第3話 未熟な俺への初試練(修正版)
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俺はラリスに魔力の制御法を聞きーー無事失敗した。
今日は入学式だったから午前放課となっている...俺以外は。
ラリス「とりあえずこんなもんかの、質問がなければ次に行く。」
クレナイ「いいぞ。」
俺はラリスからあることを告げられた。
俺を特待生とし、旧校舎に隔離させる。
もちろん生徒1人、先生1人。
授業のほとんどは修行。
昼休みにも課題付き、この旧校舎から出れない。
ー俺の青春終了のお知らせである。
ラリス「さあ、本題に入ろう選式後最初に行われる行事についてじゃ。」
最初の行事、それは、
『全学年親善試合』。
1~3年生、全員を混ぜたトーナメント戦だ。
ルールは簡単。先に勝利条件をどれか一つでも達成したら勝ち。
クレナイ「いきなり大会か、」
ラリス「命の指輪が発動したら負け。あとは、気絶や場外、降参などなど。まぁ、今は覚えんでもいい。というか、どうせ負けないじゃろ?」
クレナイ「当たり前だろ。」
クレナイの闘心が、心の深くで熱く燃える。
ラリス「それと、お主は特待生であり、我の弟子。故に、ルールがある。特に、魔法の制限じゃ。」
クレナイ「は?俺だけ魔法なしで戦えって?」
ラリス「魔法と言っても、直接ダメージを与えるものだけじゃ。身体強化はできるのじゃ。」
俺は戸惑う。他の人は魔法を使えるんだぞ。
クレナイ「・・・」
一気に不安が出てくる。その不安は、闘心に覆い被さろうとしている。
ラリス「つまりは、魔力による身体強化を中心として戦う。」
クレナイ「じゃあ、これからの修行は魔力による身体強化を身につける。ということか?」
ラリス「そんなもんすぐにできるわい、お主がするのは『固有スキル』の解放のほか無い。」
クレナイ「〔創造神〕か?」
固有スキルとは、その個人しか持たないスキル。ほとんど同じような効果だが、稀に常識を逸脱したものも。
ラリス「なんでも創れるんじゃろ?なら、
『全学年親善試合』で使う武器を試しに創ってみる。ほら、やって見せよ。」
クレナイ「俺の固有スキルはなんでも創れること。創るなら、戦闘に有利な武器。」
俺は固有スキルを発動。
詠唱と同時に、オレンジ色の電子パネルのようなものが、周囲に浮き出る。
そのパネルには、
武器種 剣/短剣/銃/??? 属性 火/氷/風/???
他にも細々と書かれている。俺は、手を軽くかざすだけで、選択を進めていく。
俺が創ったものは普通に売ってそうな短剣だった。
ラリス「初めてにしては上出来じゃな、というか初めてじゃなかろう?」
バレていた。
俺が初めてじゃ無いこと。
腕輪で自分の魔力が抑えきれないことに気付いたのは、小学生生になった頃。
その頃から俺は、隠れていろんなものを創っていたのだ。
クレナイ「この操作盤、最初はもっと選択肢が少なかった。」
ラリス「操作盤...とな?」
クレナイ「もしかして、見えないのか?」
俺は初めて人に見せた。だから、知らなかったのだ。
操作盤は、自分にしか見えていない。
ラリス「そうじゃな。〔創造神〕を発動した時、お主の周囲に、複数の魔力の塊が見えた。」
クレナイ「...なるほど、これは使える...」
ラリス「他にも創れるのか?」
俺は手のひらを上に向ける。
手のひらの上が青く光り、光が収まるとそこには、ルービックキューブがあった。
クレナイ「別に、創れるのは、物だけじゃない。」
俺は黒板に手を向ける。
クレナイ「ラリス、今回も結界頼むぞ。」
ラリス「ほう、気づいておったか。お手並み拝見じゃな、」
俺が、あの威力の【光線】を放ったのに、黒板に付かなかった傷。あれは、とっさの判断でラリスが出した結界だった。
俺は無詠唱で【氷結火炎】を放つ。
ラリス「!?」
ボオオオオン!!
部屋が冷える。春の暖かさが、冬の厳しさになったようだ。
ラリス「無詠唱か。」
俺の放った魔法は、凍てつく炎。
炎の見た目、温度。
だが、この炎に焼かれると空気までも凍てつく。
クレナイ「俺は魔法もスキルも作れる。ある意味、俺の固有スキルは無限にある。」
ラリス「質問じゃ、魔法とスキルの大きな違い。魔力消費の有無と、もうひとつ。何かわかるか?」
クレナイ「詠唱の有無だ。」
ラリス「どうやって、詠唱を省いたんじゃ?」
クレナイ「そんなことか。スキルで、詠唱を省略するようなものを、創ればいい。」
ラリス「もうひとつ、スキルで“魔力を消費”したじゃろ。」
クレナイ「そのことなら、俺の固有スキルは、例外だ。発動自体に魔力を使わないが、創造するときに魔力を使う。」
ラリス「なるほど。これなら...ができるかもしれん。」
クレナイ「何か言ったか?」
ラリス「なんでもない。それより今から修行じゃ、ついてこい。」
旧校舎を出て、ラリスについていくと
そこには、周りを森に囲まれた広場があった。
ラリス「ここが、我が弟子たちを強くさせた、修行場。『夢幻の社』」
〜夢幻の社〜
修行に必要な物がなんでも揃っていて、広さは旧校舎と変わらないだろう。
ラリス「まず、お主がするのは魔力による身体強化じゃ。お主はすでに、身体が完成しておる。戦闘スキルも申し分ない。」
クレナイ「なぜそう思う?俺はお前に見せたのは、魔法とスキルのみなはずだろ。」
確かに俺はラリスに見せたのは【光線】と〔創造神〕のみ、
それだけで戦闘スキルがわかるはずがない。
もしや、
ラリス「気づいたか、」
クレナイ「あぁ、」
クレナイ・ラリス「「未来が視える。」」
クレナイ「なんでだ、未来視なんて固有スキルレベルだぞ。」
ラリス「なるほど、鑑定か?我はまだ固有スキルを明かしておらんが。」
俺が使ったのはスキル〔鑑定〕で、
見える情報は、使用者と、対象者の実力差によって違う。これももちろん、〔創造神〕で創ったもの。
ラリス「我の固有スキルは〔混沌の宇宙〕、詳しいことはまだ言えん。」
クレナイ「ていうか、修行は何をするんだ?」
そうだ。俺は修行に来たんだ。ラリスの固有スキルの詳細なんて後でもいい。
ラリス「そうじゃな、まずは...」
ラリスが指を刺したのは、一本の釘が刺さった大木だった。
ラリス「この釘を大木に打ち込め。刺さりが甘ければやり直し。逆に強すぎれば木が折れる。木が折れないように釘を打ち込めれば終了じや。」
クレナイ「蹴りでか?」
ラリス「察しがいいな。足に魔力を込めれば、移動と攻撃に使える。」
よく見ると、釘は蹴りやすい絶妙な位置にあった。
釘というものは、面をちゃんと捉えないと刺さらない。
これは力の修行じゃない。
俺に必要なものーー制御だ。
これは制御の修行なのか、
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