』
けものたちが、筆記用具の数を自慢し合っていました。子だくさんのけものは、子供たちが成長したときに与えられるように、筆記用具をたくさん持っているものです。2本、4本、6本、など、大体偶数でしたが、ライオンだけ、話に参加しないのです。ライオン以外のけものたちは、何だかちょっと勢いづいて、あなたは何本の筆記用具を持っているの、と尋ねました。ライオンは、面倒そうに、一本しか持っていない、と答えました。
ライオン以外のけものたちは、一本しか筆記用具を持っていないライオンを笑いましたが、ライオンが、その一本がプレスマンであることを示すと、ライオン以外のけものたちは、恥ずかしさに一言も言えなくなりました。
教訓:愚にもつかない筆記用具を何万本持っていても、一本のプレスマンには及ばない。