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鴉の溜まり場、最後の夜

私がこの場所に建てられて何年になろうか、どうやら明日で私という存在は終わるらしい。

いや正確には壊されるというのだろうか、、、


ここはある街の池のほとり、住民たちのウォーキングコースとして、

池の周りが整備された時に作られた東屋、それが私である。

建てられてからというもの私の元にはかなりの人が訪れた

ウォーキングを楽しむ老人達の憩いの場として

子供を連れた母親達の井戸端会議の場として

夜ともなれば、若い男女が愛を語り合うデートスポットとして

何万ともいえる様々な人間達がやって来ては、時の流れと共に姿を見せなくなった。


そんな日々もどうやら明日で終わりらしい

3日ほど前だろうか、スーツを着た男達が私の姿を見て

「もう限界だな」などと話していた

おそらくその時に、私が壊される事が決まったのだろう。


きっと私は充分役目を、果たせたのであろう

取り壊しが決まった日から、柱やベンチなどに

「今までありがとう」 「長い間お疲れ様でした」

などを書いていく人が、現れるようになり

私の体は、文字だらけになってしまった。


私の元に何度も訪れた者は、ほとんどメッセージを書きに現れたが

私にとって1番の思い出になっている、あの者達はまだ現れていない

およそ7年もの間、頻繁に私の元に訪れては、馬鹿騒ぎをしていた者達

そう、「鴉」と呼ばれていたあの男達、、、


大人になった彼らの姿が見えないのは、私にとって唯一の心残りである、、、


間も無く夜が明けようとしている、後数時間もすれば私はここから跡形もなく消えてしまうのだろう。

遠くの方から足音が聞こえる、

私にとって最後の客になるであろうその足音は、

ひどく懐かしい感じのする音であった。


「悪りぃ遅くなった」

そう言った男は、私の記憶の姿よりは、かなり年をとったようだが、

その面影は紛れもなく鴉と呼ばれた男の中の1人

それも、あの者達のリーダーであり、最も多く私の元へ訪れた者であった。


「懐かしいな、何年ぶりかや」

そう言って男は、思い出話を始めた

まるで私が聞いている事を、知っているかのように、、、


周りがすっかり明るくなってきた頃

「そろそろ行くか!」

と男は立ち上がり

「ほな、また」

と言って去って行った。

帰り際のセリフも、もう10年近くも前であるあの頃のままであった。


鴉達が、私の元へ訪れなくなった頃聞いた話によると

この街では、彼らは、かなり恐れられ忌み嫌われついた名前が「鴉」

私の元での彼らは、とても気のいい豪快で馬鹿な男の集団であり

誰よりも私を大事にしてくれたのも、彼らだったのだが、、、


そんな彼らの思い出話をしたいのだが、私にはもう時間がないらしい。

だがいつかまた話せる時がくるはずだ

何せ彼は、

「ほな、また」と言ったのだから、、、、、























初めまして、鉄馬です!この作品が自分にとって初めての作品ですので文章が下手なのはお許しください!この作品は、最近めっきり使わなくなってしまった溜まり場の終わりを勝手に想像して書いたものです!そして次回から出てくるであろう鴉達は、まさに自分達の青春を美化し、盛りに盛ってかっこ良く、そしていい話として仕上げるつもりです!たまに完全な実話も入れる予定です!

「ほな、また」

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