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勘違いによる死

なんかもうボロボロだよ‥

ちなみに作者はものすんごい遅筆です


ガタンゴトン…ガタンゴトン…

満員電車に揺られて自宅に帰る俺ー神 伊佐男がいた。

大した名前だが実際はただの社畜だ。一日最低14時間労働、その追加でサービス残業。そのおかげで家に帰る時間が無くなり、二徹三徹当たり前、最近では仕事が増えて家に帰るのが珍しくなっていたのだ。今日は2週間ぶりに家に帰る。掃除なんて出来ない、シャワー浴びて3時間寝て起きて着替えて出る。言ってて悲しくなって来た…。

ガシャン!!

ファ!?

なんだなんだなんだ⁉︎

ガンッ!!

「「「うわぁぁぁっ!」」」

ギャリギャリギャリィッ!

何だ!?脱線だと?

畜生っ!満員電車だから身動きが取れない!

くそっ、ついてねぇ!ついてねぇよ…

ガンッ!!

ガリガリガリ!

ドォン!

…フェンスを打ち抜いて20m程道路を突っ切った後、近くのマンション…俺の住んでるマンションじゃねえか…に激突してようやく止まった。

『あーあー、マイクテスマイクテス、聞こえますかー』

 俺が住処を無くして絶望して居る時、放送が入ったと思ったら車掌さんじゃ無い女の声が聞こえて来た。鈴を鳴らす様な聞こえが良い声だ。

『全く、なんだって私にあのお方を任せるんですか‥緊張で力加減間違って事故らせちゃったじゃ無いですか…まあ、言われた以上はやりますけど…』

声に聞き惚れて居るとなんか恐ろしい声が聞こえた。力加減間違えて事故?じゃあこの事故この人が強引に脱線させて起こしたってのか?

『気を取り直して…私、クルットルと申します。スサノオさん、いらっしゃいますね?貴方を天界へ連れ戻しに来ました。後部車両最後部へ来て下さい』

天界だと?これが俗に言うなろう系主人公って奴か…羨ましい…

『…くる気配が無いですね、行きたく無いのですか?もう一度言います。カミ、スサノオさん。後部車両最後部へ来て下さい。次は直接行きますから。』

ん?なんか嫌な予感が…まさかな。

『…本当に行きたく無いみたいですね。ならば仕方がありません、そっちに行きます。逃げない様に。』

…なんか猛烈に嫌な予感がする。盛大に勘違いをされて巻き込まれそうな嫌な予感が。

といいつつ今のすし詰めで身動き取れない状態じゃ何も出来ないのだが

ガラガラガラ

ふと音がして振り向くとこの世のものとは思えない程の美人さんがドアを開けて入ってきた。

驚いた事にこのすし詰め状態の中普通に歩いている。すげぇ。

カツ…カツ…カツ…カッ

そんな事を考えて居るとその美人さんは俺の前で止まった。スサノオじゃ無いのだが俺。

「私がクルットルです。さあ、行きますよスサノオさん。」

貴方は何か重大な勘違いをしている様だ。

「いいえ、私は遠慮しておきます。」

「ダメです。それは許されません。」

「私は貴方が知っているスサノオではありません。私は(伊佐男です」

「下手な嘘はやめて下さい。バレバレです。」

話を途中でぶった斬られたのだが。

そして周りを見て居ると一部の者は野次を飛ばして-文句を言いたいのはこっちの方だ。

一部は羨ましそうにし-勘違いでやられても嬉し…いな、否定できねえ。

何か撮ってる者も居る-俺は見せ物じゃねえ。

そんな事を思いながら相手の誤解を解いているととうとう相手がブチギレた

「ええいもういいです!強制的に連れてかせてもらいます!」

その言葉とともに何か強い衝撃が起き、胸に焼けつく様な痛みが走った

「んぁ?」

思わず変な声が出た。え?なに、が、おこ、ったん、だ?

気絶しそうになるのをなんとか堪えて下を見るとクルットルさんは腕を俺の胸に突き刺していた…胸⁉︎

体に力が入らない。刺さっている手を支えにして何とか立っている状態だ。

周囲も声を無くしていた。そりゃそうだろう。美女とおっさんが言い合っていたら美女の手がおっさんを貫いたのだ。誰だってフリーズする。

そう思っていると彼女は俺に刺さっている手を抜いた。支えを失った体はゆっくりと倒れてゆき、栓が無くなった穴から噴水の様に血が噴き出る。

ここでようやくフリーズが溶けたのか悲鳴が車内を飛び交い、隣でもろに血を被った人なんか腰が砕けて失禁している。汚ねえ。

血溜まりの中で薄れゆく視界と意識の中で最後にこんな言葉が聞こえた。

「ん?すぐ死ぬなんて…まちがったかな?」

ふざけんなテメェ、気が狂っとる。

朦朧とする意識の中で、最後に思った事がこれだった。


誤字脱字など有ればお知らせ下さい。

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