徴兵騒動④
「隊長、およびたてして申し訳ありません」
兵士がニヤニヤしながら隊長に声をかけた。
駆けつけた隊長の鎧は赤く染まっている。
よく見ると周りの兵たちの鎧にも『何か』付着している。
「いや構わんよ。指示を出したのは私だからな。それで・・・何があった?」
兵士は相変わらずのニヤケ面で
「は、森の捜索をしていたところ、なにやら怪しい男が隠れていました。
何をしていると問いただしたところ挙動が怪しかった為、捕らえました。
土民は14歳だから此度の件は関係ないと言っていますが、
私には15歳を超えているように見えた為、隊長をおよびさせていただきました」
隊長がゆっくりと、大きくうなづきながら
「そうか・・・なるほどな。こいつらは土民の癖に我らに『嘘』をついたと。
そういうことだな?」
「ハッ、状況を考えるに信じられないことですがそのようです」
クックックック・・・。
不気味な笑いと共に隊長がゆっくりと村長に近づく。
「私とて鬼ではない、何か言い分があるなら聞こうか?」
村長の肩を叩き、そう告げた。
「こ、これは違うのです!騎士様のご指示に反してしまったことは
深く謝罪致します!しかしながらグレイはまだ14、此度の件には関係なく
ただでさえ人手が減ってしまいますので、仕事をあてがって」
「なるほどなるほど!人手が減ってしまうから仕事をあてがっていたと?」
村長が説明してる途中で隊長が割り込んでくる。
すごく嫌な感じがする。
なんだろう・・・なんで隊長の着ている鎧は『赤く』染まっているんだ?
それに周りの兵士の鎧にも『何か』付着している・・・。
何か、何か違和感が・・・。
「さ、さようにございます」
涙目になり、震えながら村長が答えた。
その言葉をきき、隊長を笑顔でうなづき
「つまり、私たちのせいでこうなったと。貴様はそう言いたいわけだな?」
隊長の表情が豹変した。
「めめ、滅相もございません!これは」
「黙れ」
スバン!という音の後、少し送れてボトリという音が聞こえた。
あれ・・・なんだろう。村長から赤い液体ガスゴイイキオイデ・・・。
「イ、イヤアアアアアアアアア!!」
みんながその場から離れようと逃げ出した先には兵士たちがいて
僕らを囲んでいた。いつのまにか包囲されていて
「殺せ」
隊長がそういうと僕の目の前にいた兵士が僕に向かって剣を
「レイス!」
振り下ろした。




