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かなりメタい異世界転生

作者: 下剋上

一回書いてみたかっただけなので多分続かないです。

目を開けると、そこには人間に獣の耳が生えた女性や角が生えている男性、明らかに人間じゃない生き物達が騒がしい街を所狭しと歩いている。


俺はただの一般人。

名乗る名前も持たないただのモブだ。

そして今、俺は見知らぬ場所にいる。


これはあれだな、よくある異世界に転生するっていう典型的なやつだろう、俺はこういうシリーズが大好きでよくアニメを見たり小説を読んでいたがまさか自分がこういう体験をする羽目になるだなんて思ってもいなかったな。


「そういえばここに来る前に人生に疲れて会社のビルの上から飛び降りたっけか…」

「…?」


思わず俺は自分の考えていることが独り言として口から勝手に出てしまっていた。


「成る程……小説とかアニメの主人公とかはこういう風に勝手に口から言葉が出るのか…」

「となるとこの後はお決まりの……」


俺はそうしてぶつぶつ話しながら歩いていると

ドンッ!

と、何かにぶつかる音がした。


「あ〜あ〜やっぱりこういうやつだよな…」


視線を向けるとどうやら俺のズボンにアイスをぶつけてしまって泣いているケモ耳の女の子がいた。


「こんな時はどうやって慰めるんだったっけか……」


いくらこういうテンプレの物語と知っていても、実際こういう場面に立ち会ってみるとこの女の子を無下にすることは俺にはできなかった。


「うぅ……ごめんなさいごめんなさい」


女の子は必死に泣きながら謝っている。


「悪いね嬢ちゃん、俺のズボンがアイスを食っちまったみたいだ、次はこれでもっと良いアイスを買うと良い」


俺はそう言いながら女の子の手にお金を握らせた。


「ぐすっ……うん、ありがとうおじちゃん!」


女の子は涙を拭いて笑顔で感謝を言いながら去っていった。


「ふぅ、この世界は俺の元いた世界と通貨は同じ感じの設定になってるみたいだな」


さてさてさて、ここから先は色々なパターンがあるからどれが来るか予想はできないな…


泥棒に持ち物を引ったくられて俺がそれを捕まえて出会いを果たす系


知り合いと間違われて少ししてから間違いに気付いたけど話をして俺が別の世界から来たと話すと親身になって色々と教えてくれる系


同じように元の世界からこっちに来た人と一緒になんやかんや話が進む系


まぁ、それこそ挙げだしたらキリが無いな……

予想するだけ無意味か……


「なんだよ、やっぱり俺の人生なんて無意味じゃないか」


………こんな締めでいいのか俺……


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