転生?
俺は、親に殺された。殺されるようなことは何もしてないのに…
人は信じれない。いや、信じる必要すらない・・・
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(ここはどこだ?)
俺は目を覚ますと周りに木が生い茂っていて、斜面がある場所にいた。おそらく山だろう。しかし俺は死んだ。この場所に見覚えはない。異世界転生ていうやつか。死ぬ前、ラノベで読んだ。現実的ではないが恐らくそうだろう。山を登りたいがその前に、その辺の棒をとって野生動物から身を守らないといけない。
探していると都合よく木の棒が落ちていたので拾う。その後、俺は山の高いところまで数時間をかけて登った。運良く熊とかには遭遇しなかったし、見晴らしのいい場所がある。
「嘘だろ・・・」
つい声に出てしまった。ここは異世界でも何でもなかった。恐らく日本だろう。所々に大きな山があるが折れているスカイツリーが見えた。未来の日本にでも転生したのだろうか?
そんなことを座り込んで考えているうちにあたりは暗くなっていた。もう一度山を見てみると所々明かりが着いている家があった。何があったのかは知らないがとりあえず人と会いたくない。
サクサク
落ち葉の上を歩く音が聞こえる。熊でも来たのか?そう思うがどうやら違うらしい。影が見えた。人の影だ。
「そこに誰かいるのか?」
そう声が聞こえる。そしてさらに近づいてきて目が合った。
「なんだ人か・・・驚かせないでくれよ。悪魔かと思ったじゃないか」
35歳から40歳のおっさんが出てきた。それよりも悪魔とはなんだ?
「こんな場所にいるのは危険だぞ。さっさと避難所へ行くかしとけよ」
「あの、悪魔とは何ですか?」
「知らねぇのか?血を吸って仲間を増やす怪物のことだよ。お前も怪しいからなこんな場所に1人で。最近人間に似ている悪魔が確認されている。俺みたいな雑魚は悪魔には戦っても勝てないからお前が悪魔だったら俺は死ぬしかないがな。俺はもう行く。着いてくんなよ」
悪魔と言う化け物がどうやら発生しているのか・・・
とりあえず、俺は少し歩いて木の棒を振り上げる。
バシッ!
これで良かったのかな?
いや、良かったんだ。
罪悪感を感じる必要は無い。
俺は持っている木の棒をハンカチで拭いた。拭いたハンカチを捨てた。木の棒は綺麗になったでも鉄の匂いが残っている。これでは匂いにつられてなにか来るかもしれない。お腹がすいたし喉も渇いた。近くに食べれる物があればいいが…だが、ずっと山の中を探索しているが何も無い。そんな都合よく山に食べ物があるわけが無い。困った。もう無理だ。意識が遠のいてくる。なにかに靠れ込むように俺は倒れた。
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ではまた次話でお会いしましょう。