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8話 大熊事件はエルフの活躍で?

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 大熊3頭は、南方の方向をお城の方向に走っている。

 水のゴーレムは、その前に立ちはだかると、大熊は美味しい獲物が現れたと喜ぶ様に、水ゴーレムを囲んで襲ってきた。


「いいぞ、大熊が止まった、急げオオカミ君」


 後方からは、エルフにおんぶされた、王様、ララ姫、リリ姫が追いかけて来ていた。

 ロロ王子は、200メートル位に、近づいた所でオオカミから降りて、硬質レンガのゴーレムと鋼鉄のゴーレムを作り、大熊と水ゴーレムの戦いの場に参加させた。


 3体のゴーレムは、大熊より圧倒的に強く、何度も襲い掛かる熊を軽く片手で跳ね除けていた。

 王様達が、王子の所に到着した。

「大熊が立ち上がると、ゴーレムと変わらないな」

「でっかい、あんなのと戦うのはゴメンだね」

「でも、ゴーレムはその遥か上の強さだね」

「確かにな、ロロ、何故サッサと殺さないのだ」

「はい、エルフさん達の弓を強化改造しました、その弓の威力を確認したくて待っていました」


 王子は3人目のエルフの弓も同じ様に魔改造してあげ、矢も先端に鋼鉄の鏃が付いた真っ直ぐな棒に正確な方向の羽が付いた矢を30本作り、10本ずつ3人のエルフに渡した。


「エルフさん、これは僕の作った魔改造の弓のテストです、退治できなくっても落ち込まないで下さい、弓と的との距離が離れていても一番効果的で安全な距離を掴んで下さい」

「分かりました、ではこの場所から1発、打ち込んでみます」

「え、こんな遠くから届くの?」

 3人のエルフは、3体の大熊を振り分けて、大きく矢を引いて、発射すると、大熊達は矢が刺さると、大きな苦痛の声を上げた。

「熊さん達が、吠えったから当たったよ、ビックリです」

「凄い、当たった、エルフさん達、すごいです」

 エルフ達は、ララとリリの誉め言葉に見送られて、大熊に近づいていた。

 結果は、エルフの放った矢が、心臓に深く突き刺さり抹殺された。

 抹殺された大熊は、肉も美味しく、毛皮は上物で、販売して売り上げは大熊の被害にあった人々に、分け与えた。

 大熊を退治したのは、エルフ3人と国中に報告され、その大英雄の名前はエルフの騎士

 ササラクット ガガラ

 アオバクット ギギル

 ヌレハコット トググ

 であった。

 ギギルは弓の名人として、王族の弓教官と成った。

 トググは、ギルドの職員となり、冒険者の不良行為の番人役を見込まれている。

 ガガラは、エルフの森に帰っていった。

 王族軍の弓名人の騎士が、この3人の弓で試射してみると、引くことも出来なかった。


「ギギルさんお城の暮らしは成れましたか」

「王子様、お手柄を譲って頂きありがとうございました」

「気にするな、エルフの力をこれからも期待しているぞ」

「ハイ、今回の件でエルフ族の知名度も上がり、皆が喜んでいます」

「何なのかな、ぼく、まだ世間の事を知りません、今までしいたげられていたのですか?」

「良くぞ聞いてくれました、エルフも獣人も差別の中で生活しています」

「そうか、良く教えてくれた、今後も僕は、分け隔てなく接触していきますね」

「王子、私は益々、ロロ王子が好きに成りました」

 その後は、城内の弓場にてギギルに弓の指導を受けるロロであった。

 もちろん、五歳のロロは自分用に制作した幼児用での練習です。

※前世で試射した事のある、アーチェリー(洋弓)の製作はまだ早い、十歳でまた考えよう※

 ギギルが幼児用の弓を手に取り、安全確認してみた。

※驚いた、引きしろを10段に分けると4段までは幼児用だが5、6、7は少年用で8、9は大人用10はエルフ用だ※

 更に驚いたのは、ロロに5メートルの距離で試射させたところ、その弓の右手と矢を引く左手の構えに無駄な動きがなく身体全体のバランスも良く美しかった。

 矢を射る瞬間の指の動きも微量の動きで矢にブレは無く、矢は的の黒点の真ん中に当たった。

「素晴らしです、今の打ち方で良いと思います、次は10メートルの距離に下がって下さい」

 この距離では、黒点には当たらなかったが的には命中した。

「はずしちゃった、この距離だと落ちる事も考えて打たないとね」

 と言って、次は黒点に当てた。

※ロロ王子、私が教えられました、貴方の打ち方を基本にして騎士学生に指導していきます※





 今日は魔法学校が休みで場内の午前中の姉弟プラス黒豹獣人ターラとの各種練習が終わりの時間が近づいたころ。

 汗ビッショリのロロ王子にターラが美味しそうにロロの顔を舐めている。

「美味しい、そして体内からチカラが皆切って来ます」

の発言を聞いた、ルルが

「ダメ、ロロを舐めるのは禁止です」

「え、何で獣人を差別するの?」

「私の可愛い弟を舐めて、美味しいだの、元気が出るだの、あなたは危険です」

「ゴメン、許して下さい」

「ルル、許してあげて、僕の上半身の汗を舐めれば、分かるよ」

※美味しい、オシッコよりも美味しいかも、でも私が怒ったのは、ロロのオシッコの味と効力を知っているから、汗にも同じ効力が有ると思うと秘密がバレると思ったからよ※

※どうしよう、姉弟会議の時間が欲しい※

「お姉様、僕の汗を初めて舐めた感想は」

「美味しいです、元気が出る感じがします」

「良かった、ならターラの気持ちが分かったのですね安心しました」

 こうして、ターラの獣人だからの誤解は無くなった。

※疲れルー※

と、思うロロ王子であった。



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