第2話 魔力は感覚(修正版)
クレナイ「大魔法使い?聖女?。」
ラリス「細かいことは、後ではいい!ていうか、はよ名乗れー。」
クレナイ「言わなかったら?」
ラリス「こうなる、」
ラリスはニヤりと笑い、教卓から降り、黒板を指差す。
ラリス「レイ」
また一瞬何かを感じる。
ラリスの声に反応したように、指先から光が高速で飛び出す。
シュウウウウ・・・、
クレナイ「なっ!?」
光の当たった部分は溶け、周りは少し焦げていた。
ラリス「今のは【光線】、誰にでも扱える初級魔法じゃ。」
クレナイ「今のが、魔法....」
ラリス「どうじゃ、名乗る気になったじゃろ?」
クレナイ「(あぁ、そう言えば名乗ってなかったな、)」
クレナイ「俺はクレナイ、見ての通り中学生だが、ちょっと色々あってこの学校に飛び級した。」
ラリス「まあそうじゃろうな、見りゃ分かるわい。試しに黒板を指差してみろ、」
俺は言われるがままにする。
ラリス「我がやったように、唱えてみよ、レイと。」
クレナイ「いや、でも!」
ラリス「大丈夫じゃ、お主ならできる。」
クレナイが躊躇した理由。
それは、“腕輪”にある。
だけど今はラリスに従った方が良さそうだ。
ラリス「あっ、そうそう、」
クレナイ「【光線】」
ズドオオオオン!!!
クレナイ「おぉ!できた.....あれ?傷ひとつついてない?」
ラリス「バッカモーン!」
クレナイ「何だよ、急に耳元で叫ぶなって!」
ラリス「はぁ、せっかちなやつじゃ。」
クレナイ「え、俺が悪い?」
ラリス「加減をせい、ちか・ら・か•げ・ん。」
クレナイ「でも腕輪つけてるし、本当に打てるとは思わなかったし。」
ラリス「お主、もしや。」
クレナイ「?」
ラリス「自分の魔力を把握できてないじゃろ。先ほど3年の先輩が殴りかかってきたことを疑問に思わないのか?」
確かに、この魔法学校でそんな不良いたら大問題になるか、
ラリス「魔法学校は、魔法を扱う資格を得るための学校じゃ。魔法は、簡単に人を傷つけたり、壊したりと使い方によっては酷いことになる。」
ラリス「だから、魔法学校で問題を起こすような奴は即退学となる。ここまでくれば、わかるじゃろ?」
沈黙が続く。
ラリス「わからんのか。」
ラリス「あのな、お主は、腕輪で抑えられる魔力の上限を超えておる。それも、かなり大きくな。」
腕輪は、魔力の悪用を防ぐため、政府から渡される。
ラリス「腕輪のレベルは一から十、知っておるかもしれないが、お主の腕輪は、“十番”じゃ。」
ラリス「腕輪をつけているはずなのにそんな魔力が溢れてたら、そりゃあ怖いに決まってるじゃろ。それに、シェイプ(物の腕輪をつけて政府を騙し、魔力を不正使用する人達)と思われてもおかしくない。逆に、今まで疑われず、生きて来れたのが不思議じゃ。」
クレナイ「過去に色々やらかしたけど、その度に親が対処してたからな。」
ラリス「じゃろうな、」
俺は実際、ここ数日でも色々問題を起こした。
鬼ごっこで本気を出したら、反動で地面が抉れ、
友達に触れたら壁まで吹き飛んだ。
ドッチボールでも、投げたら毎回ボールが消える。
...などのことをラリスに伝えた。
ラリス「とりあえず、お主は魔力を制御できるようになるまで、腕輪を外せない。というかさせない。」
俺は顔をしかめる。
クレナイ「どれだけかかる。」
ラリスはまた、ニヤっと微笑む。
ラリス 「お主なら、とっくのとうにできるじゃろ。」
俺は首を傾げる。
自分の魔力もわからない奴ができるわけがない。
ラリス「では、初めての授業といこうか。課題は当然『魔力の制御』」
ラリス「まず、、、
この世界には『魔気』と呼ばれるものが漂っている。それを吸収、体で練ったものが、『魔力』。
、、、ということじゃ。」
クレナイ「それで、その魔力を見るにはどうすればいい?」
ラリス「お主、自分以外の魔力は見えているんじゃろ?自分の魔力だけが見えていないのであるのじゃったら、簡単に見えるようになるじゃろ。」
少し間を空けて、ラリスは話しだす。
ラリス「そうじゃなぁ、自分を魚として見る。自分の周りには何がある。」
俺は、こんなので魔力が見えるようになるとは思えなかった。
でも、ラリスには説得力があった。
クレナイ「水だ。」
ラリス「そうじゃ。そしてその水は自分の魔力だ。普段からそれに浸かっているから、その場にあるどころか、自分を取り囲むようにある水に違和感も感じなければ、何もないように感じるじゃろ。」
クレナイ「じゃあ、ラリスやさっきの3年生の魔力は、水じゃないから気付けたのか。」
ラリス「そういうことじゃ。次に目を閉じて耳を澄ませてみよ。魔力を直に感じられるようになるじゃろう。」
俺は静かに目を瞑る。すると、
クレナイ「何だこのモヤは、」
目を瞑っているのにも関わらず、様々な色のモヤが見えた。
だが、特に2色、白と濃い紫のモヤが多い。
白いモヤは、自分の周囲を静かに漂う程度だが、
紫のモヤは、まるで生きているかのように、脈打っていた。
ラリス「そのモヤが『魔力』じゃ。これを目を閉じずに感じるようになれば、課題クリアも目前じゃ。」
目を開け、感覚を研ぎ澄ます。
クレナイ「これが、魔力か。」
ラリス「次に自分の魔力に注視しろ。そして体にある『魔力核』を感知すれば、あとは簡単じゃ。腕輪の魔力も操れ、全ての魔力を『魔力核』に詰め込むのじゃ。」
クレナイ「自分の魔力、白のモヤ、」
俺は、少しずつだが、魔力を詳しく見れるようになって、魔力を感覚で掴んだ。
そして無事、俺は魔力を全て魔力核に収めることができた。
すると、世界がまた、一段綺麗に見える。気がした、
ラリス「その感覚を身につけるのじゃ。もうお主はできるじゃろ、魔力の制御が。試しにもう一度、【光線】を。」
これができれば俺は、これからの生活で魔力が使えるようになる。
クレナイ「【光線】」
ズドオオン!!!
ラリス「なぜそうなるのじゃ、」
誤字やミス多いと思われます




