表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

4/53

スキルの力

あらすじ・題名を変更しました。

旧題「数こそ力なり!! おかしくなった世界の魔物使い」

 ゾンビの足は遅かった。

 俺たちの勝ち筋は動きが遅いこいつらを近寄らせずに倒しきるしかない。


『モンスターを倒しました。 経験値を獲得します』

『モンスターを倒しました。 経験値を獲得します』

『モンスターを倒しました。 経験値を獲得します』

『モンスターを倒しました。 経験値を獲得します』

『モンスターを倒しました。 経験値を獲得します』

『モンスターを倒しました。 経験値を獲得します』

『モンスターを倒しました。 経験値を獲得します』

『モンスターを倒しました。 経験値を獲得します』

『レベルが上がりました』

『レベルが上がりました』

『レベルが上がりました』

『レベルが上がりました』


 ゴブリンの投げた石がゾンビに当たりゾンビが転倒。

 後続のゾンビに踏まれて死んでいるようだ。


 何とも頭の悪い連中だ。


 前方と後方に分かれて石を投げる。

 もちろん俺も投げている。


 50mも石を投げることは出来なかったがステータスが上がったおかげで威力だけは上がっている。

 正確性は全然だが適当に投げても当たるから問題はない。


 それにしても数が増えているようにも思えるが気のせいではないようだ。


「クッソ!」


 ゾンビは40mまで近づいている。

 このままではまずい。


「ギャギャギャ~~~!?」


 頭が混乱しそうな中、一匹のゴブリンが苦しみ出した。


「動揺するな! お前らは石を投げ続けろ!」


 他のゴブリンが手を止めたので即座に命令をした。

 俺は苦しんでいるゴブリンを中心に移動させた。


 暴れているゴブリン。

 何がどうなっているやら。


『ゴブリンが進化します。止めますか? YES/NO』


 神のお告げの如くアナウンスがする。


 マジか!


 俺は即座にスマホを取り出してYESを押した。


 するとゴブリンの身体は大きくなる。

 大きさは150 cmで止まった。


「お、おい。大丈夫か?」

「は、はい。大丈夫です!」


 え?

 喋った?


「えっと……。喋れるのか?」

「喋れるようになりました!」


 えっと。

 こういうこともあり得るのか?


 いや、今はそれどころではない!


「お前は何かできるようになったことはあるか?」

「はい! 魔法が使えるようになりました!」


 魔法だと!

 羨ましい!


「どんな魔法だ!」

「はい! 土魔法です!」

 

 使える!


「前方に壁を作れ!」

「分かりました!」


 進化したゴブリンは即座に魔法を発動せ、ゾンビが来られないように壁を作り上げた。

 素晴らしい!


「まだ魔法は作れるか?」

「あの規模の魔法はあと一回が限界です!」

「温存だ。命令があるまで魔法は使うな」

「はい!」


 すぐにスマホを操作し、経験値配分をゴブリンに全振りした。


「全員で後方のゾンビに石を投げろ!」


 後方のゾンビは15mまで迫っていた。

 だが、何とか石を投げることで倒すことはできている。


「魔法でさっきの壁を作れ。ただし真ん中を人ひとり分開けろ」

「分かりました!」


 すぐさま地面がせり上がり、壁が形成される。

 真ん中は俺が命令した通り人が入れる大きさに開けてある。


「お前は休憩し、魔法が使えるようになったら線路を解体。他のゴブリンが使えるように加工して渡せ」

「休憩は要りません。すぐに取り掛かります」


 魔法ってことは魔力を使っているってことだからまだ魔力に余裕があるのか。


 ゾンビを倒しているし、レベルが上がっているのだろう。

 それにしてもすごいな。


「他のゴブリンは一点に集中して石を投げろ」


 これでしばらくは持つだろう。


「主様。このような感じでどうでしょう!」

「切っただけじゃないか。まぁ良いコレを10本作れ」

「はい!」


 本当に切っただけの線路だ。

 まぁ振り回せれば問題ないだろう。


 スマホを取り出し画面を確認する。

 ログを見た。


 その中には、


『四匹のゴブリンが進化できます。進化させますか? YES/NO』


 即座にYESだ!


 ゴブリンが四匹一斉に苦しみだした。

 そして苦しみから解放される頃には二メートルを超える巨体となっていた。


 その姿はあの大きいゴブリンを一回り小さくしたような大きさだった。


「え~と。魔法使いゴブリン。お前はこいつらに合うように線路を加工しろ」

「はい! 了解しました!」


 ただ切るだけなので直ぐに四つの鉄棒を渡す。


「お前らはあそこから出てくるゾンビを叩き潰せ」

「了解しました」


 こいつらも喋るのか。


 人ひとり通れる通路から一匹のゾンビがゆっくりと顔を出した瞬間に叩き潰されるゾンビ。

 哀れなり。


「魔法使いゴブリン。お前は柵の方にも土の壁を作れ。そしたら壁が壊れないように監視しろ」

「はい!」


 そう言ってあっという間に周囲が壁に囲われた。


「まだ出来るか?」

「もう限界です」

「では休め」

「はい!」


 元気に返事をして寝始めた。

 起こそうと思ったがこいつが今回のMVPだからと自分をなだめて放置した。


「お前とお前とお前は壁に亀裂が入らないか見ておけ」

「ギャギャ」


 これでとりあえず大丈夫か。

 お腹減ってはいるが、しばらくは問題ないだろう。


 その間にスマホを確認した。


======


名前:黒井沢 正義

職業:“魔物使い”

レベル  6→13

HP    160→300

MP    56→70

攻撃力  11→25

守備力  11→25

素早さ  11→25

魔攻力  11→25

魔防力  11→25

運    11→25


スキルポイント:350


スキル

・テイマー(レベル一)

・成長補正

・使役者(レベル一)


=======


「成長補正半端ねー!!」


 ステータスの伸びが2倍でスキルポイントが5倍だ!

 これは勝つる!


 スキルポイントはすでに取得スキルにも使用でき、レベルを上げる事が出来る。


 レベルを1上げる為に必要なポイントは10。

 2では20。

 3では40。

 4では80。


 倍々で上がっていく仕様になっている。


 いろいろ考える時間は無いので直感でスキルを上げる。


 そしてステータスはこうなった。


======


名前:黒井沢 正義

職業:“魔物使い”

レベル  13

HP    300

MP    70

攻撃力  25

守備力  25

素早さ  25

魔攻力  25

魔防力  25

運    25


スキルポイント:10


スキル

・テイマー(レベル六)

・成長補正

・使役者(レベル三)


=======


 テイマーを五レベル上げる為に必要だったポイントは310ポイント。

 使役者を二レベル上げて30ポイント。

 合計で340ポイントだ。


「スキルレベルを上げるとこうなるのか」


【テイマー】レベル六

・魔物の捕縛、解放、命令を行える。

・魔物が倒した経験値の裁量は自由に設定できる。

・現状捕縛できる魔物の数は640体である。

・各魔物のステータスを確認が可能となる。

・部隊を編制することが可能となる。

・名前を付ける事が可能になり、名のある魔物には経験値に補正がかかる。現状名付けは20体。

・魔物同士の合成が可能となる。


【使役者】レベル三

・使役したモノを上手く使役できる。

・使役したモノが得る経験値が増える。

・使役したモノと離れていても会話が可能になる。

・使役したモノに一時的に能力値を上げる事が出来る。


 これがスキルの力か。



もし少しでもご興味頂けましたらブックマークと『☆1~5』評価などで応援をお願い致します!


下にスクロールしていくと、ポイント評価を付ける部分がございます。

執筆の励みになりますので、レビュー等も何卒よろしくお願い致します!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ