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アンデッド部隊

あらすじ・題名を変更しました。

旧題「数こそ力なり!! おかしくなった世界の魔物使い」

一気にステータスが上がって力加減が若干おなしいことになっている。

 線路を片手でグニャリと握り潰すことも用意だ。


 その光景を見たハイゴブリンの表情が真っ青になり、ゴブリンメイジは褒めてくれた。


「主様! その剛腕は素晴らしいと思います!」


 少し力を入れただけなんだが、感触的には発泡スチロールみたいだった。

 触れた物を全て壊してしまいそうだ。


 力加減が必須だな。


 さて、スキルレベルが上がったおかげでスキルが強くなった。


【テイマー】レベル八

・魔物の捕縛、解放、命令を行える。

・魔物が倒した経験値の裁量は自由に設定できる。

・現状捕縛できる魔物の数は2560体である。

・各魔物のステータスを確認が可能となる。

・部隊を編制することが可能となる。

・名前を付ける事が可能になり、名のある魔物には経験値に補正がかかる。現状名付けは80体。

・魔物同士の合成が可能となる。

・魔物の保管が可能となる。現在20体

・魔物に自身のステータスを与える事が出来る。与えたステータスは魔物が死んでも戻らない。




【使役者】レベル七

・使役したモノを上手く使役できる。

・使役したモノが得る経験値が増える。

・使役したモノと離れていても会話が可能になる。

・使役したモノに一時的に能力値を上げる事が出来る。

・使役したモノと自分の位と交換が可能になる。

・使役したモノを中心に自身を含めた使役したモノを集める事が出来る。

・使役したモノのステータスを奪い自身のステータスにすることが出来る。


【鑑定】レベル六

・対象の詳細を確認できる。


【アイテムボックス】レベル七

・アイテムの出し入れが出来る。

・容量はレベルに依存する。

・触れることなくアイテムを出し入れできる。

・入れたアイテムの劣化は止まる。


【身体強化】レベル七

・ステータスを11倍にする。


 身体強化はすごいな。

 おかげで力加減が必要になってはいるんだがな。


 アイテムボックスは想像通りの強化だな。

 触れなくても入れられるようになるのはもっと早い方が良かったな。


 鑑定は内容が増えなかった。

 まぁ性能は上がっているとは思うが、少し残念である。


 そして、テイマーと使役者はやはりお互いが対になっているように思えるな。


 それにやっと来たよ。

 魔物の保管が!


 20体と少ないが、ゴブリンをしまうには問題ない。

 これで何の憂いもなく人に会える。


「その前に風呂に入りたいがな」


 ずっとゾンビを相手にしていたから服に匂いが付いてしまった。

 風呂にも入れず殲滅してしまおうと何度思ったことか。


「だが、やり切ったぞ!」


 俺は櫓に立ち、アイテムボックスから全アンデッドを解放した。


「お前ら! 出番が来たぞ!」


 全員が俺の方を向く。


「アンデッド隊! お前らは周囲にいるゾンビを掃討しろ! 一番の戦果を上げた奴には名前をやる!」

「「「アァァァアッァアアァアアアーーーー!!」」」


 元気だな、おい。


「行けーー!!」

「「「アアアァァアァァァアアァアァァアアーーーーー!!」」」


 周囲の土壁を軽々超えて周囲に散らばるアンデッドの軍勢はまさに一騎当千で次々と蹴散らして行く。


「主様~。私たちはどうしますか~?」


 下からゴブリンメイジが声をかけてきた。


「お前らは待機だ。全員で行ったら誰が俺を守るんだ」

「なるほど! 守りはお任せください!」


 張り切って指示を飛ばしている。

 あいつがゴブリンのリーダーなのかな?


 ふと、辺りを見渡すと火柱が打ちあがった。

 あ、リッチ達だな。あれ。


「お前ら、建物破壊はやめろ。魔物の殲滅だけだ」

『申し訳ございません。少々張り切ってしまいました』

「まぁいい。身の危険を感じたら躊躇はしなくて良いが、出来るだけ建物は壊すな」

『かしこまりました』


 なるほど、遠い仲間と連絡するってこんな感じなのか。

 無線とか電話みたいだな。


 経験値は俺に全振りしているのにレベルがまったく上がらない。

 ならあいつらに振るか。


 そう思ってスマホを取り出して力加減しつつ、配分を魔物側に全振りした。

 少しはマシだろう。


 30分程度経った頃、リッチから連絡が入った。


『主様。お伝えした方がよろしいかと思い、恐れながら連絡いたしました』

「何だ?」

『ゾンビの異種と思しき個体を発見いたしました』

「殺すな。すぐに行く」

『かしこまりました』


 すぐに櫓から降りてゴブリンを集めた。


「今からリッチの元に行くぞ。お前らは俺の周囲の警戒を頼む」

「はい! お任せください」


 俺は頷くとすぐにリッチの元にスキルで移動をした。


「主様。お手数をおかけして大変も仕分けございません」


 そう言って頭を下げるリッチの足元には暴れるゾンビがいた。


 本当にあっという間に着いた。

 一瞬浮いた感覚がして次の瞬間にはここにいた。


 スキルってやっぱり凄いな。


「そいつがそうか?」

「そうでございます。詳しくは分からないのですが、気配が違うのでございます」

「ふむ」


 鑑定を発動し、足元のゾンビを見た。


====


種族:バンシー

・叫び声で死者を集める。


====


 あ、コイツ最初に見たゾンビだ。

 こいつが大きな声で叫んだ後に大量のゾンビが集まったんだ。


「こいつと同じような奴は他に居そうか?」

「そうですね……。似た気配はしません」


 周囲の気配を探知したのか?

 さすがはデミリッチからリッチに進化しただけはある。


「だとしたらお手柄だぞ、リッチ。よくやった」

「おぉ。光栄でございます」


 さてと、暴れているバンシーの頭に触れた。


「仲間になれ」

「キシャーー!」


 あれ?

 失敗した。


「恐れながら、発言をお許しください」

「何だ?」

「はい。アンデッドは強さを見せ、心を折らねばなりません」

「そうなのか?」

「はい。アンデッドは無意識で生者に憎しみを持ってしまうのです。その為、屈服させなけれ仲間にするのは難しいかと」

「参考になった。ありがとう、リッチ」

「いえ、出過ぎた真似をして申し訳ございません」


 頭の低い奴だ。


 それにしても心を折るってどうすれば良いのだろう?

 少し考えた結果、バンシーの顔の横のコンクリートをぶっ叩いた。

 物理で攻めてみる。


 ドコン! っと音と爆風がして粉塵がまった。

 粉塵が収まるとぽっかりと空いた穴が姿を見せ、リッチはガタガタを震え出した。


 リッチに目を向けると頷いたのでもう一度頭に手を置いて仲間になるように命じた。


 今回は成功した。

 良かった。


 それからしばらくして周囲の動くゾンビは全て駆逐されたのであった。



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